★連載:前編★ 100年以上も解読されることがなかった謎の書「ヴォイニッチ手稿」

1912年イタリアの修道院にて、不可思議な古い書物が発見されます。

その古い書物には見たこともない文字や植物、人物、星座のようなものが描かれていたのです。

現代ではオーパーツとして考えられています。

ヴォイニッチ手稿の存在にはいろいろな憶測がされています。

100年以上たった今でもヴォイニッチ手稿に記述されている内容は謎とされていて、世界的に話題を集めているのです。

ヴォイニッチ手稿の名前の由来

ヴォイニッチ手稿の名前は、発見した人物から由来しています。

発見したのは古物商の「ウィルフリッド・ヴォイニッチ」です。

彼は、イタリアのモンドラゴーネ寺院奇妙な古物書を発見したのです。

彼によって、世間に公表されたのですが、多くの考古学者や暗号を解読する人たちの手に渡り詳しく調べられました。

しかし、解明には至らなかったのです。

現在はアメリカのコネチカット州にあるイェール大学に保存されています。

この、ヴォイニッチ手稿は別名:ヴォイニッチ写本と呼ばれることもあります。

それは、ヴォイニッチ手稿には植物や天体を書き写した写本であるからだとされています。

※以降はヴォイニッチ手稿と記述します。

ヴォイニッチ手稿のサイズ

縦:23.5cm

横:16.2cm

厚さ:5cm

ページ数:240ぺージ

上記のヴォイニッチ手稿のスペックを見ていただいたらわかる通り、かなり書き込まれている思います。

後ほど詳しく紹介しますが、内容としては植物や天体を言った内容が細かく書き込まれているのです。

ヴォイニッチ手稿に書かれていること(内容)

大きく分けて4つのことが書かれています。

未確認植物の部

240ページ分の120ページにわたり、謎の植物について書かれている部です。

文章と絵がセットになって描かれています。

書かれている植物は存在していないため正体については不明です。

占星術の部

240ページ分の20ページにわたり、占星術に関して図で描かれている部です。図は簡単に円形で放射状のもので描かれています。

生物学の部

占星術同様240ページ分の20ページにわたり描かれています。

裸の女性と謎の管のようなものがつながれている絵が描かれています。

女性は謎の緑の液体に裸で浸かっており、お腹の部分を見えると少し腫れているように見えます。

もしかしたら妊婦に何かを施すところを描いているのかもしれません。

一説では生殖について描かれているのではないかと言われています。

薬草の部

こちらも、占星術、生物学と同様240ページ分の20ページにわたり描かれています。

中身は薬草と植物の根と思わしきものが描かれています。

文章もセットで書かれているため薬草について解説しているのではないかと考えられます。

こちらに描かれている薬草も未確認植物の為正体は不明です。

ヴォイニッチ手稿は文章と絵を組み合わせたものとなっていて、現代でいう図鑑のようにも見えます。

ヴォイニッチ手稿の表紙は無地で、タイトル的なものは一切何も描かれていません。

そのため、出版したのは誰なのかもわかっていません。

その他、宇宙学、薬学、料理について書かれたセクションもあるそうです。

細かい字を読むときに使うといいですよ!

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ヴォイニッチ手稿はいつ頃作られた?

ヴォイニッチ手稿が作られた年代は正確には判明していません。

知るには文字を解読するのが手っ取り早いのですが、ヴォイニッチ手稿に書かれている文字は世界中のどの文明の文字ではないと紹介した通り、解読のしようがないため、文字で年代を調べるのはほぼ不可能に近いです。

そこで、注目したのが紙でした。

ヴォイニッチ手稿に使用されている紙は羊皮紙で、この紙を年代測定した結果、1400~1440年ころに作られた紙であると判明しました。

そのため、ヴォイニッチ手稿は1400年初頭またはそれ以降に作られたものであると判明しました。

それだけではなく、ヴォイニッチ手稿の表紙には既存の文字が記載されており、1582年に神聖ローマ皇帝ルドルフ2世がこの手稿を購入した記録が残されていました。

つまり、ヴォイニッチ手稿1400~1582年の間に作られたということになります。

まとめ:前編

以上が前編になります。

後編では、ヴォイニッチ手稿の文字や歴史について迫っていきたいと思います!

前編を読んで少しでも興味が沸いた方はぜひ続きを読んでみてください!

その他、書物に関する記事はこちらにもあります!

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Nakanohito

オカルト系では「未解決事件」「殺人事件」「猟奇的事件」などの事件系を得意としています。