考えれば考えるほどそのスケールの大きさにゾワゾワしてしまう宇宙のお話・・・オカルトオンラインでも
【想像を絶する規模!宇宙にある星の数は”地球にある砂粒の数”より多い】 とか【隣の星を吸い取る?!吸血鬼みたいな星!ヴァンパイア・スターとは】 などをご紹介してきました。
今回、取り上げるのはがんばれば肉眼でも観測できる・・・(条件はもちろんありますが)もっとも遠い星についてです。
当然ですが、宇宙にある星のすべてを肉眼で観測することはできません。私たちが夜空を見上げた時に目に入ってくる宇宙はほんの一部です。その中で肉眼で観測できる星は6等星までと言われています。もちろん6等星を肉眼で見るためにはいろいろな条件がありますが、条件がそろえば6等星まではギリギリ見えると言われています。
夜空で明るく輝いているシリウスやリゲル、ベテルギウスなどは1等星の明るさがある星・・・1等星よりちょっと暗いけど晴れていれば見える星が大体2等星が多いと考えていいでしょう。
6等星を肉眼で見るためには、回りが暗いことや満月ではないことなどの条件があります。
宇宙には数え切れないほどの星があるのですが、その中でも目で見えるのはごくごく一部です。
肉眼で観測できるとされている6等星までの星は、およそ4300個と言われています。ですが、実際に6等星を肉眼で観測するのはかなり難しいのが現実です。
回りに少しでも明るければ見えなくなってしまうでしょうし、月の光などの観測条件が揃っている必要があります。
肉眼で観測できるもっとも遠い星は、カシオペヤ座V762という星でなんと距離は1万6000光年!知っている人も多いと思いますが、1光年は光の速さで1年かけて進む距離のことです。年とついていますが、距離の単位。
つまり、光の速さで出かけても到着するのは1万6000年後というとんでもない距離にあります。この星は5等星ですから、肉眼で観測できる星ということなります。
ちなみに、カシオペヤ座V762の半径は太陽の400倍とも言われており、黄色極超巨星というタイプの恒星です。
もしカシオペヤ座V762を太陽の位置に置くと、火星まですっぽりと飲み込まれるほど超巨大星!つまり、1万6000光年離れていても見えるというだけあって太陽とは桁違いの大きさと明るさをもった恒星ということです。ちなみにこのカシオペヤ座V762は明るさが変化する変光星でもあります。
一時的には大きさが太陽の900倍以上にまで膨れ上がってエネルギー放出量は40万倍にまで達していたこともあるんだとか。
他にも、肉眼で観測できる遠い星としては、オリオン座χ2とさそり座ζ1もかなり遠くにあって距離は約8000光年です。これだけ離れているのに肉眼で観測できるオリオン座χ2とさそり座ζ1は太陽よりずっとエネルギー放出量が多い明るくて質量が多い星だと言われています。この2つの星は3等星と4等星ですので、かなり観測しやすいのではないでしょうか。
広大な宇宙の中で私たちが観測できる範囲はほんのわずか・・・。
その中でも最も遠くそして、肉眼で観測できる星はカシオペヤ座V509という恒星で距離は1万6000光年も離れています。光の速さで出かけても1万6000年光年もかかってしまう遙か彼方にあるのに、地球から5等星の明るさで見えている!というだけあって、なかなかの恒星です。
サイズは太陽の400倍、質量も太陽の何十倍もあるだろうと言われています。
つまりカシオペヤ座V509の光は1万6000万年前の光・・・それをがんばれば肉眼で観測できるかもしれない!のですから、何気にすごい話し!
宇宙のとんでもないスケールとカシオペヤ座V509のエネルギー放出量・・・もし夜空を見上げることがあれば、ちょっと探してみてもいいかもしれません。
参考資料:肉眼で見える最も遠い星