今までなんとな~くで済ませていたけど、知れば知るほど奥が深くて楽しめるものってありますよね。
「おみくじ」もその一つ。
とただなんとな~く引いているだけのアナタ、すっごくもったいない!!
何気なく引いたそのおみくじから、人生を変える教訓が得られることだってあるんです。
またおみくじは、神様から直接アドバイスをもらえる一番手軽な方法でもあります。
おみくじは神様から自分へのメッセージであり、間接的にでも神様と対話ができる方法です。
そう考えると、神様から直接アドバイスをいただけるおみくじって、かなり貴重で価値を感じられたりしませんか?
おみくじは歴史も種類も楽しみ方も豊富で、知れば知るほど奥深いもの。
皆さんが意外と知らない”おみくじのアレコレ”について、この記事にまとめていきます。
おみくじとは、端的に言うと神様との対話です。
いくらお参りしても、住む次元が違う神様の声は私たちには決して聞こえません。
その神様の声を聞ける人が神様からのアドバイスを紙に書いて見えるようにしたものが、おみくじの原点です。
少なくとも鎌倉時代には、紙に選択肢を書いてくじを作り、まさに「どれにしようかな~天の神様の言う通り~」という感じで引いていたそうです。
そのくじが、「御(み)くじ」もしくは「神(み)くじ」と呼ばれるようになり、御と神が合わさって”御神(おみ)くじ“になったと言われています。
おみくじは、
この3種類が起源とされています。
神社のおみくじは、和歌に由来するものが多くあります。
日本の神話には”神様が和歌を詠む”シーンが多く描かれており、また古来の人間も和歌を詠むことで神様と対話をすることができました。
これが歌占(うたうら)のはじまりであり、神社におけるおみくじのルーツとされています。
神社で引くおみくじには大抵和歌が書かれていて、その内容を読み解くことで運勢を知ることができます。
一方お寺は、漢詩のおみくじが主流です。
これは、天台宗の僧侶「良源(りょうげん)」が開発した中国のおみくじ「元三大師百籤(がんさんだいしひゃくせん)」に由来しています。
この元三大師百籤を、同じく天台宗の僧侶であり徳川家康に仕えていた「天海(てんかい)」が、良源からのお告げによって授かったことで全国に広まったとされています。
辻(つじ)とは、簡単に言うと十字路のこと。
2つの道路が交差していて人が多く行き交う場所は、異界の入り口ともいわれています。
この辻に立ち、十字路を通る人々の様子を見聞きし感じたものを占うことを辻占といいます。
辻占は神事というより、江戸時代の庶民に親しまれる娯楽の側面が強い占いでした。
などなど、今でいうお菓子のおまけ的な占いだったようです。
ある意味、ビックリマンチョコの元祖と言えるかもしれませんね(笑)。
全国各地のユニークなおみくじは、この辻占を元にしたものも多くあります。
さて、普段何気なく引いているおみくじですが、
といったおみくじの豆知識、どれくらい知っていますか?
以下からは、おみくじをもっと深く楽しめる”6つの疑問“にお答えしていきます。
吉凶の順番は、そのおみくじによって様々です。
基本は、
以上の2パターン。
神社やお寺によって一風変わった吉凶も多く、
などなど、個性的なネーミングのおみくじも様々あります。
そもそも吉凶は日本独自の区分と考えられていて、本来のおみくじは吉凶がありません。
本来のおみくじとは、神様からのアドバイスを知り、その意味を解釈し、今後の教訓にするもの。
大吉だからすべてが上手くいくわけでも無く、凶だから今年は残念ということもありません。
元も子もない言い方ですが、すべては”気の持ちよう”なんです。
おみくじは、厳密には神様からアドバイスを頂く行為です。
神様に対して失礼がないよう、
このような参拝の基本マナーを守ること。
最低限の参拝マナーさえ守れていれば、堅苦しく考える必要はありません。
よく「吉なら持ち帰り、凶なら結ぶ」と言われますが、これも決まりはありません。
おみくじは自分への教訓が書かれているものなので、たとえ凶でも持ち帰っていつでも確認できるようにするのもいいですよね。
逆に結んでしまって、
「自分の運勢、どうだったっけ…?」
となってしまいそうな人は、吉凶に限らず持ち帰って大切に保管しておくといいでしょう。
上記のように持ち帰って時々確認できるようにすることで、おみくじの本来の目的に沿いやすくもなります。
「1回しか引いてはいけない」というルールは無く、何回引いてもOK。
ただおみくじは、「大吉だから最高」でもないし「凶だから最悪」でもなく、書かれているメッセージを読み解き、今後の生き方を見直したり指針にすることが目的です。
凶のおみくじのアドバイスをしっかり守った結果、ものすごく幸せな1年になったりすることもあります。
どうしても気分がモヤモヤするなら、2回目を引いても問題無し。
ただしあまりに引き直しすぎて、おみくじ本来の目的を見失うことがないように!
