トカラ列島は鹿児島県側の薩南諸島に属する南西諸島です。天気予報やニュースではカタカナでトカラ列島と表記されるのですが、実は漢字があって”吐噶喇列島”と書きます。
縄文後期や弥生中期の土器が出土している島もある、とても歴史がある島なのですが、このトカラ列島で今、地震が頻発しているんです。
トカラ列島と言われてもピンとこない人も多いはず・・・数年前にトカラ列島で皆既日食が観測されたことを覚えているという方もいらっしゃるかもしれません。
トカラ列島は、鹿児島県の沖合、奄美大島と種子島の中間のあたりにあります。
自然豊かでのどかな場所であることは地図を見れば一目瞭然ですよね。
鹿児島の沖合にあるトカラ列島で、今月の9日から地震が相次いでいます。震度1以上の有感地震が130回を超えており、震度4の揺れも3回観測されています(4月11日9時時点)
気象庁によりますと、9日夜遅くから鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が相次ぎ、10日午前7時7分ごろと午後4時36分ごろ、さらには11日午前5時40分ごろの3回にわたって、十島村の悪石島で震度4の揺れを観測しました。
このほかにも、10日午後10時から11日午前8時ごろまでの間に、十島村の悪石島や小宝島で震度3の揺れを観測する地震が7回起きています。
気象庁は「今後も続く可能性がある」として注意を呼びかけています。
トカラ列島では、過去にもこのような地震が起ったことがあるそうで、今後も群発的な地震が継続する可能性もようです。
地震が起る原因の多くは、断層のずれやプレートのひずみ、火山です。
今回のトカラ列島の地震の原因は、海底の地形が影響している可能性があるそう。
鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教(海域地震学)は、今回の地震を横ずれ断層型とみる。「悪石島付近の海底はくぼんだ地形が帯状に延びており、地震につながっている可能性がある」
ちなみに・・・鹿児島といえば、大きなカルデラがある県でもありますし、トカラ列島の近くには今、まさに噴火をしている諏訪之瀬島もありますが、今回の群発地震は火山性ではないようです。
トカラ列島での群発地震のニュースをみて「もしかしたら大きな地震の前兆では?」と感じる人も当然いらっしゃいます。
確かに、地球はつながっていますし、この地震が何かの前兆という可能性はゼロではないでしょう。ですが、今のところ大地震との関連性などは発表されていません。「発生確率が高い」と言われている南海トラフとの関係もどうしても気になってしまいますし、巨大なカルデラ噴火の前兆ではない・・・なんて考えてしまう人もいらっしゃることでしょう。
群発地震って気味の良い物ではありませんし、インドネシアでもM6.0の地震が起って被害が出ています。
ネットでは「トカラ列島で地震が起ると日本のどこかで地震が起る」という説もあります。いゆわるトカラの法則というやつですね。
日本は地震大国ですし、いつどこで大きな地震が起ってもおかしくないのですが、インドネシアでも地震が起きていますし、トカラ列島も揺れている、そして、富山では海岸にカマスが大量に打ち上げられているのが発見されています。
何か大きな地震の前兆ではないことを祈りたいものです。
参考資料:海岸にカマス2000匹…地元でも驚き 原因はナニ?|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
インドネシアで地震、7人死亡 M6.0、家屋300以上損壊 | 共同通信