いずれ必ず来る・・・といわれているのが“南海トラフ巨大地震”です。
M8以上の地震が襲う可能性があると言われており、国も南海トラフ巨大地震の前兆を観測するべくいろいろな調査をしています。最悪の場合、2011年3月11日の東日本大震災を超える被害があると試算されている南海トラフ巨大地震・・・。
「いったいいつ来るのか・・・」
戦々恐々としているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
南海トラフ巨大地震を引き起こす原因になるのが”南海トラフ”です。
南海トラフと言われると「巨大地震」を連想してしまうので、ついつい南海トラフという地震の名前のように思ってしまいますが、南海トラフというのは四国から東海地方の南の海底にある海溝のことです。深さは4000メートルある深い海溝なのですが、この海溝ができたのは、フィリピン海プレートがユーラシアプレゼントに沈み込んでいるからです。
つまり、南海トラフとはこのプレートの境界線のこと・・・大きな環太平洋火山帯の一部でもあります。
このプレートが沈むこむ力でひずみがたまると、巨大地震が起こるというわけです。
プレートの境界で起こる地震は、断層がずれて起こる地震(阪神大震災など)より海溝型の地震の方が地震の規模を示すマグニチュードが大きくなりやすくその分、揺れも大きくなりやすい(諸条件によって変わります)と言われています。
また、海溝型の地震は海で起こるため、津波が発生しやすく、広範囲にわたって甚大な被害をもたらすことが多いのです。
地震調査研究推進本部事務局によると
過去1400年間を見ると、南海トラフでは約100~200年の間隔で蓄積されたひずみを解放する大地震が発生しており、近年では、昭和東南海地震(1944年)、昭和南海地震(1946年)がこれに当たります。昭和東南海地震及び昭和南海地震が起きてから70年近くが経過しており、南海トラフにおける次の大地震発生の可能性が高まってきています。
とされていて、過去のデータから見ても、次の南海トラフ巨大地震がいつか必ず来ると言われています。
問題はそれが“いつ来るのか”です。巨大地震の前兆はあるのでしょうか。
南海トラフ巨大地震の前兆として観測されているのが”ゆっくりすべり”です。
スロースリップとも呼ばれる現象で、これは、
プレート境界の固着が強いと考えられている領域より深い場所(深さ20~30 km)が数ヶ月から数年間かけて継続的にゆっくりとすべる現象
引用:気象庁
のことです。
このゆっくりすべりが起こった後に、巨大地震が起こるのではないかと考えられているのです。
ですが、ゆっくりすべりは短期的なものと長期的なものがあり、すべてが規則正しく起こるわけではないので、ゆっくりすべりが着たから=すべてが地震の前兆というわけではないようです。
データを解析して「南海トラフ巨大地震の前兆なのか」を慎重に判断しなければなりません。
2008年~2018年の間にゆっくりすべりが4回観測されていたことが、2020年初頭に発表されました。ゆっくりすべりは、地震として観測される者ではないので、体感はありません。
ですが、日本の沖合でゆっくりすべりが起こっていたのです。
東日本大震災の前にもゆっくりすべりが観測させれていましたし、巨大地震との関連性が高いと言われているゆっくりすべり・・・この領域でたまったひずみが放出されるとき、南海トラフ巨大地震が起こるのです。
参考資料:徳島新聞
プレートの境界線で起こる南海トラフ巨大地震ですが、揺れもさることながら心配なのは津波です。
南海トラフ巨大地震では、津波の被害も出ることが予想されていますが、その想定として驚くべき数字が公開されました。
東北から九州の沿岸352市区町村のおよそ5分の1にあたる71市区町村で、木造住宅が全壊し始めるとされる3メートル以上の津波が襲う確率は、30年以内に26%以上
引用:Yahoo!ニュース
26%というのは、かなりの高確率!そして、3メートルの津波というと大人の身長の約2倍の高さということになります。地形によっては、津波はより高くなることもあります。
昔の津波被害の記録や、石碑、歴史的な建造物や古墳などの有無・・・いろいろな方向から、自分が住んでいる地域の津波被害の想定は可能です。
外国でも地震が頻発していますし、いつきてもおかしくないのが南海トラフ巨大地震ですから充分な心構えと準備が必要です。
発生確率が高くなっている南海トラフ巨大地震は、南海トラフという海溝・・・プレートの境界線で起こる巨大地震のことです。
地震の揺れだけでなく津波の被害が想定されてい巨大地震の前兆と言われているゆっくりすべりが観測されていたということですし、いつ来るか本当に解らない地震です。
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