日本で行われていた自然葬が怖すぎる

https://pixabay.com/photos/green-park-season-nature-outdoor-1072828/

亡くなった人を弔って葬る…私たち人間は亡くなった人を埋葬するという文化をもった生き物です。

今は、埋葬するときには所定の手続きを取って火葬し、骨にしてからお墓やお寺などに埋葬しますよね。
今では火葬は当たり前の事ですが、ずっと前は火葬ではなく自然葬という方法で埋葬されていたこともあるんです。

公開日:2019年9月14日 更新日:2020年1月12日

そもそも日本で行われていた自然葬ってなに?

自然葬…といっても、告別式やお葬式の方法の事ではありません。

自然葬とは、自然の中で葬るということ。つまり、遺体や遺灰を自然の中に返すという方法です。

つまり、亡くなった人の遺体を火葬して埋葬するという現代の方法とはまったく違うものです。

自然葬なんていうと、なんだかナチュラルでオーガニックに印象すら覚えてしまいますが、本当のところはどうなのでしょうか…。

日本でも行われていた「自然葬」

https://pixabay.com/photos/sunrise-asahi-landscape-views-1976293/

今の日本では、火葬することが法律で決まっていますから、火葬をせずに自然葬はできません。

ですが、ずっと前は自然葬の習慣が日本にもあったんです。日本で行われていた自然葬の一部を見てみましょう。

海洋葬(水葬)

今でも遺骨を海に散骨するという方法での海洋葬は合法です。

ですが、ずっと以前の海洋葬は、そう、もう嫌な予感がしてきた方もいらっしゃるかもしれませんが、遺体に重石をつけて布などをまいてそのまま海に落とすという方法での海洋葬もあつたと言われています。

公開の途中に船の上で死亡した場合や、船の上での戦で亡くなった人を埋葬する方法だったのです。

もちろん、投棄しているわけではなく、ちゃんと弔ってはいますが…。

その遺体は海に沈んだあと、海のお掃除屋さんと言われる海洋生物の食べ物になるわけです。

樹木葬

樹木葬も、今でも合法的に行える自然葬のひとつです。

今では、墓石の代わりに樹を植えるという方法での樹木葬が一般的…。

まぁ、墓石より綺麗な木がいい!というのはなんとなく理解できる気もしますが…。宗教などにとらわれずに自由にできるのも樹木葬の魅力な訳ですが…。

元々行われていた樹木葬は、樹の下や根元に亡くなった人を埋めるというもの。遺体は土に還って栄養になり、樹を育てる…。

そして、その樹は葉を茂らせて花をつけやがて実がなるのです。

こう言われると自然な感じもしますが、もし今、あなたが食べている林檎の実が取れた樹の下に誰かが埋まっていると考えたら…その林檎を美味しく食べられますか?

もちろん、林檎に罪はありませんし、自然に還るという自然葬の目的からすれば正しい事ではあります。

もし、あなたの大切な人が埋葬された場所にある樹が実をつけたら…。もちろん、今の日本ではこういった樹木葬はありませんが、過去にはそういう時代もあったわけです。

風葬

日本の一部の地域で昔行われていたのが風葬です。

これは、遺体を風に当てて風化するのをまつという自然葬の形です。棺ごと樹にぶら下げるという風葬の文化もあったそうです。

沖縄県の久高島では、1960年代まで行われていたことが確認されていたそうです。

洞窟や崖、樹の上などで行われていたと言われています。

風化とはいうものの、言ってしまえば腐敗して分解されて白骨化するまで待つという方法ですから、考えるとゾッとしてしまいす。

痛いの分解が早く進む低緯度の地域…つまり暖かい気候の地域に多いのにはそんな理由があったんです。

世界中いろんなところに自然葬があった

https://pixabay.com/photos/cemetery-religion-funerary-monument-3799037/

自然葬の文化は日本だけでなく世界中のいろんなところにありました。

中でも「ゾッとする」自然葬があるんです。

鳥葬

もう、嫌な予感がしていた方もいらっしゃることでしょう。その予感、多分あたりです。鳥葬とは、遺体を鳥に食べさせるという埋葬の方法。

https://pixabay.com/photos/fly-freedom-happiness-sky-fun-2363212/

遺体をバラバラにして、鳥がよくくる場所…岩場などに置いて、肉食の鳥ハゲワシなどが遺体をついばんで処理するというもの。

宗教的な意味では、魂がなくなった遺体を「天へ送る」という儀式でもあるというのですが。。

バラバラにされた遺体がハゲワシのご飯になるのかと考えるとどうしても、ゾッとしてしまいます。

今でも鳥葬が一般的に行われている地域(もちろん、外国)もあるそうで、ちなみにチベットでは未だにこの鳥葬の風習が残っているのだとか。

現地では、火葬や土葬は費用がかかるということもあって、鳥葬は最も一般的な方法として定着しているといわれています。

他所の国の文化ではありますが、日本ではまず考えられない自然葬のひとつです。

日本の自然葬に関するまとめ

https://pixabay.com/photos/grave-sky-cross-old-stone-heaven-674443/

自然葬をご紹介しましたがいかがでしたか?

死は必ず誰にでも訪れるもの…そして、身近な人の死もまた避けては通れないものです。

埋葬の方法は今の日本では、火葬というひとつの方法に固定されていますが、昔はそうではありませんでした。

そして、世界ではまだ、火葬せずに鳥に食べさせる鳥葬など日本にはない方法での埋葬が行われているのです。

また、遺体を海や川に埋葬する水葬も…。

あなたがもし、自分が埋葬される方法を選べるとしたら・・・どの方法を選択しますか?

そして、この記事を読んだ後に、シャコやカニを見たときに複雑な感情がわいてくるかもしれませんね。

国による死者の弔い方とは?

今回は日本での自然葬による死者の弔い方について紹介してきました。

世界を広く見てみると、古代エジプトではミイラの文化がありますし、欧米では現在でも遺体はそのまま埋める文化が残っていますよね。

また、考古学的な見地から見ると、死者の弔い方を研究することによって、当時の文化や風習などを知ることも出来るのです。

Miiko

ライター歴約10年 法学系院卒 得意記事は、歴史・スピリチュアル・法律等々 福岡の隅っこでコーヒー片手に執筆中