緊急事態宣言が先に解除された関西で”変異株”が流行・・・第4波はくるのか

一都三県でも緊急事態宣言が解除される運びとなり、2ヶ月以上の期間にわたる2度目の緊急事態宣言が終わりました。

ですが、一回目の緊急事態宣言解除の時とは様子がかなり違っています。東京都内の感染者数は300人前後で推移している状態が続いていますし、それ以外の県でも感染者が出ている状態が続いています。

そして、気になるのが変異株・・・こワクチンの先行接種も始まってはいるものの、果たしてこれからどうなっていくのでしょうか。

緊急事態宣言が先行解除された関西で変異株が流行している

今回の緊急事態宣言は、一都三県を除く地域に関しては先行解除されました。

先行解除された地域でも「いつまでもだらだらと緊急事態宣言を続けていても仕方ない」という意見もあるわけですが、その一方で「まだ早い」という意見もありました。

が、政府は関西圏などを含む地域に関しては2月28日で解除に踏み切ったのです。

そして、3月の中旬から後半を迎えている今、関西圏では変異株が流行しはじめています。感染力が高いと言われているイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型といった変異株が増えてきているんです。

西日本地域で検出された変異株の割合だ。厚労省の「変異株スクリーニング検査の実施状況」(1~7日)に基づき、新規感染者に占める変異株の割合を計算すると、大阪が33.1%、兵庫が33.3%、広島が55.6%、愛媛が66.7%、沖縄が25%に上る。一方、1都3県は埼玉が5.5%、千葉が0%、東京6.3%、神奈川が12.5%だ。

 変異株の確認件数は16日時点で、大阪72件、兵庫94件に対し、埼玉が57件、千葉が1件、東京が14件、神奈川が28件にとどまる。関西2府県が飛び抜けて多い。

引用:先行解除の関西圏で変異株が蔓延…コロナ「第4波」は西から襲ってくる(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース

この数字を見ていく限りでは、先に解除された関西では新規陽性者に占める変異株の割合が高く、一都三県では低く推移していることがわかります。

緊急事態宣言の解除で人が動くことで、変異株が流行しやすい環境になるという見方もできるというわけです。

コロナ慣れに自粛疲れ・・・緊急事態宣言には意味がない?

緊急事態宣言をいつまでも続けていても、コロナをゼロにできるわけではないでしょう。ここまで世界的に広がってしまった以上、ゼロは無理。

おまけに、新型コロナウイルスとの戦いを続けてすでに1年が過ぎている今、「もういいや」とか「疲れた」という人も少なくありません。いわゆるコロナ慣れというやつですね。

確かに、1年前の今頃、同じくらいの数の新規陽性者が出ていたら・・・とんでもないパニックになったことでしょう。

ワクチンがあるからという安心感も確かにありますが、これからお花見のシーズンを迎え、さらにGoToキャンペーンの再開も検討されていると聞きます。変異株が流行し始めている中ですし、ちょっと、危険な気もしてしまいます。

フランスはロックダウン

フランスでは、新型コロナウイルスの流行で18日からパリとその近郊を含む16県で1カ月間のロックダウンが実施されています。

そして、このフランスのロックダウンですが、陽性者の75パーセントが変異株に感染しているというのです。

フランスももちろん、感染対策はしているはず・・・ロックダウン回避に向けた努力もしていたのにロックダウンを避けることはできませんでした。

変異株は、感染力が高いとか、重症化率が高いというデータもあります。緊急事態宣言の解除の反動で一気に人が動いたときに、今までのコロナとは比較にならないスピードで一気に感染者が増える危険もあります。

 

参考資料:仏、パリなどで再ロックダウン コロナ第3波で1カ月間