オカルトオンラインでもなんども取り上げてきた”宇宙”の話し・・・
【想像を絶する規模!宇宙にある星の数は”地球にある砂粒の数”より多い】 とか【隣の星を吸い取る?!吸血鬼みたいな星!ヴァンパイア・スターとは】 そして、とにかくでっかい【びっくりサイズ!宇宙にある大きな星のスケール感が桁違い!】
などなど、宇宙のスケールの大きさは私たちの想像を超えています。
今回は”最強の恒星”なんて言われることもあるR136a1をご紹介したいと思います。
画像 ESO/P. Crowther/C.J. Evans – http://www.eso.org/public/images/eso1030d/, CC 表示 4.0, リンクによる Wikipedia
星と言えばシリウスとかベテルギウスのように名前がついているイメージありますよね。R136a1も実は星の名前・・・まぁ、識別番号のようなものだと思って貰ってもいいかもしれません。
観測できる範囲で、最も質量が大きな恒星がR136a1。地球から163,000光年の距離があります。R136a1は恒星のひとつで、タランチュラ星雲にある超星団「R136」を構成しています。
実は、この星団、他の恒星も質量が大きいものが多く“かなりヤバイ星団”です。
質量が重い星が多い・・・ということは、星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした後はブラックホールになる可能性が高いということ・・・何百臆年後にこの星団を見たらブラックホールだらけかもしれません。
と、そんな星団のボスと言っても良いのがR136a1です。
今、観測されている恒星の中で最も質量が大きいと言われる恒星で、光度も最強!の恒星です。
最強の恒星R136a1の質量は、太陽の315倍!光度・・・つまり明るさは約8,700,000太陽光度!そして、表面温度も高い!
つまり、重くて、明るくて、そして、熱い!星ということです。大きさに関しては、【びっくりサイズ!宇宙にある大きな星のスケール感が桁違い!】で紹介したたて座UY星に軍配が上がりますが、パワーはR136a1の圧勝です。
R136a1半径は太陽の約30倍ですから、太陽の1700倍の直径をもつたて座UY星よりずっとコンパクトサイズですし、超新星爆発が噂されているベテルギウスよりも小さな星です。
ただ、この明るさは空を私たちが見上げた時の明るさですなく、恒星の実際の明るさのこと。ですので、夜空を見上げて一番明るく見える星がR136a1というわけではりません。
私たちが夜空を見上げた時に、一番明るく見える星は(太陽を除いて)シリウスです。
明るく、重く、そして表面温度が高い最強の恒星R136a1ですが、なにせ距離が遠い!
もう少しと近くで見てみたい気もしますが、でも・・・離れててよかったんです。
なにせ、表面温度は太陽の10倍です。そんなエネルギーのR136a1が、もし近くにあったらどうなると思いますか?もちろん、太陽の位置にR136a1があったら地球に人類は住めません。というか、エネルギーが強すぎて消滅してしまうかもしれません・・・。
では、太陽系のおとなりの恒星プロキシマケンタウリの位置にR136a1があったらどうでしょうか。ちなみに、プロキシマケンタウリまでの距離は4.2光年。宇宙のスケールから見ればご近所さんです。プロキシマケンタウリは肉眼では見えませんが、プロキシマケンタウリと同じところにR136a1があったら満月と同じくらいの明るさで夜空を照らすそう。
ちなみに太陽の位置にR136a1があったら、太陽の94,000倍明るくなるんです。太陽ですらあんなにまぶしいのに!R136a1はまぶしいとごろ騒ぎではありません。そのエネルギーは桁違いです。
最強の恒星R136a1・・・この星は太陽が放出する1年分のエネルギーを4秒で超えてしまいます。
たったの4秒です!わたしたちがよそ見をしている間に太陽1年分の熱や光などのエネルギーを出しちゃう!最強の恒星の恒星のエネルギー放出量も最強です。
この最強の恒星の最後は、超新星爆発を起こしてブラックホールになるのではないかと考えられています。
天文ファンの間で最強の恒星と呼ばれているR136a1は、観測されている恒星の中で最も質量が大きく、そして、明るくて表面温度が高い恒星です。
太陽1年分エネルギーをたった4秒で放出してしまうR136a1・・・もし、おとなりの恒星プロキシマケンタウリの位置にR136a1があったら満月と同じくらいの明るさで夜空を占拠してしまいます。
ですが、観測史上最強の恒星R136a1は、163,000光年の彼方・・・いや、遠くてよかったです・・・。