オーストラリア最大の未解決事件「タマム・シュッド事件」の捜査が再開された!

オーストラリア史上最大のミステリー事件と称される事件があります。

それが「タマム・シュッド事件」です。

つい最近に再び証拠となる人物が現れ、当局が再捜査の許可を下したのです。

今回はそんな「タマム・シュッド事件」について紹介していきたいと思います。

タマム・シュッド事件とは?

1948年12月1日午前6時30分頃、オーストラリア州アデレード近郊のサマートンビーチの海岸にてスーツ姿の身元不明の男性の遺体が発見されます。

男性の持ち物からは身分を証明するようなものは発見されなかったのです。

そして、この身元不明の遺体は様々な謎や暗号を残しており、オーストラリアで最も謎が多い事件の一つとして知られているのです。

「ソマートン・マン」の発見時の状態

この事件の被害者の男性は行方不明届や遺族についての情報は出てこなかったことから名前すらも判明しませんでした。

その結果「ソマートン・マン」と名付けられました。

この男性が遺体として発見されたときの状態は以下の通りです。

遺体の状態

・堤防に頭をもたれかけていた

・傷ひとつない

・横たわっていた

・発見したのは乗馬のジョッキー

発見時には、外傷などが見当たらなかったことからただただ男が海辺で寝ているだけに見えたそうです。

しかし、近づいてみて確認すると死んでいるのがわかったそうです。

男の身長は177センチで、体格はガッチリしている。

グレイの瞳、赤毛がかった金髪で足の爪先が潰れかかっていることから、バレエダンサーを想像させたそうです。

身元証明類は一切持っていない

冒頭でも紹介した通り、男の持ち物から身元を証明するものは一切出てきませんでした。

持ち物は以下の通りです。

持ち物

・タバコ

・アデレーとからヘンリービーチまでの未使用切符

・使用済みのバスチケット

・くし

・食べかけのチューインガム

・アーミークラブのタバコの箱とマッチ数本

男が持っているアーミークラブがイギリスのタバコブランドであるため、イギリス人だと推測されたのですが、上着がアメリカ仕立てであったため謎はさらに深くなっていくことになります。

不思議なことに、服のタグ類は全て取り除かれており、身分を証明するものは一切所持していませんでした。

さらなる発見

1949年1月4日、アデレード鉄道駅の職員が預けられっぱなしになっているスーツケースを発見します。

中身は以下の通りです。

中身

・スリッパ

・部屋着

・バターナイフ

・ステンシル用刷毛

・アメリカで購入したと思われる外套

中にあったベストをよく調べてみると「キーン」と名前が入っています。

しかし、このスーツケースにも身元を特定できるような物品は一切入っていなかったのです。

深まる謎

さらに不可解なことが判明します。

男の発見時の状態でおかしかったのは外見だけではなく、身につけていたものもそうでした。

男が履いていた靴は綺麗で、砂浜を歩いた形跡はありません。

服には唾液や嘔吐物のあともなく、毒によって死亡したとすると綺麗に掃除された後にこのビーチに運ばれたという可能性が浮上します。

そして、男性のズボンの縫い目の隠しポケットからとある紙片が見つかるのです。

残された暗号

その紙片には「タマム・シュッド(”Taman Shud”)」と特徴的なフォントで印字されていたのです。

この意味は「終わった」や「済んだ」という意味で使用されることが多く、ウマル・ハイヤームの「ルバイヤート」のニュージーランド版の最後のページから切り取られたものだとわかったのです。

その後の調べで、最後のページが切り取られた本はある男性の後部座席から見つかります。

その本には、電話番号と暗号、意味不明な数字が記されていたのです。

残念なことに、この暗号は何を示しているのかは未だにわかっていないのです。

唯一の手がかりは電話番号の正体で、この電話番号を調べてみると男性の遺体が発見された場所から遠くない場所に住んでいる女性「ジェシカ・エレン・ジョー」のものだということが判明します。

しかし、その女性は現在では亡くなってしまったのです。

ジェシカが残した証言

当時ジェシカはこう証言します。

「見知らぬ男が訪ねてきた」と。

この事件について再インタビューした際に、ジェシカは何かをはぐらかそうとしている印象を受けたそうです。

関わり合いになることの恐怖に怯えているのか、それとも戸惑いを見せているのか?

身元不明の男に家族や遺族はいないのか?

家族や遺族がいるのなら、男の身元も特定が可能になるのですが、行方不明届や捜索願が出ていないことから男性には家族がいないのではないかと考えられているのです。

ジョン・ロー法務長官は公益的正当性または科学的正当性が必要だとして、遺体の掘り起こしを許可していなかったのです。

しかし。2019年10月、イーガン家から新たに要請された掘り起こし要請が許可されたのです。

しかし、遺族の中には掘り起こしを反対している者もいるんだとか・・・

まとめ

いかがだったでしょうか?

この事件は未だに解決はされておりませんが、今は再捜査がなされている在中なのです。

事件の全容が明らかになるのはもう少しかもしれませんね!

Nakanohito

オカルト系では「未解決事件」「殺人事件」「猟奇的事件」などの事件系を得意としています。