世界中で感染拡大している新型コロナウイルス・・・。
イングランドがロックダウンとなり、日本でも緊急事態宣言が出される事態になりました。秋から冬にかけての感染拡大は以前から懸念されていましたが、東京で1000人を超える日も出始めており、新年も新型コロナウイルスとの戦いを続けなければならないようすです。
もう、うんざりしてしまいますが、そんな日々の希望の光となるのが「ワクチン」です。すでにアメリカやイギリスでは承認され接種が始まっている新型コロナウイルスのワクチンですが、感染力が強いとされているイギリスで見つかった変異種や南アフリカの変異種には効果があるのでしょうか。
イギリスで見つかった新型コロナウイルスの変異種が、従来の新型コロナウイルスより感染力が70パーセント強いかもしれないという記事はオカルトオンラインでもご紹介しました。【新型コロナウイルスの変異種は子供に感染しやすい?!】
この変異種は日本やアメリカなどすでに世界中で見つかっており、感染力が本当に増しているとしたら、今まで以上に感染拡大してしまうかもしれない・・・のですが、イギリスだけでなく、南アフリカでも新型コロナウイルスの変異種が見つかっています。
新型コロナウイルスに限らず、ウイルスは変異するものなのですが、なぜ南アフリカの変異種が心配要素なのか・・・それは「ワクチンの効果がなくなってしまうかも?」という懸念があるからです。
南アフリカの変異種に関して、WHO(世界保健機関)は
さまざまな研究が進められているとしたうえで、現時点で、イギリスの変異ウイルスより感染力が強いことを示すものは確認されていないと明らかにした。
イギリスのハンコック保健相が「イギリスのものより感染力が強く、懸念している」
として、味方が別れています。
WHOの見解が正しいのか、それともイギリスハンコック保健相の発言が正しいのかは解りませんが、南アフリカで変異種が若者の間で広がっているのも事実です。
変異種だからといって、全く別のウイルスになってしまったわけではありません。
ですが、変異したあとのウイルスにワクチンが有効なのか・・・やっぱり気になるところです。南アフリカの変異種に関しては
政府の科学アドバイザーの一人によると、ハンコック氏が南アフリカの変異ウイルスを非常に懸念するのは、ワクチンが英国で見つかった変異ウイルスと同様に有効か科学者らが確信がないからだ
という研究者も・・・。もちろん現時点で解ることはとても少ないですし、変異種だからワクチンの有効性がなくなってしまうと決まったわけではありません。
ワクチンを効果を打ち消す可能性は低いとしている専門家ももちろんいます。
ウイルスの変異はミスコピーで起こるもの、つまり感染者が増えればその分だけミスコピーが起こる可能性も大きくなり、ウイルスが変異する可能性も高くなるという事もできるでしょう。
日本でも緊急事態宣言が出されますが、緊急事態宣言から除外される地域でも、感染拡大は進んでいます。過去最多の感染者を出した地域もありますし、重傷者も増えています。
国内でイギリスや南アフリカの変異種が市中感染しないように、これ以上、ウイルスが変異しないようにするためにも、今は耐えるしかないのかもしれません。
参考資料:南アの変異ウイルス、英科学者がワクチンの有効性に懸念=ITV | Reuters
南アの変異種、ワクチンの効果完全に打ち消す可能性低い=専門家