イギリスに昔から伝わる黒い色をした犬「ブラックドック」
イギリスでは不吉の象徴として多くの方に知られています。
今回は不吉の象徴ブラックドックについてご紹介したいと思います。
名前にある通り黒い体をもち、目は燃える炎のように赤く鋭い牙を持っています。
基本的には夜に出現するとされています。大きさは馬や牛頬のサイズがあります。
刺激臭を残して去るといわれていて、口から炎を吐く、光とともに現れる、霧状に消えるなどと言われています・
ブラックドッグは人が死んだ場所や不吉な場所に現れるといわれています。
ブラックドックが直接人を殺める場合もあります。
しかもブラックドックを一目見ただけでも死んでしまったり、声を聴いたら死ぬ、触ったら死ぬ。など凶悪な存在です。
にらまれたら体が動かなくなってしまう場合もあるそうです。
1577年イギリスのサフォーク州という町である事件が起こったのです。
その日は朝から激しい雷雨に見舞われていました。
日曜日は礼拝をするためたくさんの人々が集まっていました。
するとこの教会に雷が直撃します。
それと同時、協会内に不気味なブラックドックが現れたのです。
そのブラックドックはあっという間に信者たちにとびかかり2人を殺し、協会の扉などに焦げたひっかき傷のようなものを残し、爆発音と煙とともに消えてしまったそうです。
それだけではなく、同日に11km離れた村の協会にもブラックドックが現れ、男2人と少年1人を殺害したそうです。
この事件をきっかけに多数の情報が寄せられるようになりました。
このことは徐々に風化していき、伝説的な話になっていきました。
しかし、1972年に再度このブラックドック事件が起きたのです。
農家を営むモーガン夫妻は深夜に耳障りな音で目を覚めたそうです。
暖炉の火かき棒を持って廊下に出ると大きなブラックドックがたたずんでいたのです。
あまりの恐怖に驚いたモーガンは手に持っていた火かき棒をブラックドックに対して投げつけました。
すると閃光とともに爆発してその場から消えてしまったのです。
その場に残っていたのは硫黄のような刺激臭だけでした。
同年に郊外の道路にも出現していました。
道にたたずむブラックドックをどかそうと考えるも、一向に動こうとしないブラックドックに対して石を投げると、その瞬間に爆発し、硫黄のような刺激臭を残して消えたそうです。
大きく分けて2つほどあり、「神に祈りをささげる」やブラックドックは水を苦手としているため「川を渡る」などといった撃退方法があります。
サフォーク州のレイストン修道院の遺跡発掘際に「巨大な犬の骨」が発見され、ブラックドックではないかと話題になっています。
その巨大な骨は深さ20インチ(50センチ程度)に埋められていて、発見された骨から推定体重200ポンド(90キロ程)立ち上がると2メートル以上と予測されています。
性別はオス。
この体長と犬の骨、そして過去に同じ地域で事件が起きていると考えるとブラックドックが実在していたと考えてもおかしくはないと考えられますね。
現在ブラックドッグについて分かっていることはまだまだ少ないです。
現在この骨を含めて、遺跡は放射線炭素年代測定中とのことですので、今後の展開に注目したいですね。
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