人類が一度も足を踏み入れたことがない場所 未踏峰

みなさんは山登り…ってしたことありますか?

遠足で登ったことがあるという方や、趣味で山に登ぼるという方もいらっしゃるかと思います。高山に関してはオカルオンラインでもいろいろと記事を取り上げてきましたが、死体が目印になっているエベレストや世界屈指の難峰のK2、死亡率が高いことで知られているアンナプルナもすべて、今からもう何十年も前に登頂が果たされています。

ですが、世界にはまだまだ、人類が一度もその頂にたったことがない山があるんです。その山のことを「未踏峰」といいます。究極の極地ともいえる「未踏峰」とはどんな場所なのでしょうか。

[amazonjs asin=”4396635656″ locale=”JP” title=”K2 復活のソロ”]

未踏峰は地球上にまだまだたくさんある!

世界で一番高い山のエベレストを含む地球上にある8000メートル峰のすべてがすでに未踏峰ではありません。高いからといって登られていないというわけではないのです。8000メートル峰の中で唯一K2だけが冬季登頂が達成されていませんが、登頂した人はいるので、未踏峰ではありません。

ですが、地球上には誰もその頂にたったことがない山。つまり、人類がまだ「誰も足を踏み入れたことがない場所」があるんです。深海だとか、危険な火山というわけではなくても登られていない山。登れない山があるのはなんとなく不思議な気もしてきますよね。

だって、陸地なのに…化学繊維やクライミングギアが発展した減退でも登れないんですから…。

未踏峰は無名の山々を入れると数えきれないほどありますが、主な山をチェックしてみましょう。

・マチャプチャレ 6,993m
・ガンケルプンスム 7,570 m
・梅里雪山 6,740m
・カイラス山 6,656m
・ザンスカール 6,045m
・キュンガリ 6,599m
・ムチュ・チシ 7,452m

参考資料
人類未踏峰の山|世界各地に点在する登頂未達成の山を知りたくはありませんか?
世界の人類未踏峰の山6選!未だに登頂できない危険な山の実態とは?

などなどです。もちろん、こご紹介している山以外にも未踏峰はたくさんあります。

梅里雪山は、オカルオンラインでも取り上げたことがある山で、チベットにあるとっても美しい山です【登山者を退ける神聖なる山「梅里雪山」】。標高は7000メートル以下ですし、天候が良ければ登れで不思議ではないのですが、頂上からわずか数百メートルの最終キャンプ地を雪崩が襲い、登山隊壁全滅するという痛ましい事故が起きたことでも知られています。

他にも伝説的な人物を除いて、まだ誰も登っていない高山がこんなに地球上には残されているんです。誰も踏んだことがない土を雪を踏みしめたい…そんな冒険家もいることでしょう。

[amazonjs asin=”4635140237″ locale=”JP” title=”雪崩教本 雪崩対策必読の書 Avoid a Avalanche Crisis”]

未踏峰になる理由は実に様々…宗教的な理由も…

未踏峰として山が残される理由は実に様々です。8000メートル峰は地球上の14座しかないということもあって、早くから多くのクライマーやアルピニストが挑戦してきたので、早く登頂がなされたというのもひとつの事実です。

8000メートル峰と比べて7000メートル峰や6000メートル峰はその数が多く、無名の山々も多いのです。

ですが、未踏峰の中で最も標高が高いといわれている、ガンカープンスムは、ブータン最高峰の山です。8000メートルには届かないものの高さも7570メートルとなかなかのもの・・。ましてや、ひとつの国の最高峰が未だに未踏峰というのはなんとなく違和感があるのではないでしょうか。実はガンカープンスムは、登頂の許可が降りない山なのです。

ブータンの人にとって、この山は信仰の対象になっています。1983年にブータンは一度、登山を解禁したのですが、その際に4つの遠征隊が結成されましたが、登頂できたのは衛星峰のみでした。チベットとブータンにまたがるようにそびえるこの山は、世界で一番高い未踏峰としてとても有名…。信仰対象なので、登れないというのも事実ですが、頂上がどちらの国に属しているのかが実は微妙…つまり地図もハッキリしない未開の地なのです。

未踏峰として有名なカイラスも信仰の対象となっている山で、ここに伝説的な人物が登頂したという伝説があるのみです。

マチャプチャレは死亡率が高いあの山…アンナプルナの近くにある高山です。ここも信仰の対象になっているため登頂は禁止されています。

そして、ザンスカールやキュンガリ、ムチュ・チシに至っては、もう情報がほとんどない状況です。ヒマラヤの奥地にあるキュンガリは登頂どころか、山にたどり着くルートすらも開拓されていないんです。地元の人でも、山に近づくルートを知らない未開の地…その先にそびえる6000メートル級の山ということになります。キュンガリはヒマラヤ山脈の一角で、近くにはマナスルもあるわけですが、キュンガリが未踏峰のまま…。いつか誰かが登頂するのでしょうか…。

まとめ

未踏峰…同じ地上でありながら誰もその場所に立ったことがない頂が世界にはまだたくさん残されています。

信仰の対象になっていたり、気候や山の形状で登山が困難だったりといろいろの理由があるわけです。こう考えてみると、人類が知らないものがまだまだ地球上にはたくさん隠されているのかもしれません。

[amazonjs asin=”4396337590″ locale=”JP” title=”未踏峰 (祥伝社文庫)”]
Miiko

ライター歴約10年 法学系院卒 得意記事は、歴史・スピリチュアル・法律等々 福岡の隅っこでコーヒー片手に執筆中