最近「やたらと地震が多い」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
四国や日向灘、北海道や関東などでちょっと大きめの地震が観測されましたし、奄美の近海でもM6を超える地震がありました。大きな被害のニュースは入っていないようですが、揺れがあった地域の方はびっくりしたことでしょう。
ご存じのとおり、日本では世界でも有数の地震大国と言われる国です。
それは日本が4つのプレートの境界にあるからです・・・。いずれ来るのではないかと考えられている南海トラフもこのプレートが引き起こす地震だと考えられています。でも、このプレートってなんなんでしょう・・・。
画像引用:USGS, Washiucho – 投稿者自身による作品, translation of File:Plates_tect2_en.svg, パブリック・ドメイン, リンクによる
地震の原因にもなるプレートですが、これは、地球の表面を覆っている岩盤のことです。
厚さは100kmほどで地球をおまんじゅうに例えるなら皮の部分です。大規模なプレートは十数枚あるとされており、大陸のプレートと海のプレートに分類されます。
大きなプレートは以下の通り
そして、他にも小規模なプレートがたくさんあります。地球は一枚の岩盤で覆われているのではなく、複数のプレートという薄皮で覆われているんです。
画像引用:USGSベクタ:Anasofiapaixao – File:Earth cross section-i18.pngこのファイルの派生元: Earth cross section-i18.png, パブリック・ドメイン, リンクによる
上記のプレートの中で、日本は北アメリカプレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの4つのプレートの境界付近にあります。
日本に地震が多い理由は、4つのプレートの境界という位置にあるからです。
プレートはただじっとしているわけではなく、動くエネルギーがあります。プレート同士が押し合いをしているんです。例えば、太平洋プレートは北米プレートを押して沈み込もうとしていますし、フィリピン海プレートはユーラシアプレートに沈みこもうとしています。
このプレートの押し合いでたまるひずみが地震の原因になります。
南海トラフで起こると言われている地震は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近にたまるひずみで発生する地震です。
活断層がずれて発生する地震より、こうしたプレートが引き起こす地震は地震の規模(マグニチュード)が大きくなりやすく、また、海底で発生するため津波が起こる可能性が高いのです。
つまり、発生した場合は被害が大きくなりやすい・・・。でも、プレートの境界でたまっていくひずみを人間が取り除くことはできませんから、おこるかもしれない地震や津波を避けることはできない・・・つまり、備えをしておくしかないのです。
甚大な被害を出してたくさんの人が命を落とした東日本大震災も、プレートの境界にたまったひずみが原因で起こった巨大地震でした。観測されたマグニチュードは9.0。日本で観測された最も規模の大きな地震です。
プレートとは、地球の表面の岩盤で厚さは100キロ程度です。地球の表面にはたくさんのプレートがありますが、日本は4つのプレートの境界付近にあります。
プレートには押す力があり、境界付近ではひずみがたまりやすく、そのひずみが原因で起こるのが海溝型地震です。東日本大震災がこのタイプの地震・・・。いずれやってくると考えられている南海トラフ巨大地震もプレートの境界で起こる地震だと考えられています。
規模が大きくなりやすいのが海溝型地震の特徴・・・海底でおこれば津波が発生する可能性があり、危険な自然現象です。
参考資料:プレート Wikipedia