ポケットモンスターシリーズの中で、初のnintendo DSソフト『ダイヤモンド・パール』。
シンオウ地方を舞台にした物語で、新登場のポケモンや新しい機能が発売当時話題となりました。
一方で任天堂のゲームには、プレイしている子供の多くは気づかない『黒い任天堂』と呼ばれる都市伝説や裏設定があるのはご存じでしょうか?
『ダイヤモンド・パール』には、黒い任天堂の代表格ともいえる、『もりのようかん』という怖い場所が存在しています。
かつてもりのようかんで起きた事件や、犠牲となった幽霊などが出るとの噂ですが、その真相とは…。
『もりのようかん』とは、ダイヤモンド・パールの舞台、シンオウ地方にある『ハクタイのもり』というダンジョンに存在する建物です。
木や草が生い茂る森の奥にぽつんと建っており、このゲームをプレイした筆者は幼いながらに恐怖を感じていました…。
ちなみに、一度ポケモンリーグを制覇し、全国図鑑を手に入れた後にこの場所を訪れると『ロトム』という珍しいポケモンが現れます。
もりのようかんはひでんわざ『いあいぎり』を使うことで建物内部に入ることができるのですが、そこでは様々な怪奇現象が起こります。
建物は二階建てなのですが、一階奥の食堂では画面左側に消えていく足のない老人が確認できます。
また、二階奥の部屋では隣の部屋に少女が確認でき、その後少女のいた部屋に入っても何もいません。
一階の老人が消えた場所には『どくけし』が、二階の少女がいる部屋には『みがわり』のわざマシンが落ちているなど、意味深な落とし物も不気味です…。
二階の部屋のある一室に置いてあるテレビ。
不思議なことに、このテレビの電源はつけっぱなしです。
ポケモンチャンピオンを倒し殿堂入り後、全国図鑑をもってもりのようかんを訪れると、ロトムというポケモンに出会うことができます。
ロトムは夜の間しか現れず、つけっぱなしのテレビから出てくるのですが、何か関係があるのでしょうか?
ここから先は、『ポケモンだいすきクラブ』という公式のホームページで明らかになった内容です。
Q.もりのようかん……ズバリ!あそこで、いったい何があったのでしょうか?
A.オカルトマニアたちの間で、有名な話があるの。
その昔、おじいさんと孫の少女が仲良く暮らしていたの。
ある日、少女がポケモンを追いかけて、もりのようかんに入ってしまい、帰って来なくなってしまった……。おじいさんは孫を心配して、1人で探しに行ったんだけど……おじいさんも姿を消してしまうの。
それから、しばらくたってからよ。もりのようかん近くで、人かげが見られるようになったのは……。
……ネットのオカルト仲間からは、そんな話を聞いているわ。
まぁ、ただのウワサなんだけどね。ウフフフフ……。
引用:ポケモンだいすきクラブ(https://www.pokemon.jp/special/kowapoke/horrorspot/horrorspot004/)
もりのようかん自体で何か事件があったわけではなく、すでに廃墟と化していたもりのようかんに少女が迷い込み、探しに行ったおじいさんもろとも姿を消した…。
というのが公式の回答のようですね。すると、老人と少女の幽霊はこの2人なのでしょうか。
Q.中でロトムに出会えますが、なんであんなところにロトムがいるのでしょうか?
A.ロトムはでんき・ゴーストタイプだから、
もりのようかん内にいるゴースたちに
引き寄せられたのかもしれないわ。
2階のテレビに住み着いていたそうだけど、いごこちがよかったのかもね。
あそこにあるテレビって、
ずっとつけっぱなしで消えないみたいだし。
引用:ポケモンだいすきクラブ(https://www.pokemon.jp/special/kowapoke/horrorspot/horrorspot004/)
ロトムは事件とはあまり関係なく、単に居心地が良かったからここに住んでいた、というのが公式の見解です…。
同じくシンオウ地方を舞台にしてリメイクされた物語の『プラチナ』では、この謎が少し進展しています。
建物内にある古い本を調べると、途切れ途切れの文字をなんとか読むことができます。
あんな えたいのしれ…… ……に モ……を もっていかれる とは……
(ポケットモンスター・プラチナ)
途切れている文字を類推してみると、「あんな得体のしれないやつにモーターを持っていかれるとは…」となります。
『モーター(motor)』とは発動機のことなのですが、実はこれを反対から読むと『rotom(ロトム)』と読めるのです。
ポケモン図鑑にも、『特殊な動力源としてロトムの研究がされていた』とありますが、関係があるのかは謎です。
もりのようかんのある『シンオウ地方』は北海道がモデルになっており、実際にシンオウ地方はほとんど北海道と同じ形をしています。
このもりのようかんがあるハクタイシティは、北海道でいうと旭川市付近。
同市には『21世紀の森』という場所があり、この森の奥には『松扇園』という旅館が存在します。
なんとここでは、客とスタッフが全員毒殺されるという事件が起きた過去があるのです。
その後犯人も旅館前で首を吊って自殺したのだとか…。
もりのようかんに落ちていた『どくけし』や『みがわり』のわざマシンは、偶然だったのでしょうか?
『黒い任天堂』の代表格ともいわれるこの『もりのようかん』の都市伝説。
公式もこの都市伝説に対する一応の回答をしていますが、その謎は深まるばかり…。
果たしてこの噂の真相が明らかになる日は来るのでしょうか。