【保存版】究極の話術『コールド・リーディング』を徹底解説 -2-

※これは人を操る話術『コールド・リーディング』に関する記事の【パート2】です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1】をお読みください。

【保存版】究極の話術『コールド・リーディング』を徹底解説 -2-

【知識パート】:『ホット・リーディング』

-“コールド”(Cold=冷たい)があれば、”ホット”(Hot=熱い)もある-

『コールド・リーディング』の対なる存在として、『ホット・リーディング』(Hot reading)があります。”コールド”と”ホット”、それぞれの違いは以下のとおり。

コールド・リーディング


相手に関する事前情報がない状態で臨む。
外観からその相手を知る鋭い観察眼高度な話術が求められるほか、会話の中で生み出す説得力や相手を無防備にするための信頼感・安心感も必要不可欠となる。
いわば準備のない”ぶっつけ本番”であるために、高いスキル豊富な経験値がものをいう技法。
そのため、コールド・リーディングを用いる霊能力者は霊能力のないインチキながらも、卓越した話術を有するという点では称賛に値する。※

※コールド・リーディングのみを行う者に限る(コールド・リーディングとホット・リーディングを併用する者も少なくないため)

ホット・リーディング


相手に関する情報を事前に用意した上で臨む。
この際、まずは相手の情報を集めるための事前調査が必要となるが、これはあらゆる手を尽くして行われる。このとき対象(相手)に直接コンタクトする場合には、弟子などの協力者といったリーダー(コールド・リーディング、ホット・リーディングを行う人)以外の人間に情報収集を委ねることになる。
この場合、対象の友人や知り合いなどを介して対象と接する機会を作り、そこで得た対象に関する情報をリーダーに回す。尚、この事前調査はリーダー自ら行う場合もあるが、基本的には協力者による助力を前提とする。

協力者による情報収集

先にお伝えしたとおり、対象の情報収集はあの手この手を使って行われる。
例えば、

  • 協力者をセールスマンに装わせて対象の家へ派遣
  • 協力者に対象と近しい人間と友人関係を築かせた上で飲み会を設けさせる。そしてこれに対象を招く(酒の力も借りて対象は心を開きやすくなり、自らのことを話す)

驚くことに、ホット・リーディングを行う者はそれを行う者(ホット・リーダー)同士で「顧客名簿」を作成し、これを共有。”業界”全体で膨大な量の顧客情報を保有している。このように、ホット・リーディングは組織的に行われる。

ホット・リーディングはこうした事情から、リーディングの受付は完全予約制となる。さらにこのリーディングの日も、”近々は予約で埋まっている”などと理由をつけ、受付から数週間後などに予約を取り付けさせる。このようにリーディングまでに一定期間を設けて事前準備をしっかりと行う。
こうして対象に関する十分な情報を手に入れた上で、あたかも対象者と初めて会ったように装い、霊能力や超能力を演出する。

このとおり、ホット・リーディングを用いる”自称霊能者”は、霊能力や超能力のないインチキどころか、もはや詐欺師である。

派生系リーディング

-“コールド”(Cold=冷たい)もあれば、”ホット”(Hot=熱い)もあれば、”ウォーム”(Warm=ぬるい)もある-

ウォーム・リーディング(Warm reading)


すでにお伝えしたように、コールド・リーディングは一切の情報を知らない初対面の人に対してリーディングを行うことである。これに対し、リーディングの対象が初対面ではない場合(知り合いなど)に行うコールド・リーディングは、『ウォーム・リーディング』と呼ばれる。

 

-大予言者の手法-

ショットガンニング(Shotgunning)


これもコールド・リーディングを軸とした手法であり、コールド・リーディングの中で行われる。
具体的な手法としては、”対象に大量の情報を投げかける”である。たくさんの情報を差し出すことでそのうちのいくつかは的中するという、いわば「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」的な手法。
ショットガンニングを行う者は大量の情報を投げかけたあとで、相手の反応をみながら自身の主張を修正していき、あたかもそのすべてが当たったかのように見せかける。
相手の反応をみる目や、主張をさりげなくすげ替えるテクニックを必要とする。そのため、コールド・リーディングには及ばないながらも、ホット・リーディングに比べれば格段テクニカルな手法であるといえる。
あの大予言者ノストラダムスもこのショットガンニングを用いた。


いよいよコールド・リーディングの技法を詳しく解説する「実践パート」に突入。続きは【パート3】にて。

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