今回紹介する意味が分かると怖い話は「謎の能力」という話です。
皆さんがもし超能力を得ることができるとしたらどのような能力を手に入れたいですか?
「瞬間移動」「透明人間」「不死身」「未来が見える力」「テレパシー」
と様々な能力があります。
今回紹介する物語の主人公が持ち合わせる能力は必要性が全くみえないのです。
しかし、その主人公が持っている能力を踏まえて物語を読み進めると非常に怖いことが判明するのです。
ニューヨークの地下鉄を私はよく利用する。
毎朝通勤の度に地下鉄構内で何やらぶつぶつ言ってる一人のホームレスの男がいた。
男の近くの壁に寄り掛かり内容を盗み聞きした。
目の前をおばさんが通る。すると男は
「豚」と呟いた。
私は思った。なんだただの悪口か、動物に例えているだけか…。
次に普通のビジネスマンが通る。すると男は「人」
あぁ、まさに普遍的人間って感じの人だな…。
別の日、暇潰しにまた盗み聞きしてみる。
男の目の前をやつれた男が通る。すると男は
「牛」
と呟いた。
牛?どちらかと言うと痩せた鳥だが…?
次に典型的な肥満の男が通る、すると男は
「野菜」
と呟いた。
野菜?豚の間違いだろ?
私は家に帰り考えた。
もしや、次に生まれ変わる生き物、すなわち転生を言い当てるのか!?
その後、何度もホームレスを観察しているうちに疑問も確信に変わった。
ある日思い切ってホームレスに疑問をぶつけ、能力を身につける方法を教えてくれと懇願した。
ホームレスは淀んだ目で私を見つめた後、私の頭に手をかざした。
次の日からホームレスはいなくなった。仙人だったのだろうか?はたまた神か?
私は能力を身につけた。
それは期待するものとは違っていた。
ただ単に、その人が直前に食べたものだった
私はあまりのくだらなさに笑ってしまった。
この話は比較的に簡単なため一発でわかった方が多いのではないでしょうか?
この話にはいくつかポイントがあります。
①ビジネスマンが通った時に「人」とつぶやいた
②この能力は転生を当てるものではない
③この能力の本当の力は「人が直前に食べたものを当てる」
最大のポイントは「人が直前に食べたものを当てる」です。
最初は人が次に生まれ変わるものを言い当てる能力だと思っていたが、その能力はただ単にその人が直前に食べたものを言い当てるものだった・・・
つまり、ビジネスマンが通った後に、謎の男が「人」といったということは、そのビジネスマンは人を食べているということになります。
この物語のオチはビジネスマンが「人」を食べていたというものでしたね。
人を食べる=カニバリズム
皆さんは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
カニバリズムとは、人が人の肉を食べる行動であり、現代ではタブー化されています。
タブー化というよりもほとんど認められてもいませんし、行われていません。
当サイトでもカニバリズムについて執筆していますので興味のある方は是非読んでみてください。
密かにカニバリズムファンも多くいるそうで、映画も多数公開されています。
その中で人気のものを ここで紹介したいと思います。
いかがだったでしょうか?
前半は物語と解説について紹介してきました。
後半は少しですがカニバリズムについて紹介しました。
もし、この物語を機にカニバリズムについて興味が沸いた方は当サイトの記事や上記で紹介した映画などを是非見てみてください!