レイライン上にある日本最高峰の山”富士山”

オカルトオンラインの連載企画としてお届けしているレイライン…今回は、日本の最高峰の山”富士山”です。富士山は静岡県と山梨県にまたがる標高3,776mの活火山で日本三名山(三霊山)や日本百名山にも選ばれていますし、世界文化遺産でもあります。

その姿の美しさ、そして日本最高峰の山ということもあって富士山は古来から信仰の対象とされてきた山です。幾度も噴火を繰り返して人々に災いをもたらした一方で、素晴らしい地形と火山ならではの恩恵を私たちに与えてくれる存在でもあります。

その富士山も実は、熊本県の幣縦神宮から四国を通って、伊勢神宮・・・そして東京スカイツリーを通るレイラインの線上に位置しています。

画像:ぱくたそ

富士山は信仰の対象

古来より”霊峰”と位置付けられてきた富士山は今でも信仰の対象です。富士山そのものがご神体でもありますし、山頂には浅間大神が祭られています。もともとは、噴火を鎮めるために神として祭られていたとも言われている富士山は、ランクBの活火山でもあります。

富士山が巨大噴火を起こしたら東京にも甚大な被害があるという想定を見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

信仰の対象となってきた富士山は、今でも修験道の山としても知られています。伏流水や溶岩洞窟などの豊かな自然を織りなす一方、スピリチュアルやオカルトオ好きの人にとって特別な場所となっています。

富士山は女人禁制だった!世界文化遺産の意味とは

富士山が世界文化遺産に登録されていることはご存知という方が多いと思います。なぜ、自然遺産ではなく文化遺産なのか…それは、富士山が信仰の対象とされてきた歴史を持っているからです。

ご神体としてあがめられてきた富士山は、昔は女人禁制の山でした。富士山を信仰の対象とすることを「富士信仰」ともいいますが、これは富士山の神をあがめるというひとつの山岳信仰として確立しています。

 

美しい姿も人気の秘密?

画像:Pixabay

昔から日本人は富士山が大好き…万葉集にも富士山に関する歌がたくさん残されていて、山部赤人は”高く貴き駿河なる富士の高嶺を”と富士山の美しさをほめたたえています。

あまりにも富士山が好きすぎたせいか、駿河の国と甲斐国で富士山はどっちのものか…とか、裏富士と表富士といった争いが起きたこともありました。

信仰の対象とされてきたこと、そして、富士山のあの美しい形も日本の秘密だったのでしょう。巨大噴火で災いをもたらした活火山であるにも関わらず、日本人から愛される富士山はやはり特別な山なのです。

参考資料:久保田淳『富士山 信仰と芸術の源』

富士山はレイラインの要?

画像:Pixabay

日本人にとって特別な山の富士山ですが、数々くのレイライン上に位置しています。

ひとつは、熊本県の幣立神宮から伸びるレイライン…そして、もうひとつは出雲大社から伸びるレイラインです。他にも富士山に関係するレイラインはいくつもあります。

御来光の道”北緯35度22分”

富士山と出雲大社をつなぐレイラインは北緯35度22分に位置しています。このレイライン上には、日本屈指のパワースポットが一直線上に並んでいます。

玉前神社、寒川神社、伊吹山、琵琶湖、皇大神社など日本の神話に登場する由緒ある神社ばかりです。実はこのレイラインは、太陽の動きと関係していて、春分の日と秋分の日にはこのライン上を太陽が移動していきます。

つまり、太陽のエネルギーを貰える場所…、それも春と秋のいわゆるお彼岸の日にそのパワーが最も強くなると考える人も少なくありません。

修験道や密教を信仰する人は、古くからこの太陽の動きに注目していたそうで”御来光の道”と呼ばれています。日本海から富士山までの約700キロもの壮大なレイラインです。

 

参考資料:ぶらり、大山

富士山と鹿島神宮の中間地点には”皇居”がある

古来から信仰の対象とされてきた富士山…当然、日本屈指のパワースポットでもあるわけですが富士山と茨城県の鹿島神宮を結んでいる線上にあるもの…それもほぼ中心に【皇居】があります。

そして、日光東照宮の陽明門は北極星が真上に来る位置に作られていて、この門から東京の方向に線を引くと皇居に到達しす。

皇居に関しては、スカイツリーと東京タワーもがそれぞれ鬼門と裏鬼門に位置していること、そして、日光東照宮と富士山、そして、鹿島神宮という日本屈指のパワースポットで守られている場所といえそうです。

 

 

まとめ

今回、ご紹介したレイラインは日本最高峰の山”富士山”です。富士山を通過したり富士山を起点とするレイラインは数多く存在しています。熊本県の幣縦神宮から伊勢神宮を通るレイラインもそのひとつです。そして、出雲大社から名だたる神社を貫いて富士山に到達するレイラインは、秋分の日と春分の日に太陽のが通る道として知られており、”御来光の道”と呼ばれています。

古くから信仰の対象とされてきた富士山は数々のレイラインに関係している、レイラインの要ともいえる場所です。

 

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