美味しい料理や気持ちのよいサービスを提供してくれるはずのレストラン。庶民に馴染み深い1軒の飲食店チェーンにおいて、耳を疑うような陰惨を極める事件が起きました―。


今回は、かつて世間を震撼させた『ペッパーランチ事件』の事件概要や犯人像、さらに本記事筆者 テンペ・ワゾウスキの独自解説を交えながら、事件の全貌に迫ります。

『ペッパーランチ事件』の"ペッパーランチ"とは

ペッパーランチは「株式会社JP」が運営するステーキ専門の飲食店チェーン。同社は「株式会社ペッパーフードサービス(以下ペッパーフードサービス)」の子会社。ペッパーフードサービスといえば、「いきなり!ステーキ」で有名である。

ペッパーランチの運営について

ペッパーランチの直轄は、以前までは「株式会社ペッパーフードサービス」であった。しかし、2020年6月1日に運営が「株式会社JP」へ移された。

ペッパーランチでは、薄切り牛肉とご飯を鉄板の上で焼いて食べる「ペッパーライス」を主商品としてさまざまなステーキメニューを提供している。
ペッパーランチは直営とフランチャイズで展開されており、国内外でおよそ300店舗ある。(2020年6月現在)


ペッパーランチのメインメニュー「ペッパーライス」

「ペッパーランチ」 これまでの主な事件

ペッパーランチでは、本記事で取り扱う通称『ペッパーランチ事件』のほかにもさまざまな事件を起こしている。

暴行事件 (2007年)


12月18日。
「ペッパーランチ 巣鴨店」(東京/フランチャイズ)にて、オーナー兼店長であった貝塚 雅彦(当時39歳)が求人広告会社の男性社員を殴り、1週間の怪我を負わせてその後逮捕された―。
店長は、それまで担当していた女性社員に「付き合ってくれ」と言い寄っていたため、求人広告会社は担当を男性に代えていた。これに腹を立てた店長が「担当を戻せ」と男性社員を殴った。
同店はこの事件の影響により閉店。尚、現在は同名の「ペッパーランチ 巣鴨店」は存在する(直営・フランチャイズいずれかは不明)。(2020年6月現在)

食中毒事件 (2009年)


9月5日。
山口県防府市の山陽自動車道佐波川サービスエリアにある店舗にて、病原性大腸菌O157による食中毒事件を起こしている。

交通死亡事故 (2016)


5月29日。
東京都台東区上野の交差点で広告宣伝車(正確には「いきなり!ステーキ」の広告宣伝車)が60代の男性をひき、死亡させている。
ちなみに、この広告宣伝車は広告代理店に委託して走らせたもので、いわば外部の人間が巻き起こした事件であった。この事件以降、運営会社のペッパーフードサービスは道路上での宣伝活動は行っていない。

 

このように、ペッパーフードサービスはフランチャイズ契約を結んだオーナー、広告の委託先など、外部の人間による事件に多く見舞われている。

『ペッパーランチ事件』の概要

さて、ここからは本記事の本題である『ペッパーランチ事件』について触れていきます。本事件の概要は以下のとおり。


はじめに、この『ペッパーランチ事件』は強盗強姦事件である―。

2007年5月9日、事件の舞台となったのは「ペッパーランチ 心斎橋店(大阪府)」。
この日の深夜1時頃、同店の店長同僚が営業中かつ店内に客がいるのにもかかわらず、突然店舗シャッターを閉めた。このとき店内で食事をしていた20代の女性客(店内客はほかにいなかった)に対し、スタンガンを使って「逃げたら殺す」などと脅し、大量の睡眠薬を飲ませた上で拉致。その後、泉佐野市の貸しガレージで強姦・監禁した。また、現金(約55,000円)を奪った。


被害女性が監禁された貸しガレージ

一連の犯行を行った2人は翌日以降も彼女を強姦するつもりであったため、全裸の状態で手足を縛ったまま女性をガレージに監禁した―。


以上、導入部分となる本編はここまで。事件の犯人像は【パート2】にて。