今回、ご紹介するのはカナダで発見された「未知の脳疾患」です。原因不明の脳疾患・・・治療法も解っていない謎の病気だそうです。
次々と発見されている謎の脳疾患ニュース・・・一体、何が起っているんでしょうか。
今回、謎の脳疾患が発見されているのはカナダ南東部です。複数のメディアがすでに報道しており、英高級紙「The Guardian」でも報じられています。
米紙「ワシントン・ポスト」によると、カナダ南東部のニューブランズウィック州では、未解明の脳疾患に48人が罹患し、うち6人が死亡した。感染したのは、18歳から85歳までの幅広い年齢層の人々で、多くが2018年以降にその症状を確認されている。人口80万人に満たない同州のアケイディア半島に患者は集中している。
この脳疾患の症状は、不安や抑うつ、筋肉の痛みや痙攣などから始まる。睡眠障害や視覚障害も発症し、脳は萎縮する。目のかすみ、記憶障害、歯ぎしり、抜け毛、平衡感覚の喪失などを経験する患者も少なくない。また、筋肉の萎縮が起こる人も、急速に体重が減少する人も、ひどい幻覚を見る人もいる。引用:「謎の脳疾患」患者が続々と 致死性が高く、原因不明で治療法もみつからず(クーリエ・ジャポン) – Yahoo!ニュース
そして、あまり報道はされてきませんでしたが、今から6年前の2015年からこの脳疾患が確認されていたという報道もあります。
初めのうちは、症状が似ていることからクロイツフェルト・ヤコブ病ではないかと疑われていたそうですが、どうも違う様子。この脳疾患にかかると、認知機能が低下してしまい、異常行動をしたり、視力に障害が出るケースもあったそうです。
致死率も高く、こわい疾患ではあることは間違いありませんが、治療法はまだ発見されていないそうです。
数年前から、カナダの一部で発見されている謎の脳疾患・・・当然、研究者もこの病気がなんなのか、原因の特定や治療法の研究を進めています。ですが、今のところ、原因は不明のまま・・・有効な治療法も見つかっていません。
米紙「ワシントン・ポスト」の報道では、「48人が罹患し、うち6人が死亡」とのこと。致死率は決して低くはなさそうです。
また、この病気は数日という短期間の間で急激に進行することもあり大変危険だそう。発生しているのは、カナダの一部の地域のみで、他の地域では確認されていないため、地域の水源や生息している昆虫や動物、などの要因が原因になっている可能性もあるそうです。
患者の多くは、ニューブランズウィック州北東部のアカディアン半島という場所に集中しているとのことで、他の地域へ広がりは現時点では確認されていません。
カナダの一部で発見されている脳疾患ですが、これは、風土病・・・つまりある特定の場所でのみ流行するタイプの病気の可能性も否定できません。
コレラやマラリアなども風土病の一種です。
今回の謎の脳疾患に関しては、一部の報道では、カナダ当局の対応には不満の声もあるそうですが、研究者達は原因と治療法の研究を続けているそうです。
一日も早く、病気の原因の特定が出来ることを願うばかりですが、致死率が高い脳疾患・・・その原因が未だに不明というのはかなり不気味です。
参考資料:・Mystery brain disorder baffles Canadian doctors (The Guardian)