歌や踊りだけじゃない!インドホラー映画を4作品ご紹介!

インド映画といえば「ボリウッド」作品として、あちらの独特な歌やお踊りを取り入れたミュージカル調な作品やハチャメチャ設定のファンタジーやコメディ作品が人気ですが、インドのホラー映画はレンタルや動画視聴サイトでは取扱い数が少ない傾向にあります。

ホラー映画好きな筆者としてはインドのホラー映画も視聴したいと思い立ち、今回インドのホラー映画を調べてみました。

インドのホラー映画を見たいという人は、最後までチェック!

日本語版で視聴可能なインドのホラー映画

インドでもホラー映画はたくさん作られているのですが、日本で劇場公開される作品はほとんどありません。また劇場公開されても日本語版のDVDやBlu-rayが作成されず、動画視聴サイト限定公開ということもあります。

今回ご紹介する4作品は、動画視聴サイトで視聴可能なものばかりなので、レンタル店に行かなくても見ることが可能ですよ。

インド・オブ・ザ・デッド

出典:映画.com「インド・オブ・ザ・デッド」

イケメンで女たらしのハルディック、生まれ変わろうとしているけど結局クズなままのラヴ、そんな2人に翻弄されしまうわりとまともな青年バニーの3人は、リゾート地になっている離島に行きます。

しかし島ではゾンビになってしまう新種ドラッグがはやっており、瞬く間に島にいた人々がゾンビになってしまいます。お金がなくドラッグを購入できなかった3人はゾンビ化を免れます。しかし島から脱出するには大量のゾンビと戦わなければならず…。 

インド発ゾンビコメディ!

日本での劇場公開は2003年ですが、上映当時「インド初のゾンビコメディ」として話題になっていました。

実際に視聴してみると、主人公3人組はドラッグ漬けだったり、ダメンズでどうしようもないクズっぷりを発揮しています。ドラッグ漬けまではいないものの、「周囲にこんな思考の男性いるかも?」と思ってしまう人もいることでしょう。ゾンビと戦いつつ島を脱出するパートでは、ダメっぷりに拍車がかかりギャグシーンがたくさん盛り込まれています

派手な歌や踊りといったものはありませんが、ハリウッド作品などとは違うインド独自のゾンビかどうかを見破る方法などがありますよ!

アザー・サイド 死者の扉

アザー・サイド 死者の扉 (字幕版)

主人公・マリアは幼い息子を事故で亡くしてしまったことから情緒不安定になり、夫マイケルに八つ当たりすることも多くなっていました。そんなマリアの様子を見かねた家政婦・ピキが自身の生まれ故郷の村に伝わる寺院の話をします。

この寺院ではある方法で死者と会話をすることが可能なのですが、「会話以上のことを望んではいけない」・「死者がどれだけお願いしても扉を絶対に開いてはいけない」というのです。ピキに言われ寺院を訪れたマリアは息子と会話することに成功しますが、扉を開けてしまい…。

インドらしい雰囲気満載なホラー映画

こちらの作品、映画紹介サイトによってはアメリカ映画だったり、イギリス映画となっていますが、正しくは「イギリス・インドの合作」作品です。

また「DVDソフトがなく動画配信限定」という縛りがありますが、u-nextやGAO!、dTV、Amazonプライムなど大手動画視聴サイトで視聴可能。しかしレンタル(有料)となっているところもあるので視聴する際は金額など注意してくださいね。

ホラー作品としての怖さレベルは低めなので、ホラーが苦手な人でも視聴しやすいかと思います。

映画の舞台はムンバイ(インド)、そしてヒンドゥー教、死者と会話する「アゴーリ」などが登場しインドらしい雰囲気満載。前半はマッタリとしたペースですが、寺院に行ってからは急展開、さらに誰も救われないという負のスパイラルが待ち受けています。ひと昔前のジャパニーズホラーに似た雰囲気が漂う良い作品です。

チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスタ

チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター [レンタル落ち]

主人公・サラヴァナンはアメリカ在住のインド人の精神科医で、親友・センティルの結婚式のために休暇を使い帰国します。センティル夫妻は地元で古くから呪われていると伝えられている館を購入し、仲の悪い本家の親戚やサラヴァナンと屋敷に滞在するという流れに。 

もともと館で暮らしていた庭師とその孫娘がいるのですが、この2人が決して足を踏み入れることのない2階の角部屋には、150年前に起きた悲劇の犠牲者である踊り子・チャンドラムキの霊が封じ込められており…。

ホラーだけじゃない!アクション・コメディ何でもありな作品!

主人公を演じるのは『ムトゥ 踊るマハラジャ』で日本でも有名になったラジニカーント。インドではスーパースター的な存在で、日本でも人気のある俳優さんです。

ハリウッドものでもホラー作品で精神科医がエクソシスト的な行為をしたり、悪霊を退治するという設定の物は多いですが、こちらの作品では読心術ができたりアクションまで得意という設定で、アクションシーンはリアクションが派手すぎて「そこまでやるか?」と思ってしまうほど。

ホラーはもちろん、アクション、コメディ、ミステリーなど多彩なジャンルがてんこ盛りでツッコミどころが満載ですが、そこはあえて突っ込まない方向で。

インド映画は上映時間が長いものが多いのですが、この作品も2時間46分と長いので、おうちでマッタリしたいときなどに見ることをおすすめします。

ザ・デッド インディア

出典:映画.com「ザ・デッド インディア」

ある日、インドの港で一人の男性がソマリアで女性にかまれるという小さな事件が起こっていました。

主人公・ニコラスは風力発技師として働いており、この日も郊外にある機器の修理のため高所で作業をしていたところ、男性がふらふらと歩いている男に襲われているのを目的します。

不安を覚えたニコラスは、恋人・イジャ二に電話をするもなぜかつながりにくくやっとつながったと思えば突然妊娠を伝えられます。そして電話の向こうの様子がおかしいことに気付いたのですが、突然会話が途切れてしまたことで彼女に危険が迫っていると判断し、仕事を放りだし助けに向かうのですが…。

インドを舞台にしたゾンビパニック作品

こちらの作品はイギリス制作映画なのですが、舞台がインドということで今回ご紹介します。

B級作品だったので視聴時にストーリーなどは期待していなかったのですが、ゾンビであふれかえるインドのパニック状況やニコラスの葛藤、そして過去の過ちなどしっかりと描かれた作品でした。考え方によっては「自分が犯した過去の罪を生きている間に償えるのか」、という宗教的な意図も読み取ることができます。

ラストは視聴者の取り方次第ですっきりするかどうかが分かれるところですが、下手なB級ホラーよりも楽しめる作品ですよ。

インドのホラー映画は良作が多い!?

日本語で視聴することのできるインドのホラー映画は数が少ないのですが、内容がしっかりしている作品が多いです。コメディタッチでハチャメチャな設定のものもありますが、こちらはお子さんと一緒に楽しむのもよいのではないでしょうか。

北米版のみDVDやBlu-rayが作成されているインドのホラー映画作品もありますので、語学力が堪能な人はそちらでも探してみると面白い作品が見つかるかもしれません。

この記事以外にもホラー・オカルト映画作品の紹介記事を、オカルトオンラインでいくつか掲載していますので、映画探しの参考にどうぞ!