今回紹介する未解決事件「ピル治験女性バラバラ殺人事件」は1986年に、ピルの治験ツアーに参加した日本人女性が殺害された事件です。

捜査機関は決死の捜査をしたのですが、2020年現在も犯人の特定・犯人逮捕に至っていないのです。

実質迷宮入りとなってしまった事件です。

今回の記事ではそんな「ピル治験女性バラバラ殺人事件」の事件の全容について紹介していきたいと思います。

ピルとは?

まず、この事件を語っていくにあたり必要な用語があります。

それが「ピル」です。ピルは一般的に説明すると「経口避妊薬」です。

この薬を処方してもらうには、医師による診断が必要です。

そのくらい強い薬であり、副作用が強く現れる可能性があるということになります。

この薬は、避妊薬としての役割を果たすだけではなく、「排卵を制御」や「子宮内膜の増殖を制御」などの効果が期待されているのです。

女性ホルモンをコントロールし、月経に関するトラブルを解消する「治療薬」としても近年注目を集めているのです。

被験者が参加したピル治験ツアーとは?

当時の西ドイツのフライブルグに本社を置く臨床試験会社も日本で販売するためのピルの開発を進めていました。

日本人女性向けに販売する薬のため、製薬会社は日本人女性の体で治験を行いたいと考えていました。

そこで、その製薬会社は西ドイツのフライブルグで4ヶ月間ピルの治験を行わせてくれる日本人女性を募集したのです。

往復航空運賃、滞在費用は全て会社もちで、日当1万円が被験者に支払われることになりました。それだけではなく、語学学校に通えると言ったおまけ付きだったそうです。

そうしたこともあり、合計で5人の日本人女性が治験ツアーに参加することになったのです。

事件の始まり

無事4ヶ月間の治験が終了し、フライブルグで5人の女性は別れます。

被験者の1人はイタリア・フランス・オランダなどのヨーロッパを続けて旅をしたそうです。

「コペンハーゲン経由で南ヨーロッパを旅行する」

そう書いた手紙を実家へ送り、それ以降消息をたったのです。

そして、コペンハーゲンの海で身元不明の女性のバラバラ死体が発見されます。

当時のデンマーク警察はインターポール(国際刑事警察機構)を通じて、遺体の歯形などの特徴を世界各国に手配します。

この女性の遺体は日本人であることが判明したのです。

さらに遺体が発見された

デンマークのコペンハーゲンで日本人女性の遺体が発見されましたが、1982年と1985年、西ドイツのフライングブルクで状況が酷似している2つの事件が起きたと西ドイツ警察が発表したのです。

酷似点

・同じ試験会社の治験ツアーに参加している

・身元不明の若い外国人女性

・死体はバラバラ

しかし、試験会社は日本女性を除く「国籍不詳の若い外国人女性」2名について治験ツアーに参加していないと発表したのです。

西ドイツ警察署と大きく食い違う意見を見せたまま、この事件は未解決となってしまいました。

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この事件は迷宮入りを果たした

結局、捜査機関の努力は実らず、事件は現在も未解決のままなのです。

2017年にコペンハーゲンから南に約50キロ離れた海岸でデンマーク人発明家が建造した潜水艦に乗った後に行方不明となっていた女性ジャーナリストの胴体が見つかった事件で、同情していたデンマーク人発明家が容疑者として逮捕されます。

コペンハーゲンの警察はこの事件との類似性に鑑み、1986年に同じコペンハーゲンでバラバラ死体で発見されたピル治験女性の再捜査に乗り出したそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

結局迷宮入りしてしまった事件ですが、最近になり類似事件によって再捜査が開始されたそうですね。

日本人女性が安心して海外旅行できるようになるため、早めの事件解決をして欲しいと思いますね。