どんな人にでもいずれ必ずやってくる瞬間があります。それは「死」です。
生まれたての赤ちゃんでも、死の瞬間に向かって進んで行っているのは事実で、どんなに偉い人でも素敵な人でも死から逃れる事は出来ません。
例えば、病気などで余命宣告をされることを人は「ショッキングが出来事」として捉えますが、すべての人は生まれた瞬間から余命宣告されているのと同じ。それがいつなのか解らない状態が普通で。ですが、余命が医学的にある程度特定できる状態を受け入れるとなると動揺してしまうのです。
とにもかくにも、死は私達の生と常に隣り合わせのもの・・・だからこそ人は「眠るように楽に死にたい」なんて思ったり、つらいことがあった時に「いっそ死んでしまいたい」と思う事もあります。私達をどんなときも捉えて離さない「死」ですが、その瞬間とはどんなものなのでしょうか。
死の瞬間ってどんな感じ?
今、生きている私達は「死の瞬間」を明確に語ることはできません。ですが、臨死体験をしたことがある人は「死の淵」を体験した人という言い方もできるでしょう。
もちろん、臨死体験であって死んではいないわけですが、死の淵から生還した人の体験にはやはり興味があるものです。
ある医師が臨死体験をした人に調査したところ
- 死の直前、亡くなった人などが現れる「お迎え現象」の実例を伝えている
- 医師が実施した調査では、約4割の遺族が故人に「お迎え」があったと回答
- ある患者は夫が迎えに来たが行かなかったと話し、その後3年生きたという
という体験をしているそう。
つまり、死ぬ瞬間に誰かが迎えに来たというのです。
肉親や親しい人が先になくなっている場合「迎えに来て欲しい」という表現は一般的ですが、本当に迎えが来るというのは興味深い現象です。4割ものひとがお迎えを体験したということは、やはり死後の世界があって命が消えるときにお迎えがあるというのは迷信ではないのかもしれません。
死ぬ瞬間は苦しいの?
誰もが必ず体験する死ですが、やっばりまだ生きている私達にとっては「死ぬときって苦しいの?」「痛いの?」と心配してしまうものです。
もちろん、死の瞬間に何を思うかは人それぞれ・・・満足して死んでいく人もいるでしょうし、中にはまだ生きたいとか、あいつだけは許さないと恨みを持って亡くなる方もいらっしゃいます。
ですがやっぱり痛いのは嫌ですよね。実は死の瞬間は「脳内麻薬の効果で痛みや苦しみは少ない」という説があります。
「脳内麻薬が分泌され、二酸化炭素の貯留が起こる。これによって、死を迎える体は、非常に心地よい状態になっていると考えられます。死の瞬間に意識を持っている人はいないでしょう。安らかに死に至るのです」
何を思うかは別にしても、死の瞬間は脳内麻薬のエンドルフィンが分泌されて幸福感とともにいられるというのです。
これは朗報。
死ってどうしても痛みや苦しみとセットのような気がしてしまいますが、脳内麻薬の効果で楽に死ねるように人間は出来ているというわけです。
「死の瞬間」をお花畑に例えたり、飛ぶような気持ちだったという表現をする人もいますが、科学的見てもあり得るというわけです。
つまり死の瞬間は、先に亡くなった親しい人が迎えに来てくれる上に、脳内麻薬で幸福感を得られるのではないかということ。
不安や恐怖を死に対して抱いているのは、生きている私達の世界特有の物なのかもしれません。