満潮と干潮を繰り返している海・・・海は月の引力で満ちたり引いたりしています。月齢によって海面の変化が大きくなることもありまよね。大潮なんて呼ばれています。
海面の高さは変動するものなのですが、数時間という短い周期でそれが起ります。ですから、何日も引きっぱなしとか満ちっぱなしということはあり得ないのです。
ですが、ギリシャ北部で約4週間もの間、引き潮が続いているというのです。
4週間引き潮のまま?
引き潮のままで約4週間・・・という不思議な現象が起っているのはギリシャ北部にあるハルキディキの海岸です。
ギリシャ北部ハルキディキの海岸は、約4週間にわたって引き潮が続いている。
フテロティビーチの海岸線が後退したため、地元の漁船は係留することができない状態が続いている。少なくとも50メートル海岸線が後退したカ所が数カ所あるという。
漁船の係留ができないほど、海岸線が後退している場所もあるとのこと・・・50メートルも海岸線が後退したまま4週も経過するとなると、何か原因があるはずですが原因は不明のままです。
ちなみに、引き潮が続いているというハルキティキの場所はここ
もちろん、地元の人もこんなことは今まで経験したことがないと話しているそうです。
引き潮のままの原因はなに?
どうしても4週間ものあいだ、引き潮のままなのか・・・。
原因は不明のままで・・・いつも通りの引き潮なら数時間程度で海面は戻るはずですし、低気圧による高潮が4週も継続するということもまずないでしょう。
他に、海面の変化がある現象と言えば、津波やあびきですが、津波ではないことは明確ですし、あびきは「短時間の間に海面が昇降する」のが特徴ですから、あびきという可能性もまずありません。
たなみにあびきは、2019年に長崎で観測されて最大で105センチの海面の変化が見られた現象でもあります。
ただ、今回のギリシャ北部の4週間引き潮のままという現象は、津波でもあびきでも、高潮でもなさそうです。
海底が隆起して露出していると考えることもできますが、隣接した複数箇所で同時に海底が隆起する・・・ちょっと考えにくいような気もしてしまいます。
大災害の予兆ではないかとも言われている
前代未聞も「4週間引き潮まま」という現象ですが、現地では「不気味だ」と感じている人もいらっしゃるよう。
そりゃそうですよね。どんな人だって、海が4週間もずっと引いたままだったら気味が悪いと感じるはず・・・場所にによっては50メートルも波打ち際が後退しているのですから、風景そのものが大きく変わってしまっているはすです。
大災害の予兆なのか、それとも、環境破壊や気候変動が原因なのか・・・いづれにしても「原因がわからない」というところが一番、不気味なのかもしれません。
西アフリカのガーナでは多数のイルカや魚が海岸に打ち上げられているとそうですし、大きな地震が最近多いよね・・・と感じている方も少なくなすはず。
地球で何が起っているのか、私達がすべてを知ることは不可能ですが”何か”の異変が起っていることは間違いないのかもしれません。
参考資料:Greek locals fear potential earthquake as tide remains low for almost four weeks