令和3年2月13日23時13分に発生したM7.4。最大震度6強の揺れを観測した地震は、東日本大震災の余震だとされています。
地域によっては10年前の震災の時よりも「揺れた気がする」という人もいた大きな余震でした。
東北を中心に広範囲で強い揺れを観測した地震ですが、なくなった方がいなかったことは不幸中の幸いでした。
東日本大震災から10年。まだ震災の記憶が新しい中での大きな余震に「ぞっとした」という方も多かったことでしょう。
地震はいつくるか解らない・・・地震が恐れられる理由の一つに、エネルギーが大きく被害が出やすいのに予測ができないという点があげられるかと思います。
ただ「地震の前にはこんなことがある」とか「地震の前にこんなことがあった」という民間レベルでのセオリーみたいのものがあるのも事実です。
地震雲や動物の異変などがこれ。宏観現象とも呼ばれる現象です。
地震の専門家はこれを否定していますが、まことしやかにささやかれている宏観現象があるのも事実。そして、その宏観現象のひとつがクジラやイルカの座礁です。
インドネシアのジャワ島の浜辺でクジラが座礁しているのが発見されました。
インドネシア・ジャワ(Java)島付近の島の浜辺に、クジラの仲間のコビレゴンドウ少なくとも49頭が漂着し、救出活動により3頭は助かったものの、46頭が死んだ。地元関係者らが19日、明らかにした。
漂着したコビレゴンドウは体長3~5メートルで、18日にマドゥラ(Madura)島の浜辺に打ち上げられ始めた。周囲に大勢が集まる中、クジラを海に押し戻す救出作戦が始まったが、結局生き残ったのはわずか3頭だった。
インドネシアといえば、2021年の1月21日にM7.0の地震が起った場所。2004年のスマトラ島沖地震では大津波が観測されたくさんの人が命を失いました。
そのインドネシアで49頭のクジラが座礁している・・・もちろんだからといって絶対に地震が来ると決まったわけではありませんが、ちょっと気になるニュースです。
10年前の東日本大震災・・・国内最大となるM9.0を観測した大地震と大津波が日本を襲いました。
あの震災の前にも、茨城県でイルカが大量座礁。そして、震災後には深海魚のリュウグウノツカイの亡骸が漂着しています。
地震の関連性は見いだせないとする研究結果もありますが、やはりどうしても「何かあるのではないか」と思ってしまうのも無理のないこと。
2018年に東海大学の研究チームがイルカやクジラの座礁と地震との関連について
「前兆を捉えていないとまでは言い切れないが、集団座礁を防災に役立てるのは難しい」
としています。
もちろん、ないとは言い切れないわけです。
イルカやクジラは高感度のソナーを持っているようなモノ・・・知能も高く、自分から好き好んでわざわざ座礁することはまずありません。
もしかすると、地震の前兆で私達には観測できない何かが海の中で起っていて、それが原因で座礁してしまう・・・ということもあるのかもしれません。が、今のところ、関連性はないという結論に達したようです。
他にも、地震の前にラジオがおかしくなるとか、地震の前に体調に異変が起るという人もいます。大きな地震で放出されるエネルギーはとても大きく、何の前触れもなくいきなりエネルギーが放出されると考えるより「何かがある」と考える方が自然な気もしてしまいます。
いずれにしても、注意をしていて損はないといって良いでしょう。