ドラッグ依存、悪魔との契約…27歳で他界した「27クラブ」のロックスター6選

ジミ・ヘンドリクス、ブライアン・ジョーンズ、カート・コバーン…。

あらゆる世界のロックスターたちの多くが27歳でこの世を去っており、「27クラブ」と総称されています。

中には、あまりの並外れた才能に「悪魔と契約した」などと噂され人もいます。

今回は、27クラブの中でも特に有名な人物を紹介していきます。

ブライアン・ジョーンズ

現在でも人気の高いイギリスのロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリストでリーダーであったブライアン・ジョーンズ。

彼は1969年7月、自宅のプールで亡くなっているところが見つかりました。

同年6月8日にはローリング・ストーンズを脱退しており、自身の新バンドを立ち上げ、メンバーとリハーサルも行っていたようです。

アルコールとドラッグによって自宅のプールに溺れたことによる溺死でしたが、彼の自宅を改装するためにいた建築業者が殺したという説もあります。

ブライアン・ジョーンズの死には疑問点が多く、ローリング・ストーンズのメンバーでさえも疑問を抱いています。

ロバート・ジョンソン

ブルース界で知らない人はいない存在のロバート・ジョンソンは1938年、27歳で他界した「27クラブ」最初のメンバーです。

あまりのギターの才能に「悪魔と契約をし、魂を売る代わりにギターのテクニックを身につけた」ともいわれました。

不協和音とスウィングを混ぜたギターに、悪魔崇拝や絶望を歌った曲は多くのファンを虜にし、後にいくつもの有名バンドがカバーしました。

死因については諸説あり、「不倫相手の女性に毒を盛られた」、「不倫現場を見つかって相手の夫に刺殺された」などといわれていますが真相は不明です。

カート・コバーン

1990年代、当時へヴィ・メタル全盛の時代を終わらせ、グランジ・ムーブメントを巻き起こしたニルヴァーナ。

その中心であるギターボーカルのカート・コバーンは、バンド全盛期の1994年、27歳で自ら命を絶ちました。

彼は音楽を始めたころからアンダーグラウンド志向が強く、商業的に成功したことから自分のやりたい音楽と作る音楽のギャップに葛藤していたようです。

他にも双極性障害やドラッグ依存に苦しんでおり、妻のコートニーによる暗殺説もあります。

しかし、暗殺説は担当医師や当時のマネージャーが否定しており、単なる陰謀論に過ぎないようです。

ジミ・ヘンドリクス

「ジミヘン」の愛称で親しまれ、「天才」の名を欲しいままにしたギタリストのジミ・ヘンドリクスも27歳で他界しています。

「ロック」というジャンルの先駆けともいわれており、右利き用のギターをさかさまにして左で弾く、歯や背中でギターを弾くなど彼独特のスタイルも人気でした。

ローリング・ストーンズ誌、ギター・マガジンなど数々の有名誌で「もっとも偉大なギタリスト100人」の1位に輝いています。

睡眠中の嘔吐により窒息したのが死因とされていますが、彼の死には謎が多く、他殺説やマフィアの関与を疑う声も出ています。

ジャニス・ジョプリン

1960年代後半に活躍した女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリンも27歳で他界しています。

最後のアルバム「パール」のレコーディング途中、泊まったホテルでドラッグを服用し、翌朝部屋で死亡しているのが発見されました。

ローリング・ストーンズ誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で28位に輝いており、ウッドストックなどの有名フェスにもたびたび出演する唯一無二の女性シンガーです。

ジム・モリスン

アメリカのロックバンド「ドアーズ」でボーカルと作詞作曲をしていたジム・モリスンは1971年7月に27歳で他界しています。

ジム・モリスンは幼い頃家族旅行で偶然目の当たりにしたインディアンの死を、人生で最も重要なできごとと語り、自身の曲の中にもたびたび登場します。

いわく、トラックと衝突して突然の死を迎えたインディアンに対し、幼いジム・モリスンは「僕は彼らが僕同様、何が起きていないのかわかっていないと理解した」といっています。

幼い頃感じた恐怖が彼の独特の作詞に影響しており、唯一無二の才能を持ったミュージシャンでした。

まとめ

多くの有名なミュージシャンが27歳で他界しており、ロックスターにとってある種のジンクスともなっている「27クラブ」。

今回紹介した以外にも多くのロックスターが所属しており、悪魔との契約や陰謀論を信じる人も少なくありません。

単なる偶然と考えるか、何らかの力がはたらいているのか、あなたはどちらだと思いますか?