気候もずいぶんと良くなってきて、日差しも穏やかに・・・。
ハイキングなどのアウトドアのシーズンですが、アメリカのカリフォルニア州でちょっと不気味な事件が起っています。
ハイキングコースが閉鎖される事態に至った”未知の危険”とは何なのでしょうか。
CNNによると、アメリカのカリフォルニア州・シエラ国有林でハイキングをしていた一家3人とその飼い犬が遺体で発見されたそうです。
(CNN) 米ヨセミテ国立公園に近いカリフォルニア州のシエラ国有林で、ハイキングに出かけた一家3人と飼い犬1匹が遺体で見つかったことを受け、森林当局がハイキングコースや一帯のキャンプ場を封鎖した。
死亡したのはジョン・ゲリッシュさんとエレン・チャンさん、1歳の娘のミジュさん。捜索隊が8月17日、シエラ国有林を流れるマーセド川の近くで遺体を発見した。一緒にいた飼い犬のオクシも死んでいた。
楽しいはずのハイキングコースで一体何があったのか・・・事件?それともクマなどの動物に襲われた?と考えてしまうところですが、気になるのはこの後の対応。
アメリカの森林当局はこのハイキングコースを「未知の危険がある」として閉鎖してしまったのです。
まだ幼い子供も含まれていた今回の事件ですが、一家と飼い犬の死因は不明。
当然、死因を特定するために解剖が行われたのですが、死因の特定には至りませんでした。そして、毒物については現在調査中とされています。
この時点で、少なくとも野生動物に襲われたり、滑落したりしてなくなったわけではないことがわかります。もし、そのような理由であれば、遺体には外傷があり、すぐに死因は特定できているはずです。
そうではないところを見ると、おそらく、遺体は損傷がなかったのでしょう。
そして、一家3人の自宅や車からも特に不審な点は見つかっていないそう。
カリフォルニア州では、山火事も相次いでいて国有林が封鎖されてはいますが、山火事なら未知の危険ではないはず。となると、「未知の危険」というのがどうにも気になるところです。
アメリカの森林当局がハイキングコースを閉鎖した理由は「未知の危険がみつかった」というものでした。
つまり、野生動物とか山火事ではなく「何かがある」ということ。
もちろん、この何かについては情報は一切表に出ていません。
一家の遺体は国有林内の川の側で発見されています。つまり、水辺だったのですね。
そして、この川には有害藻類に警告を促す看板があったそうです。有害藻類・・・Harmful Algal Bloomsですが、神経系に作用する毒素を持っていることがあり、体内に入ると発作が起ることがあるというもの。
もちろん、ヒトだけでなく犬にも同じように作用すると言われています。
2011年にはこの有害藻類が原因で、アメリカのオハイオ州トレドで水道水が使えなくなったこともありましたし、藻類が原因でエリー湖が緑色に染まったこともありました。
もちろん、すべての藻類が毒素となるわけではないのですが、今回の一家と飼い犬の死因として、その可能性を否定できない事象のひとつです。
ハイキングコースで一家と飼い犬がなくなった事件ですが、もし、有害藻類が原因なら理由を公表して注意換金をするのが普通・・・。
有害藻類が原因だとしたら、封鎖したとしてもなにも「未知の危険」などと発表する必要はないようにも思えます。
藻類が原因なら広く注意喚起をしたほうが有益・・・。
にも関わらず、当局が「未知の危険が見つかった」としていきなりハイキングコースを閉鎖したのですから、どうしても「何か別の理由があるのでは?」と疑いたくなってしまうのもまた事実です。
ネットでは「宇宙人に遭遇したのか?」「ヤバいウイルスとか?」「なんか実験でもしてた?」などなどと様々な憶測が飛び交っています。
もちろん、真相は現時点では謎のまま・・・。
一家と飼い犬の死因の特定とハイキングコース閉鎖の理由が公表される日は来るのでしょうか。