新型コロナウイルスで緊急事態宣言が発出されてはやいもので1年。
あのときの緊張感やどことなく漂っていた圧迫感はなくなり、新型コロナウイルス関連のニュースも聞き慣れてきたという方も少なくないはずです。
マスク生活も当然という空気感になってきましたし、ワクチンも優先接種が始まっています。
「コロナも収束が見えた」と感じている矢先に、大阪や兵庫ではイギリス型の変異株が猛威をふるっています、そして、東京では今までとは違う「E484K」という変異株が流行しています。
E484Kはイギリス型や南アフリカ型、ブラジル型とは異なって、日本で新たに発見された新型コロナウイルスの変異株だと言われています。
そして、イタリアメディアではこのこのを日本変異株として報道がされ始めました。
大阪や兵庫などの関西で感染者数が増加しており、4月7日には800人を大きく超える感染者が大阪で発表され驚いた人も多かったはず。
今、関西圏で流行しているのはイギリス型と呼ばれる変異株です。感染力が強く、そして、大阪府知事がテレビ出演をしたさいの発言では「重症化率が高く、重症化のスピードも速いのではないか」とのこと・・・。
新型コロナウイルス対策を検討する厚生労働省の助言機関は7日、まん延防止等重点措置が適用された大阪、兵庫について「感染が急速に拡大し、医療体制が大変厳しい状況になっている」との見解をまとめた。感染力が強いとされる変異ウイルスの割合が増加し、周辺自治体にも波及しているとした。東京や宮城などでは、新タイプの変異型が増加傾向にあると報告された。
コロナ慣れしてきたタイミングでもありましたし、春のお花見や歓送迎会などで人が動きやすい時期に重なってしまったことも災いしたのかもしれません。
大阪では医療体制が逼迫してきており、医療緊急事態宣言が出されました。第4波と言われるこの流行ですが、東京や仙台では別の変異株が流行しているのです。
E484Kとは、新型コロナウイルスの変異株のひとつで、東京や宮城などで流行している、新タイプの変異型です。
イタリアメディアではもこの変異株を日本型として報道しており、フライト帰省の検討も始まっているそう・・・。もちろん、イギリス型やブラジル型、南アフリカ型といった呼び方を日本でもしていているのですから、日本で発見された変異株を日本型と報道されたとしてもこれは仕方のないことです。
感染力が強いとされているイギリス型の場合、ワクチンの効果が期待できるそうで、実際にイギリスでは国民の約50パーセントがワクチンを接種したことで、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかりつつあります。
ですが、東京などて流行しているE484Kは、ワクチンの効果が薄れてしまう可能性が指摘されているのです。
この「E484K」と呼ばれる変異ウイルスについて、厚生労働省は、免疫やワクチンの効果を低下させる可能性を指摘しています。
政府分科会の尾身会長は「変異株の割合が東京なんかも含めて少しずつ増加しているということで、感染対策の困難さという意味では、また一つ上の困難さに突き当たっている」と述べました。
もちろん、まだ見つかったばかりの変異株ですからワクチンの効果がどの程度あるのか、詳しいことは解っていません。ですが、今の現状での頼みの綱であるワクチンの効果が低下するということになれば、「E484K」との戦いは困難なものになっていく可能性もあります。
マスク会食をしても、自粛しても、それでも広がってしまう新型コロナウイルス・・・。中国が作ったウイルスだという都市伝説的な噂もありますが、新型コロナ渦で中国は台湾に圧力をかけたり、香港の一国二制度に対する暴挙など、活動を活発にしていますし北朝鮮の動向も気になるところです。
参考資料:山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信