カルト教団が怖すぎる!子供の命より宗教優先?!エホバの証人

エホバの証人という宗教団体を知っていますか?時々、自宅や仕事先に「ものみの塔」って雑誌を持ってやってくる人達…といえば解る方もいらっしゃるかもしれません。

特に殺人やテロ計画をするような事もないし「変わった人だなぁ」くらいの受け取り方をしている人もいるかもしれませんが、エホバ証人の実態を知ると「平和的な人達」とは思えなくなるかもしれません。

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[char no=”2″ char=”すぱもん”]危ない宗教なの?[/char] [char no=”4″ char=”Miiko”]ある意味、危険だよ…[/char] [char no=”2″ char=”すぱもん”]どうして?[/char] [char no=”4″ char=”Miiko”]この事件知ってる?[/char]

交通事故にあった息子の輸血を拒否した”輸血拒否事件”

画像:Pixabay

エホバ証人といえば、輸血拒否事件を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

事件が起こったのは、1985年のことです。10歳の男の子が自転車でダンプカーと激突し病院に運ばれました。その子は事故の怪我で出血多量の状態に…それくらい酷い外傷を負っていたということです。そして、とうとう命が危なくなったんです。ですが、まだ打つ手はありました。輸血をすれば、命を助けられるかもしれない…。でも、その子の両親はエホバ証人でした。

エホバ証人は輸血を拒否する宗教団体です。なんでも聖書に「血を避けなさい」って書いてあるとか…。

そしてこの時代、医療の世界では未成年者が輸血の処置を受けるときには、両親の同意が必要。医者は両親が同意しないと、輸血をすることができなかったんです。

だけど、普通なら…ルールより息子の命を優先させますよね。命がなくなったら宗教もなにもあったものではありません。

ですが、この両親は輸血を拒否しました。輸血をしなれけば、息子が助からないことを医師から説明されても拒否したんです。

病院には、両親だけでなくエホバ証人の信者も集まっていたそう。そして、この男の子は亡くなりました。わずか10歳…。

病院で意識が朦朧とする息子に父親は「お父さんのいうとおりでいいんだな」と声をかけたそうです。もしこのとき、男の子が「輸血をしてもいいからまだ生きていたい」と言ったらどうなっていたのでしょうか。

このとき、輸血をしていれば確実に命が助かったかどうか…についてはいろんな考え方があるようです。ですが、輸血をすれば助かる可能性はあった…。つまり、打つ手がなかった訳ではなかったのです。

なんとか輸血をして治療を続けるために医師は両親の説得を試みます。輸血をすれば助かる可能性がある…医師もきっと必死で説得したことでしょう。

ですが、父親は医師に「今、死んでも、楽園で復活できる」と話したそうです。エホバ証人は、楽園で復活して永遠に生きられると信じているんです。つまり、聖書の言葉に背いて輸血をして助かるより、今、死んで楽園で復活するから、かまわない…。端的に言ってしまえばそういうことです。

エホバ証人の両親が子供の治療に必要な輸血に同意しなかったこの事件は当時、非常に大きく報道されて両親は非難されました。

大人が自分の考えで「輸血するくらいなら死んでもいい」と決めるなら、それは信教の自由でしょう。ですが、子供の命より教義を優先させたわけですから、非難されるのも無理はありません。

長老が病院に駆けつけていた?!

画像:Pixabay

エホバ証人の中には序列があります。

一般の信者よりちょっと偉い立場にある男性のことを、長老というそうですが、この事故の時、長老が病院に駆けつけていたそう。

長老が父親に何をいったのかは解りませんが、元信者の女性は

「憶測だけど、たぶん、輸血は絶対にしてはいけない。って言ったと思います。長老は別に威張り散らしたりしないし、ぱっと見温厚に見える人が多いんですが、あの世界では輸血に同意をしたら確実につまはじきにされます。白い目で見られるだろうし…逆に同意しなかったら、多分、英雄みたいに言われますよ。私がエホバ証人の中にいたとき、この事故の後だったんですけど、この両親も亡くなった男の子も英雄扱いされてました。今風に言ったらレジェンドです」

両親と長老の間になるイデオロギー、そして、エホバ証人の世界での立場…。

楽園での復活を本当に信じていたのかは、本人にしか解りませんが、この両親にとっては息子の命よりエホバ証人の宗義の方が大切だったのでしょう。

輸血拒否カードというものがあった

画像:Pixabay

子供の命が失われてしまったこの事件以降、同意がなくても命の危険があるときは、輸血をする…という対応が取られたこともあったそう。

これに対してエホバ証人は、訴訟を起こしたこともありますが、恐ろしいのは訴訟ではありません。

「勝手に輸血されないように」するための輸血拒否カードなるものをエホバ証人は信者に配付して、信者はこのカードを首からぶら下げていた時期があったそうです(今もあるかどうかは確認できていません)

想定されているのは、事故などで意識がなくなったときのこと。そんな状況でも、ちゃんと輸血拒否ができるように…と作られたカードを、大人だけでなく子供にも配付したり、なかには自分で作っていた人もいるんだとか。

意識がなくなっても、輸血だけはさせない!なぜエホバ証人がここまで、輸血を頑強に拒むのかは解りません。聖書に書いてあるとは言ってますが、肉や魚は食べているので、かなり矛盾してる気もします。

ちなみに…血抜きができないから鯨の肉は食べないそうです。

子供より宗教を優先させる…信仰心の怖さ

輸血拒否をした大ちゃん事件は、このあと、テレビドラマにもなり、世間の関心を集めました。

親にとって子供は、自分の命より大切なもののハズ。動物的な本能という面から考えても親は子を守るのが当然です。

ですが、この事件では、信仰心が子供の命より重かった…。そういうこともできます。

宗教や神の存在を信じるのは自由ですし、私達も神社にお参りしたり、お寺で手を合わせたりします。ただ、だからといってここまで熱狂的に狂信することはまずありません。

激しすぎる信仰心が子供の命を助けたい…という気持ちに結果として勝ってしまった。

行き過ぎた信仰心は、そこらへんの怪談よりずっとオカルトです。

まとめ

輸血拒否で有名なエホバ証人ですが、輸血拒否だけでなく子供に無理やり宗教活動をさせる…宗教でもあります。

もし、エホバ証人が布教活動に来て「めんどくさいな」と思っても子供には優しくしてあげたいですね。

宗教は自由ですが、信じない自由だってあるはずです。

Miiko

ライター歴約10年 法学系院卒 得意記事は、歴史・スピリチュアル・法律等々 福岡の隅っこでコーヒー片手に執筆中