オカルトオンラインでも何度もご紹介してきた宇宙の話題。
今回は、ブラックホールについての新しいニュースです。ブラックホールといえば、ものすごい重力でなんでも引っ張ってしまう天体・・・。事象の地平線なんて言葉もあります。
今回の話題は、大質量のブラックホールがふたつ・・・接近しているというものです。
ブラックホールが接近している・・・地球から近くと言いましたが、どのくらいの距離なのでしょうか。
接近している質量が大きなブラックホールが見つかったのは、地球から8900万光年の距離にある銀河NGC 7727です。
「はぁ?めちゃくちゃ遠いじゃん」
と言いたくなりますが、これ、宇宙の大きさから見ると割と近い方です。光の速さで8900万年かかる距離ということですが、それでもまぁまぁご近所さんということになります。
その近くで起こっているのが、ふたつの大質量のブラックホールが接近しているというものです。
ふたつの大質量のブラックホールが接近している!
なんだかとってもやばそうな感じがしますよね。
もともと、大質量のブラックホールという天体そのものが私たち人類にとってはやばすぎる天体なのですが、それがふたつ!しかも接近しているというのですから、なかなかの事態です。
このふたつの大質量のブラックホールは、アストロノミー・アンド・アストロフィジックス(Astronomy & Astrophysics)という専門誌で「接近していること」が発表されました。
そして、ヨーロッパ南天天文台観測によると、このふたつのブラックホール距離が1600光年しか離れていないことも解りました。
そして、このふたつのブラックホールですが、このまま接近していっていずれ合体してひとつになだろうと言われています。
もちろん、ふたつの大質量のブラックホールが合体したらどうなるのかは、謎。
ちなみに、いつ合体するか・・・については「2億5000千万年以内」と言われています。なんだかスケールが大きすぎる話ですし、当然、その姿を私達が目にすることはありません。
もし、大質量のブラックホールが合体するところを見られたら・・・どんな風に見えるのか、何が起るのか見てみたい気もします。
さて、2億5000万年後というとんでもなく先の話ですが、ふたつのブラックホールが合体するとき、地球には何か影響があるのでしょうか。
ブラックホールはとんでもない重量で宇宙空間で様々なものに影響することはみなさんもなんとなくご存じでしょう。
ほんの小さなブラックホールが太陽系に入ってきただけで太陽系の規則性が乱されてしまうというシミュレーションもあるくらいです。
ですが、宇宙レベルではとても近い距離で起るとされているブラックホールの合体ですが、それでもかなり離れている(どっちなんだよ)ということから考えて、2億5000万年後の地球に大きな影響はないだろうと言われています。
宇宙レベルでは、近くてもブラックホールの影響が及ぶほどの近距離ではないということですね。影響があるほどの近距離に大質量のブラックホールがあったら、ブラックホール同士が合体する前に太陽系に何らかの影響があるはず・・・。
ただ、このブラックホールの合体が起る前に、小惑星の衝突ほかの要因で地球に生物が住めなくなってしまう可能性は十分あります。
参考資料 Astronomers find 2 supermassive black holes ─ the nearest to Earth ever discovered ─ are merging into a ‘monster’
地球の「近く」で2つの超大質量ブラックホールが接近中…2億5000万年以内に1つの「モンスター」に