これも決まりはなく、いろんないみくじを引いてもマナー違反にはなりません。
いろんな人の意見を聞くほうが視野が広がり、悩み事をスマートに解決できることもありますよね。
「おみくじに書かれたアドバイスをどう解釈するか?」が最も大切なことであり、たとえば初詣に引いた3種類のおみくじを見比べて今年の生き方を決めるのも、1つの方法としてアリ。
ただし種類が増えすぎて、どのアドバイスを真に受けるべきか迷うことの無いように…。
おみくじを引く場所や種類によっては、ゲーム感覚で引くのもOK。
辻占のような遊び感覚のおみくじも全国に数多くあり、気軽に楽しめるおみくじを堅苦しく引くのは、かえって粋じゃないこともありますよね。
こんなふうにTPOをわきまえれば、おみくじを自由自在に楽しむことができちゃいます。
江戸時代頃からどんどん多様化し、進化・変化を遂げたおみくじが全国にはたくさんあります。
などなど本当にたくさんの種類があり、神社巡りならぬおみくじ巡りやおみくじ収集を楽しむ人もいるほど。
以下からは、全国各地の変わったおみくじを6種類ピックアップしていきます。
埼玉県秩父市の聖(ひじり)神社では、金ピカに輝く『金みくじ』を引くことができます。
その見た目の通り、金運に特化した占いが書かれているおみくじです。
日本で最初に発行されたお金”和同開珎”の原料の採掘スポットでもあり、金運を占うには最適なスポットでもあります。
お金持ちになるなら、まず聖神社で占うべし!
山形県南陽市の熊野大社は、神話における日本最古のプロポーズが行われた場所とされています。
最も歴史のある縁結びを象徴する神社にあるおみくじが、お守りのうさぎの尾におみくじが付いている『結うさぎ』。
うさぎのお守り自体にも縁結びのご利益があるとされています。
恋愛運や人間関係運をアップさせる、これ以上無いスポットですね。
東京都台東区の被官稲荷神社では、お稲荷さん(狐)の形をしたユニークなおみくじを引くことができます。
狐の尻尾1つに運勢が1つ短く書かれていて、いつでも気軽に引くことができます。
食物・出世・芸能の運気にあやかりたい時は、お稲荷さんに占ってもらってはいかがでしょうか?
京都市の城興寺(じょうこうじ)では、小指で書かれた温かい一言に癒やされる『小指みくじ』を引くことができます。
吉凶や堅苦しいアドバイス等々、一切無し!
自分を肯定してくれる”たった一言”だけが書かれている、心温まるメッセージを受け取ることができます。
広島県尾道市の千光寺には、1年後の自分や誰かに占いとメッセージを届けてくれるおみくじがあります。
千光寺は映画『時をかける少女』の舞台にもなっていて、ちょっとしたタイムスリップ気分を味わうことができます。
1年後の自分あるいは大切な人に、温かいメッセージを贈ってみましょう。
宮城県仙台市の西方寺(さいほうじ)では、死後に行くとされる6種類の世界「六道」に例えて、もし今の自分が死んだらどの世界に行くか?を占う『六道輪廻おみくじ』を引くことができます。
もちろん、占いの結果はたとえ話です(笑)。
どう死ぬかを知ることは、どう生きるかを知ることにつながります。
ユーモアもありつつ、人生の教訓まで得られるおみくじなのです。
毎年なんとな~く引いているおみくじも、
などを知っていくと、とっても奥深く感じられるものです。
まずは地元や今住んでいる都道府県の面白おみくじ探しをしてみると、おみくじの楽しみ方がグッと広がりますよ。
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