人が塩柱になった?!本当に怖い!聖書のエピソード

聖書といえば、キリスト教やユダヤ教の経典で世界で最も有名な宗教本といってもいい存在です。

読んだことはなくても、知っている聞いたことがあるという方がほとんどでしょうし、ビジネスホテルなどに聖書が置いてあるところもあります。

聖書の中にはいろいろなエピソードがあって、宗教本としてだけでなく読み物としてもとても”面白い”本です。聖書をヒントに作られた映画や小説も多いですし、聖書に出てくる登場人物な名前をとったキャラクターなんかもあります。ノアの箱船やアダムとイブの話は有名ですよね。

そんな聖書ですが、実は、聖書の中にでで来るエピソードの中には「それちょっと怖すぎません?」ってエピソードがかなりあるんです。もちろん、フィクションだとは思いますが・・・“人が塩柱になった”なんて話もあります。

人が塩柱になった?!ロトの妻の話

日本だと、人が塩柱になるのではなく、人を人柱にした・・・なんて時代もあったわけですが、人柱は供物のような位置づけで今の私たちの感覚からは想像もできないことですが、神聖な儀式であったり願掛けといった側面が強くありました。

ですが、聖書の中に出てくるロトの妻の話は、人が塩柱になった!という話です。

ロトの妻

塩の柱になってしまったロトの妻の話は、聖書の中でもかなり最初に出で来るエピソードです。

旧約聖書に出で来るソドムとゴモラという都市がありました。その都市はまぁ、簡単に言ってしまうととんでもない都市で神さまが怒っていたという設定です。

聖書の記述はこんな感じ・・・

「お前の妹ソドムの罪はこれである。彼女とその娘たちは高慢で、食物に飽き安閑と暮らしていながら、貧しい者、乏しい者を助けようとしなかった。」

引用:新共同訳 Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳

そして、ある説によると性風紀も乱れていたようで、簡単に言っちゃうと神さま激おこ!という状態でした。

でも、そんなソドムとゴモラにもまともな人もいました。それがロトとその家族でした。怒った神さまはソドムとゴモラを罰するために天の火で滅ぼしたとされています。この天の火は火と硫黄で、つまるところ”燃やした”という感じ。

まぁ、これだけでも「神さまちょっとやりすぎじゃない?」って感じではあります。

さて、ロトの一家ですが、ロトの一家か神によって火と硫黄が降り注ぐ前に救出されます。「命がけで逃げなさい。そして、絶対に振り返ってはいけない」と言われたロトとロトの家族は一心不乱に逃げます。

でも、ロトの妻は逃げるときについつい燃えさかるソドムとゴモラを見てしまった・・・。振り返ってしまったんです。

振り返ってたロトの妻は、塩の柱になってしまいます。

[char no=”2″ char=”すぱもん”]え?振り返っただけ?[/char] [char no=”4″ char=”Miiko”]そう、振り返っただけ[/char] [char no=”2″ char=”すぱもん”]それ、ひどいって~神様超厳しいじゃん[/char] [char no=”4″ char=”Miiko”]そうだね。振り返った=欲望の象徴みたいな位置づけらしいよ。そのくらいソドムとゴモラは繫栄していたんだって[/char] [char no=”2″ char=”すぱもん”]え?ソドムとゴモラは実在したの?[/char]

ソドムとゴモラの遺跡

 

振り返ったロトの妻が塩柱になったというのは、聖書の経典としての戒めという意味合いでのフィクションであると考えられますが、ソドムとゴモラという都市は実在していたようです。

死海近くにあったとても繫栄した大都市だったとされていて、

だったそうです。イスラエルにはソドム山という山もあって、今では観光地になっています。

遺跡となると・・・大都市を滅ぼした天の火は本当はなんだったのかが気になるところです。実際に、ソドムとゴモラの遺跡からは灰と化した都市の痕跡が発見されています。お墓もたくさん見つかっていて、たくさん人が暮らしていたことは明白。

そして、遺跡の成分は、硫酸カルシウムと硫黄が多く、聖書のエピソードと一致しています。硫酸カルシウムと硫黄と言われると「なに?噴火?」と思ってしまいますが、火山活動ではないそうで、大地震が原因の液状化ではないか・・・とか、隕石の衝突だったんじゃないかともいわれています。

本当に神様が怒ったのかはわかりませんが、ソドムとゴモラは実際にあってその大都市が何らかの理由で消滅したのは確かなようです。

では、塩の柱はなんだったのか・・・。ただの怖いエピソードと信じるのももちろんアリですが、ソドムとゴモラの近くにある死海は世界で一番しょっぱい海。この死海の塩が結晶化して柱になる自然現象がロトの妻の塩柱の正体ではないかと考えられています。

ただ、本当に人が塩の柱になったのか、ただの塩の結晶だったのかは、誰にもわかりません。

まとめ

聖書の中のぞっとするエピソードのひとつ「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」と「塩の柱になったロトの妻」は、腐敗した大都市を神様が滅ぼし、そして、その都市から逃げるときに振り返ったロトの妻が塩の柱になったというなんとも恐ろしいエピソードです。

ソドムとゴモラで何があったのか・・・大きな都市が何らかの理由で滅びたのだけは間違いありません。

 

 

Miiko

ライター歴約10年 法学系院卒 得意記事は、歴史・スピリチュアル・法律等々 福岡の隅っこでコーヒー片手に執筆中