中国がチベットやウイグルを侵略して弾圧を続けていることをオカルトオンラインではシリーズでご紹介してきました。
中国政府はこの事実を認めていませんが、証言があること、そして国連が懸念を表明していることなどから、中国によるチベットやウイグルへの弾圧は事実です。そして、それは過去の事ではなく今現在も行われています。
強制収容所での教育という名の虐待や虐殺、日常的な暴力や略奪…中国ではチベットやウイグル人であるというだけでむ、命の危険にさらされてしまうのです。そして、それに対して現実的に何もできない国連や周辺諸国の無力さ…。ですが、中国が行っことは、実はこれだけではありません。
中国は、あろうことかウイグル人から奪った土地で核実験を行ったのです。
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中国政府が新疆ウイグル自治区と呼ぶ場所は、正式には東トルキスタンという場所です。
1964 年から1996 年の間に、中国はウイグル人から奪った東トルキスタンの土地で核実験を行いました。その回数は46回、通算出力は広島型原子爆弾の1370発分に相当する22メガトンに上りました。
最初の核実験は地表型のもので1964年10月、そしてそれを皮切りに46回・・・。最後の地下核実験は1996年の行われました。東トルキスタンの住民は当然反対しますが、その声が聞き届けられることなどありません。
ある分析では、中国による度重なる核実験で100万人が被爆したと言われていますが、正確な被害状況は明かされていません。長い間、中国での核実験の実態は明らかにされておらず、日本でも報道されることがほとんどありませんでした。
中国がウイグル…東トルキスタンで行った地表で爆発される核実験は、放射線物質の拡散がひどく汚染の度合いが大きな実験の形式です。もちろん、地下核実験ならしてもいいということではありませんが、中国は、リスクが高い地表型の核実験をウイグル人から奪った東トルキスタンで実行したのです。
中国が最初に核実験を行った土地は、ロプノール…。東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)にある塩湖が広がる美しい土地でした。
地下核実験と地表型の核実験が行われ、立ち入りが禁止されていました。
中国核保有数に関しては、正確な数字は解っていませんが3000発程度の核を保有しているのではないかと言われています。そして、核開発の為に行われた核実験は、東トルキスタンから武力で奪い新疆ウイグル自治区と呼ぶ土地で行われたのです。
核を保有して武力を高める…だけど、自分たちの土地ではしたくないから、近隣国だった東トルキスタンを武力で奪って土地を略奪して繰り返し核実験を行ったようにしかみえません。そして、その核実験を行った結果3000発もの核を保有する国となったのです。
日本にある特定非営利活動法人の日本ウイグル協会のホームページに、こんな証言が記載されています。
「その老人は「自分は神を見たことがある」といった。それは太陽の100倍もの明るさだった。そして地面が大きく揺れて、凄まじい嵐になったという。彼は半身ケロイドとなった。軍人が彼を病院に連れて行き検査をした。そして彼の羊を百頭以上の羊を全て買い取ったという。老人は、それから2年後になくなった。」
この証言を見ていくと、中国は核実験を行うことをこの老人には知らせていなかったように思えます。そして病院に連れて行って、羊の毛を買い取った…。まるで、土地だけでなく人や家畜も実験材料にしていたように感じてしまいます。
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日本は、第二次世界大戦…大東亜戦争でアメリカから2つの核爆弾を投下された”唯一の被爆国”と言われています。もちろん、被爆国であることは間違いないのですが、唯一かと言われると、そうではないかもしれません。
戦争で核爆弾を投下されたのは日本です。ですが、東トルキスタン…ウイグルもまた被爆国という見方ができます。
自らの土地で自分たちが核実験を行ったのなら、仮にどんなの被害があってもそれは被爆国ではありません。ですが、ウイグルは土地を奪われた上に、その土地で核実験を46回もされたのです。そして、様々な被害が出ています。
当然、土地や水、空気は汚染され、住むことができなくなった地域もあることでしょう。
にもかかわらず、被爆国として認識されることもなく今もウイグル人は苦しんでいるのです。この事実を、唯一の被爆国を名乗る日本はどう考えるべなのでしょうか。
参考資料:特定非営利活動法人 日本ウイグル協会
世界で唯一の被爆国と言われる日本…。それは間違いではありませんが、隠れた被爆国の東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)があることを、忘れてはいけません。
土地を奪われて核実験をされ、そして、弾圧を受けているウイグルの現状にもっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。