世の中にはさまざまな食習慣があり、日本国内でも地域によってさまざまな料理がありますよね。イナゴやハチの子を食べる地域もありますが、特定地域の土を食べるという変わった人もいるんですよ。太古、亡くなった人のパワーを得るということで遺体を食べるという風習や、偉大な戦士の亡骸を食べて力を得るということもおこなわれていましたが現在では禁忌とされていますよね。

しかしこういった『カニバリズム(食人)』は、現代でも時折その衝動を抑えられずシリアルキラーが人を殺めて食べるという事件を起こしたり、殺人の証拠を隠滅しようと食品に混ぜ込んで販売するという事件が過去に何度か起こり、オカルト界をにぎわせています。

今回は現実ではなく映画の世界で、カニバリズムをテーマにしている作品を10作品ご紹介していきますが、今回は有名どころの『ハンニバルシリーズ』や『クライモリシリーズ』はあえて外してあります!

カニバリズムを扱っている映画10選

ホラー・オカルト映画界では、人間がモンスターや猛獣に食べられてしまうシーンなどがありますが、人が人を食べる『カニバリズム(食人)』を取り扱っている作品も多いです。今回は数ある映画作品の中から10作品、カニバリズムを扱っている映画をご紹介していきます!

グリーン・インフェルノ

出典:YouTube「グリーン・インフェルノ:予告編」

アマゾンなどのジャングルはいまだ人が足を踏み入れていない場所がありますが、この作品はペルーのジャングルが舞台。

消えていく原住民たちを救おうと主人公たちは企業団体が開発をおこなっている現場に行き、一部始終をTwitterを利用して衛星中継するという計画を成功させるも、帰りに乗ったセスナがエンジントラブルで飛行機事故を起こし不時着してしまいます。

そして墜落したセスナ周辺に彼らが守ろうとしていたヤハ族が現れるものの実は「食人族」で、とらえられたメンバーは一人ずつ彼らの食べ物へと…。

グロ的なシーンもありますが、一般のホラー映画に比べたらまだ視覚的にはそれほどでもありません。ヤハ族から逃げようとする主人公たちですが、武器などは一切持っていない状況でどうやって逃げ切るのかが見どころ。

10人前後の小部族ではなく百人はいるであろう大規模なヤハ族が、全員で主人公たちを取り囲むシーンは迫力があり、衝撃のラストに、驚く人もいるのではないでしょうか。劇場公開時にはグロシーンを削除した『R13指定作品バージョン』も作られています。

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フィンランド式残酷ショッピング・ツア

出典:映画.com「フィンランド式残酷ショッピング・ツアー」

こちらの作品はロシア映画なのですが、主人公たちが追い詰められて生き残れるのかハラハラさせられる作品です。 

現代のカニバリズムといえばシリアルキラーが一人で起こす事件をイメージする人が多いと思いますが、主人公とその母親がロシアからフィンランドへの買い物ツアーに参加したところ、現地住民がみんな食人鬼だったというトンでも設定!

しかも常時人を食べているのではなく、年に1度夏至の翌日だけ、しかも食事の対象になるのは外国人で、他の映画では頼りになる警官もこの作品ではみな食人鬼なので助けも求められないという極限状態なんです。普段はごく普通の人たちなので、普通ににこやかに会話しているものの、その目に宿る狂気が怖い作品ですよ。

八仙飯店之人肉饅頭

八仙飯店之人肉饅頭

1993年に香港で作られた作品ですが実は1985年にマカオで起きた事件が元になっていて、実際の事件では経営者一家とその親族9名、さらに従業員1名が犠牲となりました。

映画の冒頭で海岸で切断された人間の手足が発見されるというのは、ミステリーやサスペンスものでありがちですよね。この作品では八仙飯店という食堂の店主が、殺人を起こし証拠を消すために遺体を具材にして食べさせていたんです!

映画製作当時は日本では映倫映倫管理委員会)の規定により劇場公開されなかった作品ですが、2000年代に入ってから映画祭などのイベントで何度か上映されています。

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実話をベースにしたホラー映画は意外に多いのですが、あまり知らないという人も多いのでは?

実話をベースにした映画に関してはこちらの記事でもご紹介しています。

ヒルズ・ハブ・アイズ

出典:映画.com「ヒルズ・ハブ・アイズ

こちらは残酷描写があるため『R18指定作品』となっていますが、韓国では上映禁止になっているほど。1977年にホラー映画界では巨匠と呼ばれているウェス・クレイブン監督が作成した「サランドラ」という作品をリメイクしたものです。

広大な砂漠をトレーラーで横断しようとした主人公一家が、砂漠のど真ん中で事故に遭い立ち往生します。しかしその近くには核実験場があり、放射能の影響で体に異変を起こしている食人一家が潜んでいるという設定。

放射能を浴びてしまったからか、食人一家の外見もかなりクリーチャーじみている部分があり、生き延びようと抵抗する主人公一家の精神状態も後半は崩壊気味でした。 

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続編『ヒルズ・ハブ・アイズ2』が制作されていますが、やはりこちらも『R18指定作品』となっています。 

