クリスマスが過ぎると一気に年末年始ムード・・・キラキラとした喧噪といつもとは少し違う雰囲気に包まれる時期です。
年末年始といえば、大掃除にお正月の準備。年が明けたら初詣に行くという方も多いと思うのですが、お正月の準備といえば「鏡餅」と「門松」そしてしめ飾りですよね。
お正月の飾りとして一般的なこの飾りですが、よく考えてみるとどうしてお餅を二つも重ねて飾るのか、竹を飾るのかちょっと不思議です。
しめ飾りは、漢字で書くと“注連縄”で、これは神様がいる場所とそうではない場所を分けるという意味があります。
では、鏡餅と門松にはどんな意味があると思いますか?
もちろん、諸説あるのですが、実は鏡餅と門松は”死霊”と関係があるという説があるんです。
鏡餅は”死霊を宿らせる”ための依代だった?
鏡餅は、お餅と紙垂、裏白、譲り葉などで飾られるもの。
一般的には「穀物の神様」に捧げるとか「歳神様」への供物と言われています。もちろん、その考え方が間違いというわけではありません。
ですが、その一方で鏡餅の意味については別の説もあるそうです。
それは「お正月に降りてきた死霊を宿らせるもの」という意味。鏡餅は、神様が宿る依代なんです。この神様は、死霊のことであると言うんです。
お正月の華やかできらびやかや世界とはかなり落差がある死霊という言葉にぞっとしてしまいますが、そもそもお正月は「死霊を迎える」儀式だったとも言われています。歳神様と言われる神様は、過去に亡くなった人のこと。そして、歳神様は死霊のことで、お正月はその神様を迎える儀式であるという説もあるんです。
そして、怖いのはここから先。
依代の鏡餅には死霊が宿るわけですが、その鏡餅を鏡開きで食べているんです。
もちろん、死霊といっても”歳神様”ですから、悪霊のような有象無象ではありません。ですが、霊を宿らせてそれを食べるのが、鏡開き。
つまり「死霊が宿ったお餅を食べている」というわけです。
お正月ムードが終わり「あ~楽しかったね」「今年も頑張ろう」なんて言いながら食べる鏡開きのお餅は”死霊を宿らせた餅”を食べる儀式だったんです。
門松は死霊を攻撃する武器だった!
お正月に玄関先に飾られる門松・・・濃いグリーンの色味が雪が降る季節にぱっと映える綺麗な飾りですよね。
なんともおめでたい雰囲気のお正月の飾りですが、実は、門松は「死霊」つまり歳神様の目印なんです。
もちろん、死霊といっても千差万別。良い霊もいれば、悪霊もうようよしているわけです。自宅に招き入れるのは良い霊でなければなりませんから、門松を玄関に置いて「良い死霊」だけを歓迎するんです。
門松には、松と竹が使われています。松は神様のため「つまり良い死霊」のためのものですが、竹は武器。つまり、お正月にうろうろしている悪い死霊を追い払うための武器なんです。
門松という名前ですが、ぱっと見たときには竹がとがった部分が目立ちますよね。お正月は死霊が降りてきていて、そこら中にうようよとしているから、この良くない霊から家を守るためにとがった竹で出来た武器である門松を玄関に置いておくという意味があるそうです。
そして、しめ飾りで良い霊・・・つまりお正月の歳神様と外の悪い霊のエリアをしっかりと区切る。
ちなみに、おせちは縁起物用意して霊(歳神様)に食べていただき、その食べていただいたおせちを食べることで霊力を得るというものという説もあります。
おめでたい雰囲気のお正月ですが、別の視点で見てみるとオカルトな要素が多い儀式でもあります。
もちろん、お正月の死霊は歳神様と呼ばれる良い霊ですから、怖がる必要はありません^^ しっかりと鏡餅と門松、そして、しめ飾りを準備してお正月を迎えましょう。
参考資料:正月とカニバリズム ― 鏡餅の怖すぎる本当の姿
URBAN LEGEND オカルト・陰謀論・都市伝説のブログ