かつてインドには地球外生命体が含まれたとされる雨が降ったのです。
今回はその赤い雨の謎について迫っていきたいと思います。
2001年7月にインド南西部のケーララ州で血のような「赤い雨」が降ったのです。
住民たちはそれに恐怖し、天変地異の前触れではないかとパニック状態になったそうです。
この異常な気象現象について、インドの気象局は、季節特有の風がアラビア地方から砂塵を舞い上げて、ケーララ州上空まで飛ばされてきて、雨に交じって降ったのではないかと発表されました。
しかし、砂塵の場合はもっと広範囲的に広がるため一部の地域で赤い雨が降るというのは考えずらいという結論に至りました。
ここで、大気物理学者ゴッドフリー・ルイス博士という人物が現れました。
博士は雨が降った地域から、雨水を回収し、研究所で詳しく分析することになりました。
赤い雨をマイクロスコープを使用し1000倍で観察してみた結果、砂塵説のもとになる砂などは一切含まれていなかったのです。
そこには、大小の謎の赤い粒子が含まれていました。
この赤い粒子の密度が高ければ高いほど、雨は血の色に近づいていくのでした。
そして、さらに倍率を上げて観察してみると、厚い膜で覆われた謎の赤い粒子が発見されたのでした。
まるで、何かの細胞のような特徴を持っており、この赤い雨について研究を始めた大気物理学者ゴッドフリー・ルイス博士は「これはある種のバクテリアのようなもの」ではないかと断定しました。
そして、赤い雨が降った原因は隕石の可能性が極めて高いと考えています。
大気物理学者ゴッドフリー・ルイス博士は隕石説を調査するべく、初めて赤い雨が降った数時間前の早朝に激しい爆発音とともに、マッハ(音速)を超えると発生するソニックブーム(衝撃は)がケーララ州近くで起きていたと報告しました。
この時、ケーララ上空では隕石が爆発を起こして、隕石に含まれた赤い粒子が空気中に散乱し、その赤い粒子が大気にある雨といった水分と何らかの化学反応を起こし今回の赤い雨を降らす要因になったのではないかと言われています。
しかし、調査の結果DNAなどは見つからなかったそうです。
これが生物であるという確信的な証拠は見つからなったのです。
なぜ、生物である確信的な証拠が見つからなかったのかというと、この赤い粒子は地球のものではなく地球外から来たものだからだと大気物理学者ゴッドフリー・ルイス博士は発表しました。
現在も、このケーララ州で降った赤い雨の分析は続けられています。
未確認のDNAも発見される可能性もあるということなのでこれからの研究に期待したいですね。
いかがだったでしょうか?
赤い雨が降るという現象はインドのケーララ州だけではなく、世界各地でこの現象が確認されています。
そのため決して珍しい現象ではないのだそうです。
古い時は1551年のポルトガルに、血のような雨が降り住民を恐怖に陥れたという資料も残っています。
1841年にはアメリカ・テネシー州でも降ったという記録も残っていて、1987年にはマサチューセッツ州の一部の地域では血の色をした雨が降ったと報告されています。
このように決して珍しい現象ではないということを知っていただけたと思います。
もしかしたら、今度はあなたの住んでいる地域で観測されるかもしれませんね。
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