上高地別荘ホテルは、茨城県では有名な心霊スポットです。木が生い茂る田園地帯にある廃墟で、いかにも幽霊が出そうな雰囲気が漂っています。
しかしこの上高地別荘ホテル、他の廃墟や心霊スポットとはちょっと異なった特徴があるんです。というのも、有名であるにも関わらず心霊現象がほとんど報告されていないのです。
ではなぜ心霊スポットとして扱われているのか……調べていくと奇妙な点が続々と見つかり……。
今回は茨城県の心霊スポット、上高地別荘ホテルの心霊現象や、またここで起きたとされるホームレスの遺体発見事件などを紹介します。
茨城県の心霊スポット、上高地別荘ホテルは水戸市の廃ホテル（廃墟）です。
メディアによっては「上○地別荘ホテル」、「別荘ホテル上○地」などと紹介されることもあります。1970年代前半に営業を開始し、2000年頃に廃業しました。
ホテルといっても林の中にコテージタイプの部屋が10室ほど点在する、いわゆるリゾートや別荘感のあるホテルです。
しかし上高地別荘ホテルの場所は茨城県水戸市田島町759で、辺りは田園地帯、木々が生い茂る中に点在しています。
現在も道路沿いに看板は確認できますが、その先は深いヤブに覆われており、とてもリゾートがある立地とは思えません。廃墟マニアでも見つけるの苦労するほどだとか。
2009年時点で朽ち果てて自然に還りつつあると廃墟マニアのあいだで話題になっていて、2020年現在は、もう歩くだけで建物が崩れ落ちてしまいそうなほどに崩壊が進んでいます。
こういった廃墟は得てして心霊スポットになりやすいもので、実際に上高地別荘ホテルは地元では有名な心霊スポットになっており、肝試しの定番スポットになっています。
ただし上高地別荘ホテルには、心霊スポットとしては妙な点がいくつかあります。1つ目は心霊現象や心霊体験の報告の少なさです。
一応上高地別荘ホテルの心霊現象としては、心中したカップルの霊が出る、壁を叩くような奇妙な音が聞こえる、足音が聞こえる、ポルターガイスト現象が起こる……などが確認されています。
ですがこれらは心霊スポットとしての知名度を考えると、圧倒的に量が少ないのです。
ちなみに心中事件があったという記録は営業中には残されていません。
上高地別荘ホテルの奇妙な点2つ目は、落書きがないことです。
有名な心霊スポットや廃墟には落書きはつきもの。それが1つもないというのは奇妙です。
廃墟に集まって落書きをするのは、いわゆる「やんちゃな方々」ですから、落書きがない心霊スポットは、そういった人々も近づかない「本当にヤバい心霊スポット」だという証拠でもあります。
心霊スポットとなった廃墟なんてありふれていますが、上高地別荘ホテルはその中でも一種異様な雰囲気を放っています。有名なのに、心霊現象の報告が極端に少ない。そして落書きもない……。
ここでなにがあったのでしょうか。
茨城県の心霊スポット、上高地別荘ホテルでは、近年ホームレスの遺体が発見されたという噂があります。
これはあくまでも地元で噂されている都市伝説で、その事件が特定されたわけではないのですが……実際に上高地別荘ホテルを訪れた者たちの報告によれば、あながち都市伝説とは言い切れない何かを感じます。
上高地別荘ホテルは先ほども紹介したように、かなり崩落が進んでいて、屋根は剥がれ、各部屋は床も抜け落ちています。さらにベッドやテーブルなどの家具類も見つけられず、これらの調度類はすべて持ち去られた上で、建物だけが放置されたのだと考えられます。
しかし、そんな中で一ヶ所、明らかに異様なスペースがあります。
坂を少し登ったところに炊事場のような部屋があるのですが、ここだけ屋根がはがれておらず、外観もきれいに残っているのです。
さらに無数のゴミの山や食器類が残されていて、腐食は進んでいるものの一応布団も確認できます。ゴミには微かに匂いも残っており、比較的新しいものと推測されます。
他にも火を起こした形跡があったり、壁にブルーシートを貼って補強していたりと、明らかに、誰か人が住んでいたように思われるのです。これが最近遺体で発見されたホームレスの生活痕なのだとすれば、その事件は事実なのかもしれません。
もちろん、目立った報道が見つかっていない以上、事件性のない死だったのでしょうが……。
今回は茨城県の心霊スポット、上高地別荘ホテルの心霊現象や、そこで起きたとされるホームレスの遺体発見事件などを紹介しました。
茨城県には、他にも廃ストリップ劇場の心霊スポット「明野劇場」などがあります。コチラの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
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