中国と言えば・・・ちょっとやばそうな実験や開発をドンドン進めてしまうというイメージがつきものです。
2018年には、遺伝子操作ベビーの誕生がニュースになりました。
さすがに、遺伝子操作ベイビーに関しては中国国内からも批判があり、今ではすっかり過去の話になっています(研究者も生まれたはずの赤ちゃんも所在不明)
そして、中国には豊富な資金源と人材も揃っている・・・優秀な研究者も多く、資金もある。あまけに国土も広いので様々な実験や開発がドンドン進められています。
日本も負けていられない!というところですが、そんな中国が、12月に人工太陽を作って稼働し、に成功しているというんです。
そもそも人工太陽ってなんなのでしょうか。
AFP通信によると・・・
【12月4日 AFP】中国の国営メディアは4日、同国が「人工太陽」とも呼ばれる核融合研究装置の初稼働に成功したと報じた。
「中国還流器2号M(HL-2M)」は、国内で最大かつ最新鋭の核融合実験研究装置。強力なクリーンエネルギー源開発への貢献が期待されている。
とのこと。
HL-2Mは、強力な磁場を操って高温プラズマを発生させるというものです。もちろん、太陽のミニチュア版が空中に浮いているというわけではありません。
ただ、何がやばいのかというと、この装置で発生するエネルギーがとんでもないからなんです。
この装置は中国の四川省成都市にあって、実際に今、稼働しているとされています。
HL-2Mで発生させることができる熱は、温度は1億5000万度・・・。
太陽の中心温度は約1600万度ですから、これは太陽の中心核の10倍の高温ということになります。だから人工太陽と呼ばれているんですね。
名前だけ聞くと、中国が太陽を作ってしまったかのような誤解をしそうになりますが、膨大なエネルギーを発生させることができる装置ということです。
この装置は、2020年12月4日に初稼働し。そして、「国際熱核融合実験炉(ITER)」への技術協力をするとさせています。
人工太陽でどうしてそんな膨大なエネルギーをだせるのか・・・。
それは、核融合です。プラズマと磁気を使った核融合装置で、あくまでもエネルギー開発のために作られているものです。
ちなみに、日本やアメリカも似たような装置の開発を進めています。
ものすごいエネルギーを持つ装置と言われるとどうしても「軍事利用されないか」を考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、この人工太陽のような膨大なエネルギーを使えばう兵器を作ることも可能かもしれません・・・。今、そのような兵器の開発が行われているのかは解りませんが、将来的に軍事利用されないことを祈るばかりです。
もし、太陽の中心核の10倍の高温を作り出せる装置が軍事利用されてしまったら、とんでもない兵器ができてしまう可能性は否定できません。
参考資料:Yahoo!ニュース 中国の核融合装置が稼働 「人工太陽」、四川省成都市で