お賽銭・・・神社などに行ったときに神様の前にお供えするお金ですよね。
お賽銭の金額にこだわってのご縁があるように5円とか、五重に縁があるように50円と縁起を担ぐ人もいます。
日本人として生まれたら、神社でお賽銭をあげることは子供の頃から当たり前のことで、大人になっても慣習としてやっているという人が多いと思います。もちろん、それでも良いんですが、神様にお金を供えるなんてずいぶんと直接的な気もします。
今回は、お賽銭の起源のマナーについてご紹介します。
お賽銭は、神様からの常日頃からの恩に対するお礼という意味があります。
決して「願いごとを聞いて貰うため」にお金を入れるわけではありません。もともとこの“賽”という言葉には「神様にありがとう」を言うための儀式から来ていると言われています。
つまり、お賽銭は、神様に対するお礼の気持ちをお金にして賽銭箱に入れるものなのです。
お賽銭の起源についてはいろいろな説があるのですが、もともとはお金ではなく海産物や農産品だったそうです。お金ではなく捧げ物だったのです。
もちろん今でもお酒やお米を捧げる人がいらっしゃいますし、これももちろん正当なお賽銭となります。
貨幣が世の中に広がり始めたことで、物ではなくお金をお供えするように変わっていったそう(諸説あります)
お賽銭は神様への感謝の気持ちをあわらす物ですから、決して「神様へのお願いごとを聞いて貰うための依頼代」ではありません。たくさんお賽銭を入れたからお願いを聞いて貰えるというわけではなく、御利益がお賽銭の金額に比例することはありません。
感謝の気持ちと考えれば、当然ではありますが、ついつい人間的に思考で「奮発したらお願いを聞いて貰えるかも」と思ってしまいますが、これは間違いです。
お賽銭を勢いよくぽーーーーんと賽銭箱に投げ入れたことありませんか?景気よくお賽銭を投げてしっかりお参りをしたい・・・という気持ちはわかるのですが
これはマナーとしてはNGと言われています。
中には、お賽銭を投げることで悪い物を払うとする場合もあるそうです。
ですが、神様に捧げるのに、投げるなんて確かによくよく考えて見たら失礼な話しです。もし、これがスーパーや飲食店のレジだったとしてもお金を投げてよこしたら・・・「マナー違反」と白い目で見られても仕方ありません。
ですので、お賽銭は、投げずにそっとお賽銭箱にいれましょう。
そして、マナーをしっかりと守って参拝したいなら”ぽち袋に入れて”お賽銭箱に入れるのが正解です。ぽち袋はあのお年玉をあげるときのあの袋。もちろん、たくさんのお金を入れていなくても問題はありません。
金額で神様の待遇が変わるなんてことは聞いたことがありませんし、生活していくためのお金をお賽銭にしてしまって後で困った!なんてことになったら本末転倒です。
自分にとって無理のない金額でOK。感謝の気持ちを込めて、投げずにぽち袋に入れて賽銭箱に入れるのがお賽銭のマナーです。
神社で参拝をするときにお賽銭箱に入れるお金の”お賽銭”。
私たちは特に疑問を感じることなくお賽銭箱にお賽銭を入れてお参りをしています。このお賽銭は、神様の恩に対するお礼という意味があり、決して「願いごとを聞いて貰うためのお金」ではありません。
お賽銭箱にパーンとお賽銭を投げる人もいますが、これはマナー違反。お賽銭は神様へのお礼という意味があるのですから、投げずにそっとお賽銭箱に入れるのがマナーです。もっとマナーを厳守するなら、お賽銭をぽち袋に入れてそっとお賽銭箱に入れるのがいいでしょう。
そしてお賽銭の金額ですが、金額によって御利益が変わることはありません。語呂合わせにも得に意味は無いそうです。感謝の気持ちの気持ちですから、無理なく入れられる金額で大丈夫です。
参考資料:神社本庁