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今回紹介する事件は「ローズ・ハーセント」という事件です。

この事件では妊婦が刺殺されるという悲惨なことがおきました。

日本ではこのような妊婦殺害事件はあまり起きていません。

しかし、一度名古屋で妊婦を切り裂き腹から胎児を引きずり出すと言った、非人道的な事件が起きています。

その事件が当サイトでも紹介している「日本を震撼させた猟奇的殺人事件「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」」です。

興味のある方はぜひ読んでみてください。ただし内容はかなり酷いものとなっているので注意して読み進めていってください!

1902年に起きた妊婦が刺殺された事件「ローズ・ハーセント」

時代は1901年1月22日のヴィクトリア女王が崩御した時代です。

1902年6月1日、イングランド東部サンフォーク州の小さな町ピーゼンホールでの出来事です。

早朝、カントリーハウスの使用人である「ローズ・ハーセント(以下ハーセントと呼ぶ)」の遺体が洗濯物を届けに来た父親によって発見されます。

遺体の様子は以下の通りです。

遺体の様子と周辺の様子

・喉を切り裂かれている

・ナイトドレスが半分焦げている

周りにはランプと薬瓶(中身はパラフィン油)があったことから遺体を焼こうとしていたと推測される。

事件発生の前日の真夜中は激しい雷雨であり、この時に何者かによって刺殺されたと考えられています。

この段階では、ハンセントのお腹に子供がいたということは誰も知らなかったのです。

ちなみに、ハーセントは未婚なのにも関わらずなぜかお腹に子供を授かっていたのです。

ハーセントが殺害された後、地元の教師として働いている男「ウィリアム・ガーディナー」が殺害の容疑で逮捕されたのです。しかし、その後ガーディナーは釈放されたのです。

地元の教師「ウィリアム・ガーディナー」はナゼ疑われたのか?

殺されたハーセントの部屋から1つの手紙が発見されます。

手紙の内容

「今晩12時にあなたの部屋でお会いしたい」

証印が5月31日、つまり事件の当日です。

この手紙の差出人が犯人である可能性が高いとされており、当時ハーセントと不倫関係があったと噂される「ウィリアム・ガーディナー」が容疑者として浮上したのです。

このガーディナーは三十代半ばで結婚しており、6人の子持ちだったのです。

昨年にはガーディナーとハーセントが二人で空き家に忍び込み、性行為を行っているところを地元の若い人たちに目撃されていたのです。

そんな矢先起きたこの事件、ガーディナーが疑われても無理がありませんね。

後にハーセントのお腹にいた子供の父親は「ガーディナー」ではないのか? と噂されたそうです。

裁判の結果

ガーディナーは殺人罪として裁判にかけられます。

しかし、陪審員が評決に同意しなかったため、ガーディナーは正式に無罪とされる前に1941年に死亡してしまったのです。

地元の人の中では、ガーディナーの妻が嫉妬を感じてハーセントを殺害したのではないか? とも語られていました。

しかし、裏付けるような証拠が出てこなかった頃からそれはあり得ないと判断されてしまったのでした。

用語「陪審員」

陪審制度を採用している裁判手続きにおいて、一定の基準と手続きにより一般市民(抽選)が裁判に立ち会うことができる制度

用語「評決」

評議して決定すること。

この正式な判決が下されないまま死んでしまうということは、イギリスの歴史上まれなことなのだそうです。

まとめ

以上が「ローズ・ハーセント」の一連の事件です。

後に弁護士はハーセントの死を事故だと主張したのです。

「薬瓶とランプを持ったハーセントが階段でこけて、割れた薬瓶で喉を切り、ランプの火がナイトドレスに燃え移った」

この話は、一見普通に聞けば都合が良すぎると思うのですが、ハーセントの遺体が階段下にあったと考えるとあり得ない話ではありません。

ハーセントが事故死だったのか他殺だったのかはわかっていません。