バヌアツの法則を知っていますか?
ネットでまことしやかにささやかれている地震の法則のことで「バヌアツで地震があると後日日本も揺れる」というもの。もちろん科学的な根拠はなく都市伝説のようなものではあります・・・。
ですが、実際、過去にバヌアツで地震があったあとに日本でも大きな地震が発生したことがあるのも事実です。
今回は、バヌアツで発生したM7.3の地震について、そして、千葉で発見された過去の巨大津波の痕跡についての話題です。
バヌアツでM7.2の地震発生!深さ490kmの深層地震だった
バヌアツは南太平洋の島国です。
、1,300 km にわたって連なる80ほどの島で構成されている島国でスキューバダイビングなどで人気のスポットでもあります。
そんなバヌアツでマグニチュード7.2の大きな地震が発生しました。地震が起こったのは日本時間の10月2日(土)15時29分で、震源の深さは490キロとかなり深いところで発生した巨大地震です。
震源が深かったことで津波などの被害はなく、日本で大きく報道されることはありませんでした。
大きな地震ではありましたが、この地震での直接的な被害はほとんどなかったようですが、気になるのがバヌアツの法則・・・。
これは、バヌアツで地震があると日本で後日地震があるというネットなどでささやかれている法則です。もちろん、正式なものではなく都市伝説的なものではあるんですが、決して馬鹿にできない法則だとも言われています。
参考資料:南太平洋 バヌアツ諸島でM7.2の地震 震源が深く津波の心配なし – ウェザーニュース
バヌアツの法則とは?
バヌアツの法則とは、バヌアツで大きな地震が起こると、2週間以内に日本で地震が発生するという法則のこと。
地理的には離れているバヌアツと日本ですが、同じプレートの上に乗っているわけですから、絶対ににあり得ないとも言い切れないという見方もあります。日本は4つのプレートの境界に位置していますが、バヌアツは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置しており、もともと地震が多い場所でもあります。
この法則は以前にデイリースポーツ紙でも記事になったことがありました。
参考資料:デイリースポーツ紙 ドクター忘備録
もちろん、地震予知の政府機関などで認められた法則ではありませんが、北海道で大きな土砂崩れの被害があった北海道胆振地方中東部地震(M6.7)の15日前にバヌアツでも地震が発生してしましたし、熊本地震の余震と本震の前にもバヌアツで地震が発生していました。
そして、2012年に発生した 三陸沖地震 (M6.8)の5日前にもバヌアツで地震が観測されていました。
もちろん、日本もバヌアツも地震が多い場所ですから「たまたまでしょ」という見方もできなくなはありませんが、同じプレートの端と端ということを考えると「もしかしたら揺れるかも?」注意しておいても損はないのかもしれません。
千葉で過去の大津波の痕跡が発見された?
バヌアツの法則についてお話ししてきましたが、地震関連でちょっと気になる話題がもうひとつあります。
産業技術総合研究所などのチームが
千葉県・房総半島沖で1000年ほど前に未知の巨大地震があり、九十九里浜一帯が大津波に襲われた可能性がある
と発表したとのこと。
千葉県・九十九里浜地域に巨大津波が押し寄せた形跡があるというのです。
津波の痕跡は地質や地層の調査である程度のことが解ると言われていますが、1000年前に津波の痕跡があるということは、今後も同等程度の津波や地震の可能性があるということでもあります。
国は地震と津波に関しては被害想定を出していますが、それを超える被害になる可能性も否定できません。
プレートの境界に位置している日本ですから、地震や津波の発生はとめられないもの・・・いつ来るか解らないのも地震の恐ろしいところですが、普段からの備えをしておくに超したことはなさそうです。
東日本大震災は貞観地震の再来とも言われていますし、過去の津波や地震の被害を知ることも防災につながりそう・・・最近は、バヌアツでの地震。そして、日本近海でも震源が深い異常震域の地震が発生していますし、油断は禁物です。