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出典:映画.com「

カニバリズム作品ではあるものの、宗教色の濃い作品で先祖代々独自の信仰を持っている一家を描いた作品です。

一家の信仰では年に1度『子羊の日』というものがあり、これを今まで母親が実行していたものの急病で亡くなってしまったため長女・アイリスがその役目を受け継ぐのですが、妹・ローズはこの信仰に不満や疑問を感じていました。

「今年の子羊の日が終われば1年あるからそれまでに逃げよう」とアイリスがローズをなだめるものの、行方不明者の多さに気付いた町医者が一家の謎に迫っていき、最終的に姉妹はある決断をすることになりますが…。

狂信的で最低な人間とも思える父親の存在、そして長年受け継がれてきた信仰、姉妹の葛藤などがよく描かれています。

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ソイレントグリーン

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こちらの作品、制作されたのは1973年と古いのですが、ハリイ・ハリスンが執筆した『人間がいっぱい』という小説がベースで、日本では早川文庫から出版されています。 

2022年の未来世界で、人口増加問題が起こることで食・住を失った路上生活者があふれているような状況。そして貧困の差が激しく、『本物の肉や野菜』は宝石以上に高値で取引され、人間の遺体から食べものが作られるという設定となっています。 

この作品の怖いところは合成食品会社が秘密裏に遺体を使って商品を作っているため、知らないうちに誰もが人肉を食べてしまっているというところ。 もしも自分の食べている加工食品が実は人肉だったら、なんて想像したら怖さを覚える人は多いのではないでしょうか。 

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

出典:映画.com「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

ジョニー・デップ&ティム・バートン監督ペア作品として有名ですが、実は1997年に最初に映画化された作品があります。ティム・バートン監督作品はミュージカルやファンタジー要素の強い作品となっているので、食人というのは意外だという人は多いでしょう。 

腕がいい理髪師なのに自分が愛用している剃刀で訪れる客を殺め、ミートパイにして販売するという設定で、日本では『R15指定作品』となっています。なぜ彼が人を殺めミートパイを作るようになったのかは、作品をじっくり視聴することでわかりますし、その悲しい結末も知ることができますよ。 

RAW 少女のめざめ

出典:YouTube「映画『RAW?少女のめざめ?』予告編」

人の趣味・嗜好はほんのちょっとした出来事で変わってしまうことがありますが、この作品ではベジタリアンだったヒロインが大学で新入生歓迎の儀式やしごきの一環で、全身血を浴びせられたうえに、ウサギの生の腎臓や肉を食べさせられ、その後自ら肉を口にしたことでカニバリストに目覚めてしまうというもの。

食人をテーマにしているものの、映像はグロイというより奇麗とさえ思えるほどで、美的センスも高い作品です。2018年に劇場公開された作品ですが、映画ファンだけでなく映画監督や批評家からの支持が高く、映画祭系などでたくさんの賞を受賞している作品でもあります。

カニバル(2013年)

出典:映画.com「カニバル」

スペイン・ルーマニア・ロシア・フランスの合作と制作に関わっている国が多い作品ですが『R18+指定作品』となっています。

主人公は連続殺人鬼・カルロス。普段は仕立て屋を営んでいるものの、獲物を人気のない山小屋にワゴンで運び解体、そして自宅に持ち帰りディナーにするというシリアルキラーもの。隣人が行方不明になり、その双子の姉と出会うことで女性に対する恋心が芽生えつつも殺人の衝動を抑えきれない葛藤などよく描かれていますよ。

1977年に同タイトルで作成された映画がありますが、サブタイトルが『カニバル/世界最後の人喰い族』となっており、全くの別物。こちらのストーリーは石油開発技師である主人公とその仲間3人の乗ったセスナが故障し、ミンダナオ島にある密林地帯に不時着するも、食人族にとらえられるというものです。

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ザ・カニバル・クラブ

ザ・カニバル・クラブ(字幕版)

ブラジルのホラー映画ですが、自分の快楽のために他人の死を利用するという秘密クラブが舞台となっています。豪邸に住む主人公夫妻は、身元不明な人物を使用人として雇い快楽殺人のために殺害しているというトンでもな夫婦。

そんな2人はエリートの中でも超裕福層しか入会できない秘密クラブに所属していて、クラブ内では人肉が最高のグルメとして晩餐会でふるまわれていました。しかしクラブ主催者の秘密を知ったことから、2人は命を狙われることになり窮地に陥ります。

『R15+指定作品』ですが2018年の映画祭でさまざまな賞を受賞しており、高い評価を得ている作品で、単なるカニバリズム映画としてではなく貧困の差による差別、人間の尊厳などについても考えさせられる人も多いのではないでしょうか。

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まとめ

カニバリズムを扱った作品は他にもありますが、その背景には犯人の育った環境だったり、社会的な背景などについて考えさせられる作品も多いです。またグロシーンが控えめな作品などもあり、ストーリー重視で楽しむことのできる映画もありますよ。

ホラー・オカルト映画界では今回ご紹介した作品のほかにも、カニバリズムを取り扱た作品はたくさんあるので、休日にじっくり映画鑑賞をしてみてはいかがでしょうか。

ホラー映画選びで迷っているなら、こちらの記事も参考にどうぞ!