世界レベルでも全国レベルでも感染者が増えている新型コロナウイルス。
北半球が冬に向かう中での感染拡大…なんとも不気味ではありますが、今回は新型コロナウイルスが低温下でどのくらい感染力を保てるかというお話です。
私たちが食品などを保管するときには、冷凍を使います。
冷凍する事で、長期保管が可能になります。冷凍していれば安心・・・そう思ってしまいますよね。
その私たちの常識は新型コロナに通用するのでしょうか。
冷凍食品が汚染されれば、ウイルスはその表面で2−3カ月生存できる」と述べた。生命時報が伝えた。
そして、そもそもウイルスというものは冷凍環境で2~3ヶ月生存できるというのです。
新型コロナウイルスに関しては解らないことが多く、冷凍状態でどの程度、生存できるのかははっきりしていないようです。ただ、新型コロナウイルスに限らず、ウイルスは冷凍状態でも生存できる・・そして、ウイルスは低温であればあるほど生存期間が長いものだそうです。
人の皮膚の上で新型コロナウイルスが【最新の研究】新型コロナウイルスはヒトの皮膚で9時間も生存できるとオカルトオンラインでもご紹介しましたが、もし冷凍状態で長期間生存しているとすれば冷凍だから大丈夫という私たちの常識が通用しないことになっていまいます。
参考資料:ウイルスの生存期間、冷凍環境では2−3カ月 | SciencePortal China
中国でちょっと気になるニュースがあります。
AFP通信はこのように伝えています。
「 中国保健当局は18日、湾岸都市の天津(Tianjin)にある冷凍食品の倉庫で働いていた2人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。
冷凍食品の倉庫で働いていた人が相次いで感染。そして、冷凍食品に関連していると思われる例が報告されているというのです。
冷凍食品の保管温度は、日本の食品衛生法ではマイナス15度。もちろん外国でこの温度に保たれているかは不明ですが、仮にマイナス15度だとしたら・・・かなりの低温でも新型コロナウイルスが生存しており、ウイルスが付着した冷凍食品がそのまま長距離移動して感染を引き起こすというケースも絶対にないは言い切れません。
実際に、イカや豚肉などの冷凍の検体から新型コロナウイルスが検出された例もあるそうで、中国は警戒感を強めています。
冷凍食品関連の感染例が報告されている中で、WHO世界保健機関は食品や包装からの感染例はないとの見解を示しています。
もちろん、新型コロナウイルスに関しては解らない事のほうが多く、WHOが言っていることがすべて正しいというわけではありません。
「冷凍食品だから絶対に大丈夫」と言い切れないのが怖いところです。
冷凍がダメなら熱いのはどうのでしょうか。
厚生労働省のホームページで確認したところ、モノに付着したウイルス対策として「80℃の熱水に10分間」で対策ができるとのこと。
もちろん、かなりの高温ですから、手指には使えません。ですが、食器や調理器具などはこの方法で消毒できそうです。
参考資料:厚生労働省 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)