「最近、地震多いよなぁ」と思っている方も多いのではないでしょうか。福島沖や宮城沖での大きな地震もありましたし、それ以外の地域でも地震が増えているような印象をうけます。
小さな地震であれば、ちょっとびっくりする程度で済みますが、それでも気持ちの良い物ではありません。ましてや、東北であったような規模が大きく揺れも大きい地震なら怪我をしたりモノがこわたれり・・・びっくりするだけでは済まされないこともあります。
日本に住んでいる以上、避けて通ることができない地震ですが、政府の地震調査委員会が注意を呼びかけているのです。
地震の可能性がある!政府地震調査委員会が注意喚起
地震調査委員会とは、地震の関する観測、測量、調査又は研究を行う関係行政機関です。
そして、この地震調査委員会が今、M7クラスの地震の可能性があるとして注意を呼びかけています。
今月20日、宮城県沖で発生したマグニチュード6.9の地震について、政府の地震調査委員会は、1週間程度は最大で震度5強程度の揺れに注意するとともに、今後は、さらに強い揺れをもたらすマグニチュード7クラスの地震が起きる可能性もあるとして揺れや津波への備えを改めて進めるよう呼びかけています。
先日、発生したM6.9の地震は東日本大震災の余震とされていますが、今後もM7クラスの余震が起る可能性があるというのです。東日本大震災はM9という巨大地震でしたが、震源の位置や深さなどによってはM7クラスでもかなりの揺れや津波の可能性もあります。
そして、東北の地震に関してはちょっと気になるデータもあるんです。
30年以内にマグニチュード7.4?
東日本大震災の傷あとがまだまだ癒えていない東北ですが、地震に関して気になるこんなデータがあります。
太平洋プレートと陸側のプレートの境界で発生し、ずれ動いた領域の一部は、43年前の1978年・昭和53年に起きた「宮城県沖地震」の震源域の西側に重なっている可能性があるということです。
この領域では、30年以内にマグニチュード7.4前後の地震が60%から70%の確率で起きるとされており、今後、詳しい検討が必要だとしています。
東日本大震災に襲われた東北ですが、今回の地震の海域では43年前に起った地震の震源域と一部がかぶっている・・・そして、この地震の発生確率が非常に高く注意が必要ということです。
つまり
・東日本大震災の余震
・宮城県沖地震
で、規模の大きな地震が発生する可能性があるということです。
地震調査委員会の委員長で防災科学技術研究所の平田直参与は「東北沖の巨大地震の影響でマグニチュード7クラスの宮城県沖地震が発生する確率がより高くなっている可能性があり、改めて注意してほしい」(引用:“今後M7クラスの地震も 揺れや津波に備えを” 政府地震調査委-NHKニュース)
というコメントを出しています。
もともと発生確率が高かった宮城県沖地震ですが、今回の地震で発生する可能性がより高くなっているかもしれないのです。
震災から10年を迎え、未だに復興の半ばにある日本ですが、自然の現象はそんな人間の都合に配慮はしてくれません。地震への備えを今のうちにしておいた方がよさそうです。