新型コロナウイルスが猛威を振るう中で、とうとうフランスでは10月30日から12月1日までの約1カ月の間、再度のロックダウンが実施されることになりました。
ロックダウンをしたら経済が止まってしまう・・・できれば避けたい事態だったことは想像に難くありませんが、それでもロックダウンせざるを得ないほどに新型コロナウイルスがヨーロッパで拡大しています。
「また、日本にも来るのか?」
と不安な方もいらっしゃることだと思いますが、新型コロナウイルスの流行の影でスーパー耐性菌”カンジダ・アウリス”が流行し医師が警鐘を鳴らしているのをご存じですか?
致死率30%?!危険なカンジダ・アウリス
世界が新型コロナウイルスパンデミックに右往左往している中でスーパー耐性菌のカンジダ・アウリスが流行しはじめているといいます。
このカンジダ・アウリスは消毒や治療が困難で、致死率は30%に達するとも言われています。
新型コロナウイルスより致死率が高い恐ろしい菌なのです。
あらゆる薬に対しての耐性を持つこともあると言われており、万が一、スーパー耐性菌のカンジダ・アウリスに感染したら治療は難しいそう。
この菌は、シーツな手すりなどに長時間付着しているそうで、万が一、流行することがあれば、新型コロナウイルスで疲弊した医療機関にさらなる負担になることは言うまでもありません。
「残念なことに、一部の地域でカンジダ・アウリスが拡大しています」と、米疾病対策センター(CDC)の真菌症部長トム・チラー氏は言う。「救急病院やコロナ病棟にまで広がっているところもあります。いったん感染が発覚すると、完全に取り除くのが難しいので、非常に心配です」
新型コロナウイルスも決してただの風邪ではありませんし、軽視できない感染症ですが、スーパー耐性菌となったカンジダ・アウリスもとても危険。
そして、この危険な菌が一部地域ですでに流行しているというんです。
新型コロナウイルスで亡くなったとされている人の中には、実はカンジダ・アウリスに感染していたケースもあるのではないかと言う人もいます。菌もウイルスと同様、人の目で見ることができないものですから、一旦、流行しだしたらやっかいです。
「菌なら抗生物質がある」と思うかもしれませんが、薬剤に耐性を持っている場合は、抗生物質を使っても効果が得られない可能性もあります。
院内感染しやすい?
スーパー耐性菌のカンジダ・アウリスは、やっかいなことに院内感染を引き起こしやすいとも言われています。
カンジダ・アウリスが付着したもの触ると感染するわけですが、人工呼吸器の装着やカテーテルなど、医療行為はどうしても感染のリスクが高い行為になってしまいます。
もし、新型コロナウイルスで呼吸器を痛めている人がこの菌に感染したら・・・重症化するリスクが高くなることも当然、考えられるわけです。
スーパー耐性菌はウイルスとは別
スーパー耐性菌”カンジダ・アウリス”ですが、ウイルスと菌はそもそも別のものです。
似ているような気がしてしまいますが、全く違うもの・・・。
ウイルスと菌の違いについてはオカルトオンラインの【ウイルスってよく考えるとすごく気味が悪い…】で紹介していますので、こちらをご覧いただければと思います。
新型コロナウイルスに注目が集まっていますが、人体に害があるのは新型コロナウイルスだけではありません。他のウイルスや細菌、アメーバなどなど、感染したらまずいものはたくさんあるのです。
まとめ
新型コロナウイルスのパンデミックの影でスーパー耐性菌となる可能性があるカンジダ・アウリスという細菌の感染が流行しているそう。
致死率が高く、薬剤に耐性を持つ菌で致死率は30%にもなる恐ろしい菌です。
医師が警鐘をならしているスーパー耐性菌・・・流行しないことを祈りましょう。
参考資料:致死率30%超、スーパー耐性菌がコロナの陰で流行拡大の恐れ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト