かつて地球に生息していた恐竜を絶滅させた隕石の衝突・・・。
オカルトオンラインでも隕石の衝突がどれだけのすさまじいパワーを持っているのかをご紹介したことがありました。
大きな恐竜を絶滅させた宇宙からの飛来物ですが、その脅威は当然ですが、今の私達にも存在しています。人類が誕生してからはたまたま、まだ人類が絶滅するような衝突がなかったというだけこと。
私達は実は、とっても運良くこうして生きていられるという言い方もできます。
と、考えているとなかなか怖い隕石の衝突ですが、地球に接近している隕石や小惑星はたくさんあります。そして、今、こうしている間にも小惑星が近づいているのです。
9月11日といえば、忘れることができないアメリカ同時多発テロのあった日。
アメリカ経済の象徴でもあった世界貿易センタービルに旅客機が衝突する映像は世界中に衝撃を与え・・・そして、あのテロがきっかけで始まったテロとの戦いは2021年の今年、米軍のアフガニスタン撤退という形になりました。
そんな9月11日ですが、実は「2021 PT」という小惑星が地球からわずか490万kmの距離に接近していたのです。490万キロと言われると「なーんだめちゃくちゃ遠いじゃん」と言いたくなりますが、これは地球と月の距離の5分の1以下という近さ。
ちなみに地球と月の距離は38万kmです。
宇宙レベルの話ですから、この程度は誤差です。
ちなみにこの小惑星のサイズは137m・・・。
衝突しても地球が絶滅するようなサイズではありませんが、それでも衝撃はかなりのものになるはず。衝突地点では確実に被害が出ていたでしょう。
ですが、当然のことながらこの小惑星の最接近は9月11日でしたから、衝突は免れたと言うことになります。
さぁ一安心・・・と言いたいところですが、実は9月22日にも小惑星が接近する予定になっています。
22日は、小惑星「2021 NY1」が地球から1,498,113kmの離れた場所を通過する。これは月から地球の距離の約4倍に相当する。この小惑星はNASAの「ジェット推進研究所(JPL)」により、「潜在的に危険な小惑星(PHA)」と「地球近傍天体(NEO)」の両方に分類されており、直径130~300mほどのサイズと見られている。次の再接近は2105年頃と予想されている。
9月11日の小惑星より距離は遠いものの、それでも決して気持ちの良いものではありません。
サイズは直径130~300mと幅が広く、詳しいことは解っていないのもなんとなく不気味な気がしてしまいます。
ただ、今回は「衝突はなさそう」ということですから、多分大丈夫なのでしょう。
「衝撃っていっても100メートルでしょ?」と思っている方もいらっしゃることでしょう。確かに、宇宙のレベルの話ですから、100メートルというのはもうちりやほこりという感じもしてしまいます。
もしかすると、「ぶつかっても地面に穴があくだけ」
とイメージしているかもしれません。ですが、それは間違い。
確かに、100メートルという大きさは、宇宙レベルではちりやほこりサイズかもしれません。宇宙には火星の公転軌道サイズの巨大天体もあるくらいです。
ですが、100メートルでも私達からすればとんでもないエネルギーを放つ危険な物・・・2013年にロシアに隕石が落下しましたが、実はこの隕石は広島型原爆の30倍以上の威力を持っていました。そしてこの隕石のサイズはたったの20メートル・・・。
もし、100メートルレベルの隕石が落ちたら、都市がひとつなくなるレベルのエネルギーが放出されることになります。
「ちょっと地面がヘコむ」程度では済まされないんです。
今回は、なんとかニアミスで済みそうですが、もし「何かがちょっとだけズレてしまっていたら・・・」衝撃していた可能性も否定できなかったでしょう。
参考資料
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