感染症といえば、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどを連想するひとが多いのではないでしょうか。風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症にも十分注意する必要があるのは間違いありませんが、流行しているからといってパニックに陥ることはありませんよね。マスクをしたり、手洗いをしたりして”予防”はするものの、普通の生活を送ることができます。
ですが・・・パンデミックともなるとそうは行きません。目に見えないウイルスの恐怖・・・世界中がパニックになってしまうのがパンデミックです。
パンデミックという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。では、パンデミックってなんなのでしょうか。
パンデミックとは“世界的流行”のことです。感染症が世界的に流行して感染者が増えたり、死者が増えることを”パンデミック”といいます。移動手段が確立した今の時代は、パンデミックになりやすいと言われています。
2009年の新型インフルエンザやエボラ、ジカ熱、SARSなどがパンデミックを起こした感染症として有名です。そして、2020年に入ってからは、中国で発見された新型肺炎もパンデミックになるのではないかと懸念されている病気のひとつです。
目に見えないウイルスが、世界中をパニックに陥れるのです。ウイルスの中には、致死率が50%を超える殺人ウイルスもあるため、ますます社会は混乱状態に陥ります。
世界的な感染で大きな混乱を引き起こすパンデミックですが、このパンデミックを引き起こす要素のひとつとして“スーパースプレッター”の存在があります。
スーパースプレッター・・・直訳すると「激しくまき散らす」という意味なのですが、スーパースプレッターというのは体質のこと。ウイルスをまき散らしやすく、呼吸から濃いウイルスを吐き出しつつ、周囲の人にウイルスや細菌をまき散らして感染させる人のことです。
スーパースプレッターになるひとは、ウイルスを増殖しやすく、そして、呼気から吐き出すウイルスの濃度が濃いと言われています。そして、症状が比較的軽くなりやすい体力がある人が多いと言われています。つまり体力があって、症状に気づきにくく・・・その上、ウイルスを増殖させてしまうため通常の感染者よりたくさんの人に感染症をまき散らしてしまうんです。
特に、感染の初期の段階で症状が風邪と似ている場合は「ただの風邪だろう」と自己判断をして動いてしまうことがあります。そういった人がスーパースプレッターの体質だったら・・・感染が一気に広がってしまうのです。
もちろん、スーパースプレッターだけが、パンデミックの要素ではありません。でずか、スーパースプレッターの存在は大きな要素の一つであることは間違いありません。
スーパースプレッターに関しては政治家も警戒していて
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2009年に新型インフルエンザが流行したときには、スーパーやコンビニ、ドラッグストアからマスクが消えるという現象が起こりました。
インターネットオークションでマスクが高額に跳ね上がったことも記憶に新しいところです。これもパンデミックの混乱のひとつといっていいでしょう。
マスクの着用は有効ではあるものの、していれば絶対に感染しないというものではありません。それでもマスクが売り切れる現象が起こるのは、やはり口や鼻を物理的に覆うことができるマスクには安心感があるのでしょう。ですが、感染症の予防はマスク以外にも、殺菌効果があるハンドジェルや手洗い、消毒などはも有効と言われています。
マスクにも予防効果があるのは間違いないことですが、パニックに巻き込まれて買い占め・・・なんてことにならないようにしたいですね。
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感染症を引き起こすのはウイルスですが、ウイルスは変異するものなのです。
動物から人に感染していたウイルスが、人から人へ感染するようになり・・・時に、感染を繰り返すうちに毒性が増してさらに凶悪なウイルスになっていくことがあります。
ウイルスがどう変異するのかは、私たち人間にはわからないものですし、当然コントロールすることはできません。
ウイルスが変異した場合、さらに混乱は多きくなります。経済にも大きな影響が現れますし、時に日常生活が脅かさせることもあるのです。
目に見えないウイルスが私たちの生活を破壊してしまうのがパンデミックです。
パンデミックは、世界的流行のことで飛行機などの移動手段が確立している今の時代はパンデミックが起こりやすい環境と言われています。そして、スーパースプレッターという体質を持つ人が感染した場合、感染者が爆発的に増えることになります。
参考資料:Wikipedia