北海道で夕張といえばメロンが有名ですが、現在は財政再建団体に指定されている財政難の地方都市。しかしかつては北海道の石狩炭田の中心となって栄えていた都市ですが、数多くの事故の発生、そして炭鉱事業が廃れ鉱山は閉鎖されてしまいました。

今回ご紹介する『北炭夕張炭鉱』では、戦後に起きた鉱山事故で3番目に大きい規模の『北炭夕張新炭鉱ガス突出事故』が起きていることもあってか、オカルト好きな人や廃虚探索好きな人の間では心霊スポットとしても有名になっている場所です。

戦後3番目に大きな事故となった「北炭夕張新炭鉱ガス突出事故」

心霊スポットといえば事故や事件はつきものですが、調べてみると実際にはそんな話はなく、うわさが広まっただけということも少なくありません。

しかし北海道夕張市にある北炭夕張炭鉱では、実際に戦後に起きた炭鉱事故の中で3番目に入るというレベルの、『北炭夕張新炭鉱ガス突出事故』が起こり93名の方が亡くなっています。

亡くなったのは労働者と救護隊員や保安上席係員

『北炭夕張新炭鉱ガス突出事故』は、作業中に炭鉱内で大規模なメタンガスの突出事故が起こったことが原因で起きた事故で、この事故で亡くなったのは労働者だけでなく救護に向かった隊員や現職の夕張市議会議員も含まれています。

メタンガスの突出事故が発生した当時、坑内で約838名が入坑していたのですが、最深部で作業をおこなっていたのは亡くなった方を含め約160名。うち77名が自力脱出か救護され坑道から脱出したものの、取り残された人はメタンガスを大量に吸い込んでしまったことによっての酸欠死や、粉じんに埋もれたことが原因の埋没死だったそうです。

爆発事故は1週間近くたって収束

1981年10月16日にメタンガス突出事故が起きたことで、炭鉱内で火災が発生。しかし救護に向かった救護隊員は酸欠に対する酸素マスクなど必要な装備をしていない状態でだったそうです。

逃げ遅れた人たちとの連絡が途絶え安否が確認できない状態だったのですが、会社側は「事故を最小限の規模にするため」と、メタンガスが充満し火災や小さな爆発の起きている坑道に注水することを提案します。

坑内に残された労働者や救護隊の家族の声もむなしく、10月21日に会社側が「生存している可能性はない」という判断を下し、注水を実行し事故が収束しました。

北炭夕張新炭鉱跡地で目撃される幽霊や心霊現象

出典:Wikipedia「北炭夕張炭鉱」

北炭夕張新炭鉱跡地は幽霊が出る、道内でもかなり怖いスポットとして一部の人たちの間で伝わり広まっているようです。実際にどのような幽霊が目撃されるのか、またどんな心霊現象が起きるのかを調べてみたのですが…。

過去に大規模で凄惨(せいさん)な事故が起こったということだけで「幽霊が出る」という話が独り歩きしているようで、具体的な実体験やうわさを調べてみるとこのようなものがありました。

北炭夕張新炭鉱跡地で目撃される幽霊や怪奇現象
  • 坑道の中からトロッコの動く音がする
  • 事故で亡くなった人の幽霊が助けを求めてくる
  • 坑道内から話声が聞こえるなど

事故で亡くなった方々のご遺体はメタンガス爆発や火災によって高温に熱せられてしまったため、搬出当時は白骨化していたものが多かったとか。運び出すときには灰になってしまって全身の骨を持ち帰ることができず、お葬式では人形などでご遺体を代用したという話もあります。

亡くなった方の身体の一部が灰となり、現地にとどまっているのであればそこに幽霊が出ても不思議はありませんよね。また事故で亡くなった方々の幽霊に引き寄せられて、周囲にいた浮遊霊なども集まっているとも考えられます。

北炭夕張新炭鉱跡地の今

人気YouTuber「鳥肌」の霊感バリバリなたいしさんとカメラマンのビルスさんのコンビが、2019年に北炭夕張新炭鉱跡地を訪れた動画がUPされています。2人の姿を映すだけでなく、定点カメラを設置して撮影した無人状態の映像も公開されていますが、視聴者の中には顔のようなものが見えるとコメントする人も。 

また動画の初めからメンバー以外の声がすると言う人もいるのですが…あなたには見聞きすることができるでしょうか。

北炭夕張新炭鉱跡地は比較的明るく見晴らしがよいが…

現在建物は奇麗に解体され基盤や斜坑坑口の入り口などが残っている程度で、当時使われていたものや建物取り壊しのときに捨てられた小さなものがほんの少し散らばっている程度。通洞口は「空気が坑内を通るように」と遺族が望んだことから入口近くは開かれていますが、内部に入ると土砂が起きてしまったのか土でふさがれた状態になっています。

敷地内は広く見晴らしもよいので昼間に訪れる分にはあまり怖くない…といいたいのですが、このあたり一帯はヒグマの生息地でもあるため気軽に行くのはおすすめできません。実際に現地に行ってヒグマのフンを見つけたという人もいます。ヒグマの怖さについては、過去に起こったクマ事件のこちらの記事を読むことをおすすめします。

また郊外にあるため何かあってもすぐに救助してもらうのは難しい場所なので、ここに行くときは単独で行くのはやめたほうがよいでしょう。

まとめ

戦後3番目に大きな炭鉱事故『北炭夕張新炭鉱ガス突出事故』が起こった北炭夕張新炭鉱。その事故の規模や救出されなかった方々の凄惨(せいさん)な亡くなり方からか、現在も現地では彷徨っている霊がいるといううわさが絶えません。

興味本位に訪れる人も多いですが、ヒグマのフンなどが近くで目撃されているため、霊的なものよりもリアルで身の危険がある場所です。現地を訪れる際にはクマ除けアイテムを持参するなど万が一のことを考えて準備をしていかないと、次は自分が幽霊となって彷徨うことになるかもしれませんよ。