人は人生の約1/3を眠って過ごします。その寝ている間にみるものが夢ですが、みなさんはどんな夢をみていますか?
「高いところから落ちる夢」とか「追いかけられる夢」などのちょっと怖い夢から、「美味しいものを食べようとしていた」とか「好きな人といちゃついてた…」なんて幸せな夢もあります。
せっかくみるならいい夢をみたいもの…夢見が悪くて目が覚めたときのあのなんとも言えない感覚はできれば避けたいですよね。
そこで今回は、夢をコントロールできるのか…についてちょっとお話したいと思います。
公開日:2019年10月10日 更新日:2020年1月31日
私たちが見ている夢には、現実世界での願望が表れやすいと言われています。
たとえば、欲しいものがある…とか、解決したい問題があるといった場合にそれが現実になった夢を見るというケースは少なくありません。
また、病気などが「早く治ればいいのに」と強く思っている場合、夢の中では病気が完治していた…という方もいらっしゃいます。
夢に関しては当然、個人差があるわけですが、このように、自分の願望が夢に現れるというケースも多々あります。
もし、あなたが自分の願望が叶っている夢を頻繫に見るのであれば、その願望はかなり強いものだということができるでしょう。
自分で気づいていなくても、実は「欲求が強かった」ということだってあります。
夢には自分の願望が表れやすいとお話しましたが、実は、夢には深層心理や潜在意識も強く影響すると言われています。
夢と深層心理というのは、自分が認識している願望とは違って、無意識下にある意識の事です。
つまり自分が気づかないうちに無意識に想定している心理構造や過程のこと…フロイトが深層心理学を用いた精神分析をしていたことも有名な話です。
深層心理…とか、潜在意識と言われるとどうしてもスピリチュアルな要素が強く、当たるも八卦当たらぬも八卦の占いのようにも思えてきますが、精神分析に使えるものでもあるのです。
夢に影響をするものとして外してはいけないのが、外的要因です。
外的要因というのは、寝ている間にの環境や身体の状態の事です。
暑いとか寒いとか、トイレに行きたい!という外的要因は夢にも影響すると言われています。
実際に、身体に刺激があると、それが夢にも反映されやすいという事です。
「なんか、息が苦しい夢を見ていたら、飼い猫が自分の胸の上で寝ていた!」という話、よく聞きますが、これはまさに外的な要因が夢をに影響したということですよね。
このあたりに、夢をコントロールするヒントがありそうですよね。
ちなみにですが、外的要因といっても例えば好きな人の写真と一緒に寝たらその人の夢を見る…というおまじない的な物に関しては、ほとんど効果はないと言われています。
寝る前に、その人を強く意識することで、その願望が叶った夢を見やすくなるということはあるかもしれませんが、これば外的要因とはまた別です。
さて、夢をコントロールする方法ですが、夢を100%コントロールする方法はありません。
夢に関しては解明されていない部分も多く、未知の領域でもあるのです。ですが、せめて「いい夢を見たい」という程度であれば、そのためにできることはたくさんあります。
寝る前に良いイメージをする
リラックスできる睡眠環境をつくる
というものです。
まず「夢に願望や心の状態が表れやすい」わけですから、寝る前に落ち込んだり悩んだり、刺激が強いものを見たりするより、良いイメージを持つように意識することです。
そして、音楽や香り、目に入ってくるものも刺激を避けてできるだけリラックスできるようにするといいでしょう。
また、枕や布団などに違和感があるのなら、買い換えを検討してもいいでしょう。
色彩に関する心理学では、寝具の色が眠りに影響すると言われていて、心を落ち着かせる効果がある「青」や「緑」などの寒色系の色が寝具の色として適しているとされています。
逆に、赤や黒、濃いグレーなどは寝具の色としてはあまりオススメしない色…。
リラックスできるように、シーツの色や寝室のカーテンの色を見直してみてもいいでしょう。
寝室に観葉植物を置くのもいいかもしれません。
そして「そもそも夢を見たくない」という場合には、深い眠りに入りやすい環境が大切です。
ラベンダー系のアロマやリラックス音楽、ツボなんかも有効です。寝る前にホットミルクを飲むのも有効と言われています。
逆に、カフェインが多いコーヒーや紅茶、緑茶などは避けてほっこりできるようにしましょう。音楽もリラックス音楽なんかがオススメです。
ハードロックやヘビーメタルなどは起きている間に聞きましょう。
今回は、夢についてお話しましたが、いかがでしたか?
怖い夢や嫌な夢を見てしまうから、寝るのが怖いと悩んでいる方は少なくありません。
夢に関しては、未解明の部分も多く、完全にコントロールすることはできませんが、睡眠環境や自分の意識などで、眠りの質を上げていけば、夢も改善される可能性はあります。
自分の睡眠環境の見直しや、ハーブや音楽を使ったリラックス方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか。