2016年にバングラデシュの首都ダッカで起きたテロ事件を覚えていますか?日本人も犠牲なったこのテロ事件の犯人はイスラム過激派の思想を持った人物だったとされています。
そして、この事件ではイスラム教徒は殺さず、異教徒のみを狙ったモノでした。そこで実行犯はイスラム教徒がそうでないかを確かめるために、コーランを暗唱させたのです。
バングラデシュは、イスラム教が89.7%を締める国家です。国境を接するインドやミャンマーはヒンドゥー教ですがバングラデシュの大半はイスラム教徒です。
過去にはイギリスに支配されていた時代もありますが、国旗が日本の日の丸と似ていることでも知られています。
雨期には大規模が洪水が起こることもしばしばある気候で、地形の変化が激しい土地でもあります。そんなバングラデシュの首都はダッカで世界第16位の人口1,623万人が済む巨大都市となっています。
そして、凄惨なテロ事件はこの首都ダッカ゛ても有名なベーカリーで起きました。
参考資料: 世界の都市圏人口の順位(2016年4月更新) Demographia 2016年
ダッカのテロ事件が起きたホーリー・アーティザン・ベーカリーは有名なベーカーリーでした。ベーカーリーといってもパンを売っているだけのお店ではなく、レストランやカフェのような感じで、とってもおしゃれ。
地元では高級店としてとても有名で、外国人の来店も多いお店でした。
バンコクにもホーリー・アーティザン・ベーカリーがありますが、とってもおしゃれで味もよい高級店です。
おしゃれな高級ベーカーリーで起こったテロ事件ですが、実行犯が狙っていたのはイスラム教徒ではない人々・・・。つまり、無差別殺人を起こそうとしたのではなく、異教徒を狙った犯行でした。
外国人の来店が多いホーリー・アーティザン・ベーカリーが標的になったの理由のひとつとも言われています。
実行犯の要求は
引用 Wikipedia
でした。
そして、犯行の際には「ベンガル人は出てこい」、「イスラム教徒なら出てこい」と声をかけたそう。そして、イスラム教徒には食料を水を与え、丁寧に接したそうですが、そうではない人は人間の盾にされて最後は惨殺されました。
イスラム教徒なら殺さない・・・ですが、イスラム教徒かどうかは外見だけでは判断できません。。ヒジャブをまとった女性のように外見で解ることもありますが、外国人でもイスラム教徒なら殺すつもりは無かったのでしょう。
そこで、犯人が人質を分けるのに使ったのが、コーランの暗唱でした。
これは事件後に解ったことですか「『クルアーン』の一節を暗唱できた者は命を助けられた 」というのです。
そして、殺された人のほとんどは、刃物で惨殺されました。当時、Twitterに血の海になった床などの画像が公開され他のを見たという方もいらっしゃることでしょう。この事件では、7人の日本人も被害にあい命を落としました。
参考資料:Those who could cite Quran were spared
事件を起こした武装集団アンサール・アル=イスラームは、襲撃の前にTwitterで犯行予告を出していたと報道されています。
そして、諸説あるモノの、この実行犯の集団はイスラム過激派組織のISISに忠誠を誓っていたとも・・・。被害者の中には、殺される前に日本人であることを叫んだ人もいたそうですが、日本人だから助けられる・・・ことはなく、命を落としました。
コーランを暗唱できていれば助かったかもしれない・・・どんな宗教を信仰しているかが生きて帰ることができるかの命運をわけたのです。
バングラデシュの首都ダッカにある有名ベーカーリーで起こったテロ事件では、ベンガル人そして、イスラム教徒だけは命を助けられ、それ以外の外国人でコーランを暗唱できなかったものは実行犯によって殺害されました。
首都のおしゃれな高級ベーカーリーで起こった凄惨な事件は世界中に衝撃を与えました。何人であるかではなく、コーランを暗唱できるかが命の分かれ目になったのです。