群馬県内では心霊スポットとしてのうわさが絶えなかった『ホテル藤原郷』ですが、2014年にTV番組で紹介されたことから、その名を広く知られることとなりました。
最近では人気心霊系YouTuber『ゾゾゾ』や『とぅーすとらっぷ』のメンバーが訪れて、内部の様子を動画で公開しています。
ダム観光に訪れる人々でにぎわっていたホテル藤原郷ですが、なぜ廃虚と化してしまったのでしょうか。そしてこのホテルに姿を現す霊の正体とは?
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今回はホテル藤原郷で起きる心霊現象だけでなく、建物の概要や廃虚となったいきさつに関しても解説してきたいと思います。
群馬県の最恐心霊スポットとして有名な『ホテル藤原郷』は利根川郡にありますが、温泉施設街にあるため比較的行きやすい場所に建っています。
バブルのころには社員旅行や個人旅行で訪れる人でにぎわっていました。しかし2004年の温泉偽装問題やバブル崩壊で客足が遠のいたことなどから、ホテル藤原郷のように廃虚と化している宿泊施設が他にも存在していますが、ホテル藤原郷の怖さはトップクラスと言われているんです。
もともとホテル藤原郷は1959年に藤原ダムが落成されたことから、ダム観光客向けの宿泊施設として作られたホテルです。「藤原湖温泉」としてダム湖である藤原湖を一望できる露天風呂と、落人料理の「ざるめし」を売りにしていたのですが、業績が悪化し経営不振に陥ってしまったために2007(平成19)年9月に廃業することになったといういきさつがあります。
ホテル藤原郷には温泉街にありがちな「秘宝館」も『藤原郷精魂宮』という名称で建てられています。現在もその建物が残っているのですが、経営難で倒産してから放置されているものの、廃虚マニアすら簡単に中に入れないほどの鉄壁の守りで中に入ったという人はいないようです。
廃虚となれば無理やり扉をこじ開けて中に入る人がいるものですが、この秘宝館に関してはなぜか手付かずで当時のままの姿を残しているという珍しい物件でしょう。
ちなみにこのホテルの経営者が趣味で作ったといわれていますが、経営者を知る人からは「少し変わった趣味を持っていた人」との発言もあるので、廃虚マニアだけでなく秘宝館マニアなら一度は見てみたい建物ではないでしょうか。
ホテル藤原郷が廃業したのは廃虚物件でうわさされる理由に多い「事件」や「事故」ではなく、単純に『業績不振からの経営難』です。立地的に冬場はスキー客が多く見込めるものの、夏はダム観光客が頼りな状態だったと思うのですが、ダム湖ができて月日がたてば客足も当初よりは減っていたでしょう。
また最大の原因として『2004年に発覚した温泉偽装問題』があります。このホテルで使用していた温泉水は『近くの湯の小屋温泉から引いている』と説明していたものの、『実際には水道水を使用していた』ことが発覚したんです。このためホテルは信用を失ってしまい、客足が遠のいて経営難・廃業と至りました。
ホテル藤原郷に限った話ではないのですが、「廃業になり再利用しないのであればさっさと解体してしまえばいいじゃない」、そう思う人もいることでしょう。
家屋や商業施設などの解体は単純に解体して廃材を捨てればいいというわけではありません。解体作業をおこなう業者に支払う料金や、廃材の処理料金などがかかるんです。ホテル藤原郷のような大きな宿泊施設ともなると、解体費用は1棟2億円近くかかってしまうという話もあるため、所有者が料金を支払えずそのまま放置されているという状態なのではと思います。
ホテル藤原郷は、2014年に心霊研究家でありスピリチュアルカウンセラーでもある池田武央氏がTV番組で紹介しています。地縛霊ではなく浮遊霊が集まっている廃ホテルとしてテレビで紹介されたために有名になったという説が一般的です。
しかしインターネットの普及で心霊系のサイトが乱立していたこともあり、TV番組だけでなくインターネットにより情報が広がって、心霊スポットとして全国に広まったとも考えられるのではないでしょうか。
TV番組でホテル藤原郷を紹介した池田武央氏ですが、1993年ころは『池田辰雄』と名乗って活動して弟子がいました。その弟子とは、霊能力者としてそしてミュージシャンとして有名だった故・池田貴族氏。
池田貴族氏には師匠と言われていたようですが、2019年にTVで放送された心霊番組内で鑑定した心霊写真は番組側が捏造したものだったにもかかわらず、『本物認定してしまった』ことからやらせ疑惑が発覚。
そのためその能力が本物か怪しいと思う人が多いようですが、ホテル藤原郷に関しては肝試しなどに訪れた人からは「本当に出る」という口コミが絶えないので何かがいるのは本当なのでしょう。
ホテル藤原郷で過去に事件や事故が起こっていませんが、人が集まる場所には霊が集まりやすいもの。廃虚となったホテルは浮遊霊たちの格好のたまり場になっているようで、いろいろな心霊現象が報告されています。
物音がするという話もありますが、実際にホテル藤原郷に行った人のブログでは建物内の天井にいるコウモリの写真がUPされていましたし、ホテルの窓ガラスが割れて出入りしやすいことから、野性の小動物などが動き回っている音かもしれません。
肝試しに訪れた人の間では、建物の中でも特に『216号室がヤバイ』と言われています。この216号室だけ他の部屋とは雰囲気が全く異なるだけでなく、なぜか部屋がカビていて何か潜んでいてもおかしくない状態で、この部屋が一番怪奇現象の起こる場所なのではないかと言う人もいるほどです。
外見はただの3階建てのホテルですが、内部は増改築を繰り返していたのかとても複雑な構造になっていて、方向音痴な人だと迷子になってしまいやすいです。当時の備品や使用していた家具・食器類はほとんど残っているので生活感がありすぎるのが怖さを助長します。
しかしガラスが割れ雨風が入り込んでいること、野生動物の汚物などにより床が朽ちて抜けてしまっているところも多い危険な場所なので、安易に訪れる場所ではないと言えるでしょう。YouTuberも数多くこの場所を訪れているので、動画で内部を見るだけにしておいたほうがよさそうです。
おなじみゾゾゾのメンバーが訪れた際には、不審な人影や物音などが頻発しているだけでなく、後編ではカメラが動かなくなるアクシデントがおこったものの、しっかりと心霊写真が撮れています。
こちらはとぅーすとらっぷのメンバーが、ゾゾゾメンバーが訪れた後に彼らが実際に行った部屋などを再度検証している動画です。ファンからは「女性の声が聞こえる」「顔が見える「白い服の女性が映っている」といったコメントが届いています。
水辺や人でにぎわう場所は幽霊が集まりやすいと昔から言われているので、もしかしたら営業当時から少しずつ周辺の浮遊霊が集まっていた可能性も否定できませんが、営業当時の霊的なうわさは今回見つけられませんえした。
廃虚と化してからは人が来ないという理由から、浮遊霊にとって居心地の良い場所になって今のように霊のたまり場になってしまったのかもしれませんね。
現在は建物の老朽化が激しいこと、そして夜間は巡回している人がいるという情報もあるので、現地に行っても安易に建物内部に入らないことをおすすめします。
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