オカルトオンラインでもご紹介してきたエベレストやK2などのデスゾーンを有する8000メートル級の山々、そして、世界屈指の難峰などの極地のお話ですが、今回、ピックアップするのは”南極”です。
南極といえば「ペンギン!」という方もいらっしゃるでしょう。確かにペンギンもいるんですが、南極大陸って実はめちゃくちゃやばい場所なんです。
南極と北極はなんとなく似ているような気がしますが、実は全然違う環境です。
まず、一番大きな違いは、南極は大陸があるのに対して北極には大陸はありません。北極は海に氷が浮いているだけで地面はないんです。
そして、先ほどもご紹介したペンギンですが、南極はペンギンが、北極には北極グマがいます。どちら生き物も寒い環境で生きていけるわけですが、南極にシロクマはいませんし、北極にペンギンもいません。つまり、自然の状態でこの両者が出くわすことはないのです。
南極には大陸があり北極にはないことが、2つの極地の環境に非常に大きな影響を与えているのです。
南極にも北極にも大量の氷があります。ですが、その厚みが全然違うんです。北極の氷の厚みは最も厚いところでも1数メートル程度です。季節によって氷の大きさが変わります。それに対して南極の氷の厚みは平均で2500メートル!最も厚いところだと4000メートルにもなります。つまり富士山の高さより分厚い氷が大陸の上に乗っているのが南極ということです。
南極の大きさってあまり気にしたことがないかもしれませんが、実は南極大陸ってかなり大きいんです。面積は1,300万平方Kmで日本の36倍!実は南極大陸はオーストラリアより多いんです。その大きな大陸の上に、分厚い氷が乗っているのが南極大陸です。
南極大陸には地球上の真水の90%以上が氷で存在していると言われており、ずっと溶けない氷が大陸の上に大量に眠っているので、古代の地球環境を調査する上で非常に貴重な場所とされています。
北極と南極・・・どっちが寒いかですが、これも圧倒的に南極です。南極で観測された最低気温は-89.2度ですが、シベリアで観測された最低気温は-71度です。
どっちもめちゃくちゃ寒いのには変わりありませんが、なぜどちらも極地なのに、こんなに気温が違うんでしょうか。これも大陸の有無が関係しています。南極には大陸があるため、標高が高いのが一つ。そして、海水が下にある北極のほうが気温が下がりにくいのもその理由のひとつです。
他にもジェット気流の影響で南極の方が寒さが維持されやすいという気候的な理由もあるそうです。
実は南極では、2018年に−97.8℃が観測されたという報告もあります。当然、地球上でもっとも寒い場所です。
参考資料:環境省ホームページ
南極はどこの国のモノでもない土地です。
あまりに寒すぎて人間が生活できる環境ではありませんが、それでも軍事利用などもできそうにも思えます。ですが、南極には条約があって、領有権の主張が事実上できない場所です。
南極地域はどこの国にも属しておらず、そして、平和的に利用しかできないように条約で定められています。北極は氷が浮いているだけなので、そもそも領有権の対象にならないので条約はありません。ですが、この南極条約は2048年に失効する条約です。
もし、今のまま条約が失効したら・・・広大な南極大陸が軍事利用される日も来るのかもしれません。
南極条約で守られている南極大陸ですが、実は、南極大陸にはレアメタルや天然ガスなどの資源があると言われています。そして、この資源の採掘に関してはどの国も諦めていないのが実情です。
ブリザードが吹き荒れる極地でそんなことができるかは別にして、資源はどの国も喉から手が出るほど欲しいお宝です。となると・・・2048年に南極条約が失効してしまったら、南極争奪戦が起こる可能性もゼロではないのです。
世界各国が南極に調査基地を置いて、日々、南極の気候などを観測している理由のひとつには、既成事実を作っているという側面も見え隠れしています。
もし、南極大陸が資源開発で荒らされるようになったら・・・。地球環境は大きく変わることになるでしょう。
地球上の極地の中でも究極の場所といえるのが、北極と南極です。北極は海に浮いている巨大な氷ですが、南極は大陸で実はオーストラリアより大きいんです。
南極の最低気温は最新の観測データによると−97.8℃です。世界で最も寒い場所には、最大で4000メートルもの氷があり大陸はごく一部しか顔を出していません。地球上の真水の9割以上が南極大陸の氷です。
そんな南極大陸は今は南極条約で守られています。ですが、この南極条約2048年に失効・・・資源が眠っていると言われている南極も開発されて荒らされることになるのでしょうか・・・。